FC2ブログ

FIL:Blog

とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

余物語

余物語

西尾維新:著
VOFAN:イラスト
講談社BOX


このアイテムの詳細をみる
モンスター・シーズンに入って3冊目。通巻では25冊目です。
ただし、混物語を含めると26冊目です。混物語の位置づけが難しいところ。今回の余物語を読んでるとりすかと出会ったことがある経験について阿良々木君が語るので、混物語はあったこととしてカウントしないといけないのかな。だとすると26冊目です。
うーん。イラストレータも違うし、なんか混物語をカウントするのに抵抗感ありますね。あと、西尾維新作の小説で99冊目だそうです。次が100冊目となるそうです。
終わってないシリーズとかあるんで、その辺が100冊目で完結してくれると嬉しかったりするんですけれど、たぶん物語シリーズか忘却探偵シリーズが100冊目を踏むような気がしますね。

さて、今回は余接の話と言っていいんでしょうけれど、彼女に自発的な行動というのはありえないので、別に主人公的な人物がいます。
阿良々木君と撫子です。今回は長編レベルの長さの話が1編と短編が1編となっています。阿良々木君の方が長編で撫子の方が短編ですね。
撫子の方の心情の変化や起こった事件によって、阿良々木君と撫子自身は没交渉となっているわけですが、丁度、この2人の関係を繋ぎとめてるのが余接っぽくて面白かったです。お互いに気に掛けるように話を振るのね余接。
で、お互いに気まずい気分を味わうというね…。絶対、そうなるってわかっててやってる感があります。意地の悪い式神だこと。

阿良々木君のパートは大学の助教授からの依頼で児童虐待をしてしまっているので、子供の様子を見てきてくれと言われるところから始まります。
今はやりの話題であるネグレイトの問題です。
この話が振られた時、普通なら専門家でもない人は、きっと他人に頼るということをするでしょう。
でも阿良々木君ってしないんですね。成長してないというか、まだ他人に頼るということを学んでいない阿良々木君の姿を見ることができます。
それで、のこのこと助教授宅を訪れた彼