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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

Re:CREATORS NAKED2

Re:CREATORS NAKED2

広江礼威:著・イラスト
サンデーGXコミックススペシャル


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2巻です。

1巻を読んだときには気が付かなかったけれど、アニメ版と大きく流れが違うシーンがあった。
ちょうど、1巻のラストと2巻の冒頭が入れ替わっている感じ。
颯太がアルタイルの正体と創作者であるシマザキセツナを知っていたと皆に伝えるシーンは、アニメではメテオラのチャンバーフェスの提案の前に挿入されており、また主だった関係者全員の前で告白するというシーンになっていました。
対して、NAKEDではメテオラが1巻のラストでチャンバーフェスの提案を行った後、2巻の冒頭からチャンバーフェスの準備の最中に松原個人に対して行うという形になっていました。
颯太の心情を考えれば、皆の前で懺悔という形で話すよりは、話しやすい大人である松原に対して話をするというのは自然な感じではあるとは思いました。
ただ、話としての盛り上がりはアニメの方が盛り上がるでしょうし、颯太の覚悟というか懺悔を劇的に表現することができるなと感じました。反面、松原に対して懺悔の告白をするというのは、劇的ではないですけれど静かに物事を訴えるという意味あいで、重いものを感じさせるシーンとなっていた気がします。
アニメでは画面で劇的なシーンを作る必要があるでしょうし、小説や漫画なんかでは静かでも重いものを感じさせるシーンのが重用できる印象があります。広江さんは漫画家なので、この辺はそういったつくりの問題なのかなぁと感じたところでした。
シーンを何個も継ぎ足した跡があり、広江さんも迷いながら書いたシーン、重要なシーンなんだなと再確認しました。
このシーンの順番が違うことによって颯太がシリウスとシマザキセツナを被造物として現界させるという案を出す重みも変わってきています。
アニメ版では松原達の創作者たちに触発されて、自分も何かしなければという思いから案を思いついたという感じになっています。ですが、NAKEDではチャンバーフェスの準備中に松原に懺悔の言葉を聞いてもらった流れで切り出されています。そのため、シマザキセツナへの思いによって、考えついた案であるように取れます。
なので、シリウスとシマザキセツナに対する重みというのがアニメとNAKEDで異なっているんですよね。
狂言回しであると颯太自身はモノローグで語ってますが、主人公はやっぱり颯太なんですよね。彼の眼を通してみた世界、それがRe:CREATORSの世界であったわけですから。
そんな重要なシーンから2巻は始まっていました。

また、颯太が用意しているシリウスとシマザキセツナについて、実際に登場上するまでどんな登場人物なのかは明確には明かされないものの、用意しているというのが作中で語られるのが印象に残りました。アニメ版では登場するまで、颯太が何をチャンバーフェスで行ったのかは触れられずにいたので、この辺はアニメ制作時に登場まで語らない方がインパクトがあるという判断がされたんでしょうね。
また、逆にセレジアの恋人であるカロンについてはNAKEDではずっとひた隠しにされていて、印象がずいぶん違うなという感じを抱きました。カロンとアルタイルがしゃべっているシーンもないため、ロボットを伴った存在が現界しているという情報があるだけで、唐突に出てきて、セレジアに対してわからず屋な雰囲気をぶちかます男という印象が残ってしまい、アルタイルの甘言に乗せられている印象が無かったですね。NAKEDではカロンは貧乏くじを引いてかっこ悪いというか悪役然とした感じになってしまっていました。

そしてアニメ版と大きく違うのはメテオラが現実世界に残る理由。
アニメ版では作品世界へ帰還するのに門を開いて安定させている必要があり、誰かひとりはその門を維持するために残らないといけないから、その役目をメテオラが買って出たという流れになっています。
NAKEDではそういった制約はなしで、メテオラは現実世界へ残ることを選択して残ります。
ここは大きく印象が違うシーンとなっていました。
アニメ版でも別段戻れないことに後悔や残念な気持ちがあるというよりは、現実世界で創作活動をしてみたいという気持ちがある様な事は伝わってきましたが、現実的に戻る手段がないから選んだのと、あるのだけれども選んだのと、そのウェイトって違うと思うんですよね。
どちらがストーリー的に良かったかは判断が難しいところですが、メテオラの様に残ることが許されるのであれば、残ると言い出しそうな人物がほかにもいたような気がしないでもないです。(ブリッツね)

1巻、2巻と全2巻で広江さんが構築したRe:CREATORSの原石を読んでみたわけですが、前半を描いた1巻に比べて、2巻は広江さんが書き足した跡が多くみられ、また、アニメ版との相違も多く見られたなと感じました。
特にチャンバーフェスが始まってからの描写は、アニメ版の方がアクションの連続性がありシーン的には少なくなっている印象があります。
NAKEDではカットインしてイメージがいろいろ挿入されていた印象があります。
どちらがスピード感があるかというのが問題になるのだろうけれど、文章で見たときとアニメで見たときの印象の差から、制作時に取捨選択して作られていったんだろうなと感じました。
この違いを見てるの結構面白かったです。
こうして、原作というか原型を見れるアニメ作品って少ないので、貴重ですよね。
物語を作るということで、ストーリー的にもそうなんですけれど、かなり参考になる作品だなと感じました。

 

Re:CREATORS NAKED1

Re:CREATORS NAKED1

広江礼威:著・イラスト
サンデーGXコミックススペシャル


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アニメRe:CREATORSの原作テキストと銘打たれた本です。
本のブランドはGXコミックスになってますので、本屋さんが扱うときはコミックとして扱われます。が、内容は漫画ではなくて文章が書き連ねてある小説のような作品となっています。
本屋さんによってはコミックコーナーにおいてあったり、小説コーナーにおいてあったりでまちまち。本屋さんで探すときに少し苦労するかもしれません。
原作テキストというのは果たしてどんなものかというと、帯にはシナリオのもとになったありのまま(NAKED)な原作テキストとあります。一見して小説のように読める作品ですが、実際は脚本に近いものです。シェークスピアの作品みたいな感じになっていて、登場人物の台詞の前には誰がそれを言っているかの名前が振ってあります。また、シーン毎に章分けされていて、短い章がいくつも連なっているという形になっています。
まさに脚本と言ったらそうなんですけれど、脚本と違うのは場面の状況が小説の様にに描かれていること。脚本の様に場面がト書きだけということはありません。
なので、読んでみると小説と脚本の中間のような印象を受ける作品となっています。
本の説明を読んでみるとこの辺はどういったものなのかが書かれていますので、納得はいくと思います。
アニメを作る際にコンテというものを作りますが、これは絵の代わりに字を使って書かれたコンテなんですよね。字コンテ。
かつて発表された作品で字コンテとされる作品は何個か読んだことがあるので、あまり違和感は無く読めました。
また、アニメを作る際のコンテ、脚本に先立つものという性格上からか、キャラクターの心情は台詞以外では基本外面描写にとどまっていて、小説のように内面を描写するというのはこの作品では行われていません。何か所か例外的に描かれている分もあるのですが、基本は心理描写は外面で表れている描写の実となっているのが特徴です。

シーン毎にナンバリングがされており、制作過程で後から挿入したり、順番を入れ替えたりした跡が分かるようになっているとされています。
が、僕はさらっと読んでしまい、挿入された箇所や順番を入れ替えた形跡ってなかったように思いました。あったのかな?
2巻をパラパラとめくってみた感じ、2巻には挿入した跡というのが見て取れるのですが、この1巻にはなかったように思えました。

基本的にストーリーはアニメと同じですが、アニメ本編と比べてみればいくらでも違う描写がされているところとかあると思うのですが、それをほとんど感じさせないほど完成度高い感じがしました。
これが原作として作者の広江さんから提示されたものだとすると、すごい熱量というか、細かく作りこんだうえで原作として提示しているんだなぁと感じました。
1巻のストーリーはチャンバーフェスについて、メテオラが提案をするところまでなのですが、ほとんどアニメ本編と変わりがないように感じました。
ただ、ストーリーに直接関係しないコミカルなパートとかは減ったかなと思いましたし、全体的にアクションシーンなどの描写はアニメ本編より少なくなっているなというよりも簡素に書かれている感じがしました。そして、アニメとは違う描写になってる部分もなくはないです。
その辺は、まだ原石である感じは否めない感じがしますね。
ここからもっと肉付けをされてアニメ本編が作られていったんだなぁという感じです。
でも、前述したとおりほとんどアニメ本編と違いを感じさせないほど、作りこまれた作品となっていました。
これを原作として提示した広江さん、さすがプロなんだなぁって思いました。

感想となるとアニメと同じになってしまうので、ストーリーの感想は割愛しますが、作品としてはやっぱりRe:CREATORS面白いなと感じました。
あの面白かったアニメがどうやって作られていったか、それの原石がここにあるという感じのものがこの本。
2巻で完結ですが、この1巻と違った印象を受けるんですかね?

 

されど罪人は竜と踊る11 Waiting Here to Stop the Noisy Heart

されど罪人は竜と踊る11 Waiting Here to Stop the Noisy Heart

浅井ラボ:著
宮城:イラスト
ガガガ文庫


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11巻です。
今回は10巻を読んでから間をおかずに読みました。
まず、思ったこと。表紙だれこれ?ということ。
過去の巻を引っ張りだして名前が書いてある口絵を確認したり、ネットで調べたりしたところ、モルディーン十二翼将の大賢者ヨーカーンらしいです。
ヨーカーンさん、この巻では出番がそれほどあるわけじゃないというか最後2ページに満たない部分で出てきて思わせぶりなことのたまうだけなのに、表紙を独占ですよ。
いやはや。
確かに、この巻で表紙を飾るのはだれかとなると、困るっちゃ困るのですけれど…。
アンヘリオはこの先の12巻だかで表紙を飾っていますし、カジフチやロレンゾじゃ華がありませんし、パンハイマは10巻で表紙を飾ってますし。
そうなるとガユスが一番この巻では表紙に相応しい人物だったと思うんですけれどね…。
いろいろあったし。
なぜかヨーカーンでした。なぜ?(笑)

ザッハドの使徒編はこの巻では終わらず、何人かの使徒が退場したものの、状況はますます悪化の一途をたどっているという感じの巻でした。
唯一の救いはガユスたちの連携がうまく回り始めていること。ただ、それでも被害がでて徐々に欠員が出て戦力が減っていくのは悲しい感じがしました。
途中にチェレシアvsジヴーニャのやりあいがあったり、ガユスたちが事務所を連合化した結果、どう回していくかの話し合いのシーンがあったり、ザッハドを閉じ込めている場所でザッハドと会話するなどのこまごまとした戦闘以外のシーンはあるものの、分厚いこの本の大半を占めるのは戦闘描写となっています。
頭から、最後までずっと戦ってる。そんな印象を受けました。

前半は個人で人外の戦闘能力を持つ者たちの激戦。
ギギナvsカジフチ、アンヘリオvsロレンゾvsカジフチとなんかもう戦闘能力がおかしい人たちの戦いを描いています。
基本、場面場面で戦ってる相手は変わるものの1対1の構図で戦っているのにその被害で地形が変わるっておかしすぎでしょ。
あのギギナが単体でほとんどかなわずに敗北して重傷を負うようなカジフチ相手に、タイマンで戦えるアンヘリオとかロレンゾとかどうなってるの?しかも騙しあいもそこに入れ込んでくるし。
目まぐるしく戦っている中で、ペトレリカの所有権(人権無視)は次々に移り変わって、この巻で最後にペトレリカを連れてるのはカジフチとなります。
その事でアンヘリオが人間らしい怒りをあらわにしているのは印象的でしたが、子供っぽい感じがする意外でした。でも、これは意図的な描写だと思う。アンヘリオは感情というものがわからないから、自分の玩具だとみなしていたペトレリカを奪われた上に奪還に失敗して切れるしかない。周りに苛立ちをまき散らし喚き散らすしかない。彼自身も悲しい人なのかもと思いました。ペトレリカによって救われる可能性があったのかもしれない。それを奪われてしまって彼自身がどうして良いか分からなくなっている、そんな印象を持ちました。
でも、切れたアンヘリオに異貌のものどもが怯えるってどーなの?単体でもアンヘリオのが強いのがビビりました。

後半はチーム戦。
基本は使徒対ガユスたちが戦うという感じになりますが、ガユスたちが知恵を絞ってぎりぎりの策略をもって使徒とやりあうのが印象的でした。
結果的に使徒を倒すキーになっているのはガユスで、他人の肉体と同化する使徒には、自分に同化させて自分ごと巻き込んで咒式を使って倒したり、前巻で出てきた心筋梗塞を起こさせる心臓の音を感知するエミレオの書の能力に対抗するために、心臓を止めるという暴挙に出たりします。
そのせいでチームの若手にビビられて、使徒と同じだとか言われているのが印象的でした。
これロレンゾと同じだなぁと感じて読んでました。復讐心が半端じゃない状態になっていて使徒と比べても変わりがないくらい恐ろしい存在になり果ててる、そういう感じです。
戦いへの恐怖心から抜けたいと言った若手を留める策略を実行したりして、人としてどうなのというレベルに足を突っ込んでいる。でも、一人でも抜けられると全体の士気に関わるし、戦力的にも問題っていうことで心を鬼にしているのがわかるんですよね。
また、9巻でガユスに生命維持装置を止めてくれと依頼してきた老人、彼が実は使徒で血の祭典にガユスを巻き込むためにそういうことしたというのが分かってしまい、ガユスの精神がどんどん追い詰まってるように見えました。いつもの事ではあるのですが。かなりきつい感じです。

最後は、一人の使徒の策略によりパンハイマ咒式警備会社が崩壊していく戦いで締めという感じです。パンハイマも精神を敵に乗っ取られてしまったりして、この先どうなるのという感じ。
なんだかんだいって、ガユス、ギギナ組が残った使徒を倒していくのでしょうけれど、まだ大物が残ってる状態です。
最終目標はアンヘリオなんでしょうけれど、パンハイマがもとに戻ってくれないと、さすがにきつい気がするんですよね。それにペトレリカの話もあるしパンハイマが正常化してもらわないと困るという感じなんだけれど…。
どうなっちゃうのという感じで次巻へ続くでした。

分厚い本なのにずーっと戦いっぱなしの熱量は半端じゃなかったです。
使徒編、まだ続くのかよ…。

 

キノの旅ⅩⅩⅠ -the Beautiful World-

キノの旅ⅩⅩⅠ -the Beautiful World-

時雨沢恵一:著
黒星紅白:イラスト
電撃文庫


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21巻です。
さて、キノの旅ですが、この巻の発売と前後してTVアニメの放送が始まっています。
かつてキノ役を前田愛さんでアニメ化してTVと2本の映画作品が制作されましたが、今回のアニメはまたそれとは別にキノ役は悠木碧さんが務められている新しいシリーズとして制作されています。
前にアニメ化されたとき、カラーのあとがきとして、口絵部分にあとがきがあったんですが、今回もカラーのあとがきがついてました。
アニメ化するとカラーのあとがきが付くらしいです。
前回はあとがきで苦労させられましたからね。
カラーのあとがきや、普通のあとがきがあるのはかわいいものです。

さて本編。
最近はキノの話多めですね。一時期、シズ一行や師匠と弟子、フォトとソウの話の比率が高くなった印象があったのですが、最近はキノの話以外は各1話がせいぜいな感じです。とはいえ、いくら比率が高くなったといっても一番多いのはキノの話なのですけれど。
今回印象に残ったは、口絵のプロローグエピローグ、満員電車が走ってる国、完璧な国、女の国でした。

プロローグエピローグはフォトとソウの話で、悲しい老人のために一芝居打つ話です。とは言え、フォトの事ですから、できるのは写真関係。
嘘写真を仕立てて騙すのですが、これが優しい嘘で、こういう嘘は良い嘘だなぁって思いました。
満員電車が走ってる国は、刑罰として満員電車に乗せられるという国のお話。ある国からの旅人の話で何よりもつらかったことが通勤で満員電車に乗らないといけないことだったと聞いたことから、刑罰として満員電車に毎日乗らないといけないという罰則がある国の話でした。これを読んだとき、この話を伝えた人、日本人だと思いました。
完璧な国はAIがとても発達した国の話で、子供たちの学習をAIに任せてみたらどうなるかという話でした。AIは完璧な教育を保証してきたけれど、「ただし」というのがあって、それが薄ら寒いほど怖い感じの話。ちょっとしたサイエンスホラーですね。
AI発達してもそれ任せにしてはいけないという教訓が含まれているかのようでした。また契約書は隅々までよく読もう。
女の国は師匠が旅立つ話。どういった経緯で師匠が旅を始めたのかというのが描かれてました。ミステリアスな人物である師匠の過去の一面が見れて面白かったです。あぁ、こういう国の生まれだからああいう感じの性格に育ったのかとちょっと感慨深いものがありました。

全体的に今回は秀作ぞろいで、とても面白い巻でした。
さらっと読めてしまって、アッという間に読了してしまった。ちょっともったいない感じがしました。
もう少しゆっくりと楽しむのもいいかもと思う作品が多かったですね。

 

新約 とある魔術の禁書目録19

新約 とある魔術の禁書目録19

鎌池和馬:著
はいむらきよたか:イラスト
電撃文庫


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新約19巻。
もう新約に入って19巻目なんですね。神の右席とかと戦ってたのが無印のこれくらいの巻だったような気がします。
ずいぶん脇道にそれたような気がしないでもないですが、前の巻からアレイスターとのやりあいとか出てきてるので、やっと本筋に戻ってきたという感じなのでしょうか?
本来、「とある魔術の禁書目録」という一連の流れを構築しなおすと半分以上の巻は不要な巻になってしまいそうで恐ろしい感じがしますね。いろいろ脇道に寄ったのも含めて「とある魔術の禁書目録」だというのも正しいとは思うんですけれど。
作者が描いた1巻の話とそれから繋がっていって、作者が考えている最終巻の物語までを一本の話として構築する為の要素としては割と少ないような気がしないでもないです。
実際のところどうなんだろうね。

この巻ですが、割と読みにくい巻だなぁと思いながら読んでました。
視点が主要な登場人物がそれぞれバラバラに動いているように見えるから。なんかそれぞれ違うことをしていて、それが繋がっていないように見えるんですよね。
今回は上条ちゃん、浜面君、一方通行と、主役をはるキャラクターが出てきて何か行動しているのですが、最後の方まで方向性というかやってることの繋がりが見えなくて、読んでる間で視点が変わると「んんん?」ってなる感じがしました。
結果的には最後で繋がってるのがわかるし、話が互いに関係している面もあったりするのですが、ちょっと困惑する感じがしました。たぶん作者の意図的。
浜面君と一方通行は途中で邂逅するんですけれど、上条ちゃんは最後まで合流しませんしね。

話の中心として描かれるのは浜面君。
いきなり襲われて気絶している間にプロセッサースーツってのを着せられて困惑しているときに、赤ん坊を拾ってその赤ん坊を保護するために頑張るというのが主としての流れです。
一方通行はわかりにくいですが、プロセッサースーツ自体に用があって絡んできます。
上条ちゃんは一度ローラに殺害されて可能性の分岐という形で復活したアレイスターとともに、ローラ(悪魔コロンゾン)と戦っている。見事にばらばらです。
最後には話がひとつにまとまるのですけれど、それまでが訳が分かっていない浜面君の視点で訳が分からないままに赤ん坊を救おうとしているというのがね…読みにくくした要素だったかなと思います。軸がぼやけちゃった感じがしました。
それでも浜面君が頑張って守ってる赤ん坊が「リリス」であるということから、アレイスターの絡みであるというのはわかるのですけれど、リリスそっちのけで(気が付いてないので)アレイスターはコロンゾンとやりあってますからねぇ。

結果的にこの巻ではエイワスによって救われて肉体を得ることができたリリスと、父親アレイスターの感動の再会話であるはずなのに、アレイスターは美少女の体になってるし、なんとも締まらない再会になってました。
感動のシーンなのになぁ。
そして舞台はイギリスへ移っていくことになるのですが、今まで敵っぽく描かれていたアレイスターが味方とは言わないまでも、理由や目的に片がついてしまったので、最後の敵はアレイスターじゃないんだなって感じになってきました。
言われてみれば、インデックスを支配してあれこれつらいことをしていたのは必要悪の教会=イギリスな訳で、そこと戦って、インデックスを完全に支配から解き放つのが目的になりそうな雰囲気で幕を閉じてます。
浜面君や一方通行にもアレイスターから和睦条件、共闘条件みたいなものが提示されてましたし、ローラ=コロンゾンを倒すのが一応の今後の目的になるのかなというところです。それで、長いこの物語に幕がくるのかはわからないですけれど。
上条ちゃん、また海外か…留年確定っぽいよね。

それにしても、悲劇的な別れがあった親子の再会なんだから、きちんと感動的にすればいいのに…。
締まらな過ぎです。

 

されど罪人は竜と踊る10 Scarlet Tide

されど罪人は竜と踊る10 Scarlet Tide

浅井ラボ:著
宮城:イラスト
ガガガ文庫


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10巻です。
9巻を読んだときに10巻はすぐに読もうと思うとか言った記憶がありますが。実際に手を付けたのは1年以上空けてしまいました。他の作品を消化するので手一杯で、1冊が分厚い「され竜」には手を出しにくいというのがありますね。
最新巻は20巻なのでちょうど半分まで追いつきました。前の巻を読んだときの最新巻は17巻だったので引き離されてるとも言います。困ったものです。
読み始めると割とサクサク読めるんですけれどね。
やっぱり他の本よりは時間が掛かる本なので。

血の祝祭が本格的に始まって、ザッハドの使徒が次々にエリダナに集まっていく過程が描かれます。もちろん、ただ集まっただけではなくザッハドの使徒たちは凶悪な殺人者の集まりですので、1人来ればそれだけ人死にが出るというような展開。
それに対してハーライル率いる特別捜査官たちとギギナ、ガユスたちが対抗するという図柄が出来上がっています。パンハイマは何度かの説得にも応じることなく独自路線を貫くという形でした。
互いの思惑が絡み合って複雑に見えますが、結局のところ殺すか殺されるかの単純な構造だったのかもしれないなと読み終わってから思いました。
ハーライルは警察官であるので使徒の逮捕を試み一網打尽にする罠を張りますが、その罠を巡る一連の出来事がこの巻のハイライトだったかと思います。
ほぼすべての登場人物がその場に出てきますしね。

終わってみれば最初から最後まで血と狂気が暴虐の嵐となって吹き荒れていったという印象。ペトレリカに対するアンヘリオの扱いが非常に狂気的で、さらにそれを真顔で何事もないかのようにやる狂気、狂人性がすごくうすら寒かったです。
また、イディスという女性がちらちら出ていましたが、アンヘリオの勘違いによりチェレシアの代わりに虐殺されてしまうという悲しみもあって、その手口がやっぱり狂気に満ちていて怖かったです。
全体的にアンヘリオの狂人性がどんどん浮彫になっていっている感じです。
他の使徒も狂人ではあるんですけれど、描写があまりないのと殺人自体が目的であってその死体をもてあそんだりしないのが、アンヘリオとの大きな違いなのかなぁって思いました。
アンヘリオ自信が自分はザッハドの使徒ではないと言い切っていますし、確かに違う存在なんだなと思いました。

そんな狂気が吹き荒れる中で、何とか自分の愛する人や元恋人を守ろうとするガユスの姿はなかなか熱いものがありました。
どちらを優先するかとかいう問題で悩まされたり、彼自身、不幸体質が染みついているなぁと思いながら読んでました。
でも、ガユスの悩みや思い、苦しみや怒りとかってこの本を読んでる間で、自分を正常に保つためのカンフル剤みたいな役目になってる気がしました。それくらい、狂気の描写が連続するので、ガユスの心情に同調できる自分を発見して安心するみたいな、そんな読み進め方になってましたね。

何人かの使徒が退場しましたけれど、やばそうなのがまだまだ残っているし、これからどう対処していくのか、ペトレリカは救えるのかとか気になるところはいっぱいです。
ロレンゾも復讐心に駆られていて、味方っぽく見えないんですよね。ポジション的にはパンハイマと同じところかなという感じで。
次はどうなっていくのかしら。また暴虐の嵐なのかしらねぇ…。

 

Occultic;Nine③ -オカルティック・ナイン-

Occultic;Nine③ -オカルティック・ナイン-

志倉千代丸:著
pako:イラスト
オーバーラップ文庫


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発売予定が伸びに伸びて、もともとの刊行予定がいつだったか忘れたころになってやっと刊行されました3巻です。
2巻から3巻までの間にオカルティック・ナイン関係ではいろいろなことがありました。アニメ化があって、ゲーム化の発表がありました。ゲームの発売はもうすぐそこまで迫ってるという感じです。
アニメは1年前に放送開始って感じで、それ以前から3巻の刊行予定は出てましたから最低でも1年は伸びた計算になりますね。
あとがきでは反省しているのだか反省していないのだか、よくわからない事情があったということで(アニメ作中で出てきたアデリーヌ・レポートに関係して)延期せざるを得なかったということです。
たぶんですが、アニメ化、ゲーム化が決まったことで、原作の小説としてどのような落としどころへ持っていくかが大きく変わったんじゃないかなと推測しています。

ストーリーとしては、我聞たち登場人物たちがニゴロ事件の被害者であると認識する過程を描いています。
そして、自分たちが幽霊であるけれどという前提に立って、事件に向き合い始めるところまでという感じになってました。
ストーリーの流れとしては多少前後する部分はあるけれど、アニメ版とほとんど変わることが無かったかな。
FBI捜査官の鬼﨑あすなも出てきてサイコメトリーで事件の真相に迫っていったり、我聞とコンタクトを取ったりしていました。
やはり、話のキーになるのは我聞だよなぁという感じ。
あすなのサイコメトリーに反応しないという特色があるので(これってその場に我聞がいたから?という見方もできるとは思うんだけれど、いまいち判然としない)、後々に我聞がキーになって話が収束していく切っ掛けになるんだと思います。
話としてはまだまだ途中で、実優羽がやっと立ち直りつつあるところまでで終わってます。

アニメ版と大きな違いは我聞が自分が幽霊であるということを認識するまでの時間経過にかなり差異があります。
アニメ版ではけっこう長いあいだ、自分の死を認識できずにうだうだしてましたけれど、原作である本作では結構早くに立ち直って、事実を検証し始めているというのがありました。
周りに認識されないというのを利用して女風呂を覗きに行ったりするあたり、少しアニメ版よりアクティブな印象を持った感じです。

とりあえず、八福神の会とかが出始めてるので、流れ的にはアニメ版を今のところなぞってる感じではあります。
たぶん、ラストは変わると思うけれど。
この巻を読んで気が付いたのだけれど、稜歌視点のパートってないのね。
ということは初めから、稜歌は9人の中に入ってなくて、あすなが10人目の登場人物なのではなくて9人目なのかしら?
やっぱり稜歌=アデリーヌってことで話が今後展開していくのかなぁ…。
4巻はいつでるのだ?

 

ヘヴィーオブジェクト 最も賢明な思考放棄

ヘヴィーオブジェクト 最も賢明な思考放棄

鎌池和也:著
凪良:イラスト
電撃文庫


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14巻目です。
この巻は今までの巻と違う特徴がありましたが、またそれは後にして。
雰囲気はいつも通り始まります。
クゥエンサーとヘイヴィアが貧乏くじを引いているといういつものノリで始まり、戻ってきたら情報同盟の船が座礁=海難事故で救援を求めていて、国際法にのっとって救助に当たるというところから情報同盟との因縁が付き始めます。
でも今回、第一章で当たる敵は信心組織のオブジェクトだったりして一瞬けむに巻かれそうになりますが、本筋は情報同盟のマティーニシリーズという人工の天才にまつわるお話となっています。
実際に戦っている敵は信心組織だったりするので、一見間違いそうになるんですけれど、話の本質、真の問題点は情報同盟の方にあると常に言い聞かせながら読んでました。

流れ的には割といつも通りにオブジェクトの脅威にさらされてる人達を救う感じの話で、中立地帯にある町を守ったりそんなことをしつつ進んでいきます。
その陰に見え隠れするマティーニシリーズの女の子たちって感じで、話は進んでいきます。
マティーニシリーズは、遺伝子工学によって生み出された人工の天才という感じで、基本は1人の人間の遺伝子?因子を受け継いでいるようでした。
それで人工の天才が生み出せるのかなぁとかちょっと思ったのですが、調整はしているという感じだったので、強化された人間なのかな?という感じでした。ただ、出てきた人物たちは全員がオブジェクトのパイロットではなかったので、そこまでの天才ではないのかしら?という感じ。
オブジェクトパイロットとは別のベクトルの天才ということなんでしょうけれど、こうやって天才を生み出すと、その天才がどういった行動をとるかということで、話が構築されていました。

人に対して優しいというか、厳しいんだけれども反乱を起こさないタイプと、能力を過信というかその能力があるが故に反乱を起こしていくタイプといろいろなマティーニシリーズの個体が出てきて(どれも幼女から少女だ…)なかなか面白かったです。
今回の主人公側というか正統王国軍は完全に巻き込まれ型で、いらぬ陰謀に部隊ごと巻き込まれちゃってます。
クゥエンサーとヘイヴィアはともかくとして、部隊ごとというのは珍しいかなぁと思いました。大体の場合は、クゥエンサーとヘイヴィアが巻き込まれたことで、彼らの行動によって部隊が巻き込まれるというパターンが多いですが、今回は初めから部隊ごと巻き込まれてる感じです。
名前のついてるキャラクターは死んでませんが、名もなきキャラクターはいっぱい死んじゃってる感じ。
これ、フローレイティアさんの怒りの図ってのがその後に見れるのかな?とちょっと期待しています。

さて、今回、ヘビーオブジェクトでは初となる上下巻構成になってました。
話が終わっておりません。
基本的に1冊で1エピソード完結を通してきたヘビーオブジェクトですが、今回のラストはまさかの「つづく」です。
また、話のスケールがそれに伴って、過去の巻に比べて大きく、4大勢力の勢力図が書き換わる様な事態が発生したというところで幕引きされています。
これから、どうクゥエンサーとヘイヴィアは対処していくのかというのが見ものですが、あまりに敵となる存在がでかすぎて、1オブジェクトの運用部隊である第37機動整備大隊が事件の収拾を任されるのかも怪しいよ?という事態になってます。
つか、どう考えても第37機動整備大隊だけじゃ対処できない状態が発生しています。これどうやって収めるんだろう…。

という訳で、明らかに今までと違う展開で、今までの話の後に来ないと整合性が取れない話となっています。
また、巻数表記はないけれど、続く次の巻とこの巻はセットで読まないといけないんだろうなと思いました。
話があまりに大きいので、これが収拾ついたらヘビーオブジェクト完結なのかな?なんて考えもしています。
どうなるんだろうと、ワクワクしながら次巻を待ちたいと思います。

 

ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル

ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル

川原礫:著
abec:イラスト
電撃文庫


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20巻です。
サブタイトル表記は19巻と同じ。前の巻からの続きという意味で、この巻の話がアンダーワールドで起きた殺人事件を扱った話の続きですというのが明確になっていますね。
このように、2冊にわたっておなじサブタイトルが付くのって、アリシゼーション編が始まる前までのソードアート・オンラインのフォーマットだったんですよね。
2冊で1つの話を構成するというの。
久しぶりにそのフォーマットで書かれた話だったというわけです。
でも、話の舞台が基本的にアンダーワールドですので、アリシゼーション編の続きという印象が強い感じがしました。
後日談ですしね。

前の巻では殺人事件の犯人としてゴブリンが疑われたことによって、キリトが人界とダークテリトリーを行き来していましたが、今回の話は基本的にセントリア周辺でこじんまりと起こった出来事を描いています。
きちんと、前の事件から引っ張って来た話は一応きちんと片が付くようになってます。
ただ、今までのように2冊で一区切りついてはいないです。
殺人事件については、決着がつくのですが、根本的な問題については片付かずに持ち越ししになります。これが最終的に決着つくのが18巻のラストシーンで描かれたアビッサル・ホラーまで書かないといけないとか「あとがき」に書かれてるし、ソードアート・オンライン、どこまで続くんですかねぇ…。

さて、この話ですが…。
割とアンダーワールドでのキリトとアスナの日常を描いているのとか、そちらが重視されていた感じがしました。
また、キリトやアスナが強すぎる力を持ってしまっていることから、バトルシーンで活躍するのはティーゼとロニエという形になり、視点がいろいろ移るのが特徴的です。最終的に綺麗にまとまって、キリトとアスナが決着をつけますけれど。
謎を解いていくという形のストーリー構成なはずなのですけれど、ひとつひとつの謎が解決していく鍵が偶然によって持たされていくので、謎を解いているとか、戦って道を切り開いていくという印象はあんまりありません。
その辺、少し盛り上がりに欠けるかなぁと思いました。
ティーゼとロニエの危機や活躍はそれなりに面白いのですけれど…。
どうしても偶然で話が進行していくのはちょっとなぁと思いました。
これなら、謎は謎のまま、キリトやアスナが強大になった敵と戦うまで引っ張った方がよかったのでは?と思わないくもなかったです。
月駆が頑張るシーンはグッときましたが。(動物すきー)

次の巻からは、高校生になったアスナやキリトを描いていくという話らしいです。
アンダーワールドから帰還した後の話となるわけですが、精神年齢が上がっているはずの彼らをどう描いていくのか、難しいところですよね。
なんとなくですが、アンダーワールドでの200年なんてなかったかのように振る舞うような気がしてますけれど。
なんかいろいろ理由をつけて。
ソードアート・オンラインはこの19巻、20巻を読む限りでは、18巻のあのラストで終わらせておいた方がよかったんではないかなぁって感じます。
読めばそれなりに面白いので刊行されれば読むのですけれど。
いつまで続くかなぁ。

 

アルスラーン戦記15 戦旗不倒

アルスラーン戦記15 戦旗不倒

田中芳樹:著
丹野忍:イラスト
光文社カッパノベルズ


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15巻です。
完結1つ前まで来ました。
さすがにいろいろクライマックスに向けてお膳立てがそろってきた感じがあります。
けれど、普通の作品だったらここから数巻は書かれそうな感じですが、アルスラーン戦記はこの巻を除けばあと1冊で終わりなんですよね…。
全部の伏線に決着をつけれるのかなぁとかちょっと不安になるくらい、いろいろな要素が残っています。

アルスラーンというかパルスの置かれている立場って、7巻までの第1期より困難な状況になってないか?という気がします。
第1期でもルシタニアに国土を奪われ、その中で回りから群がってくる諸国と戦いながら軍備を整えていきましたけれど、今回は周りが連携しているわけでもないのに、さも連携しているかのように一挙にパルスに侵攻してこようという流れになっているのが、なんとも心苦しいです。
パルスが大陸の要所にあって、そこを押さえることに軍略的な意味があるのは分かりますけれど、各国の王がこぞって狙ってくるのもなんともいえない感じです。
しかも、今回、各国の王を誑かす人物がそれぞれに居るってのもなんとも言えないですね。チュルクではザッハーク一味が、ミスルでは銀の腕輪をもつフィトナが、マルヤムではヒルメスがそれぞれ王を誑かして(チュルクはちょっと違うけれど)、パルスに攻め込むっていうのを画策するというのが、パルス恨まれてるなぁという感じです。
特にヒルメスの行動が、すごく気になる。彼、もっと頭の良い人物であるように思ってましたけれど、結果的に恨み事が先行してしまっていて、彼の頭の良さを殺してしまっているのが悲しいです。恨み事を捨て去れればパルスの有力な将になれるでしょうし、アルスラーンにこのまま子供が出来なければ王位を得ることだってできるかもしれないのに。たしかにアルスラーンの方が年下ですので、このままいけば王位は手に入れられないのですけれど…。彼の今後を考えれば、アルスラーンと和解した方がメリット多そうなのになぁと思わないでもないです。
それなのに復讐心に心を囚われていて盲目になってるのが悲しいです。

ザッハークの魔軍との戦いが本格化してきた感じです。
今回は、まずはザッハークの影である巨人との戦いをするのですが、イルテリシュが完全に乗っ取られて、強さを増して登場しています。キシュワードが戦うのですが、討ち果たせずで、逆に危ない感じがしました。キシュワードには奥さんも子供もいますし生き残ってほしいのでハラハラしながら読んでました。
アンドラゴラスの身体を乗っ取ったザッハーク本体がついに目覚めて動き始めてますが、巨人サイズで動き回られるよりは、ダリューンとかが戦えるサイズになってるので、組みしやすそうではあるかな?とか思いました。
でも、決着までには何人もの被害がでそうですよ…。

さて。この巻のクライマックスは侵攻してきたマルヤム軍との戦いです。
まさか、ここで、十六翼将の内、最重要と言える人物の命が失われるとは思いませんでした。
田中芳樹さんは軍師は最後まで生き残らせる気はないのでしょうか?
せめてもの救いはアルフリードと結ばれてからの戦死だったことでしょうか?いや、アルフリード的には後悔は残らないでしょうけれど、それがあったからこそ、逆に読者としてはつらい結末になった感じです。
報告を受けたメルレインの淡々とした口調が怖かった。
たぶん、ヒルメスと今後相対する役目を負うのはメルレインになるのでしょうけれど…。ヒルメス強いんですよね。メルレインだと少し役不足に感じるくらいです。というか安心して相手を任せられるのってダリューンくらいなのですけれど…。
しかしこれで6人の十六翼将が失われたことになります。半分近くいなくなってるんですけれど…。
読んでいてつらいです。
どんどん、アルスラーンの翼がもがれていく感じがして。
その分、亡くなった誰かの分を背負って、アルスラーン自身は成長していってるのでしょうけれど…。

さて、あと1冊を残すのみとなりました。
どう決着するのかな?
少なくともザッハークは倒して終わると思うのですけれど、その後にアルスラーン自身すら生き残ってる保証がないからなぁ…。
せめて、その後にパルスに平和が訪れたと言えるラストシーンであってほしいです。

 

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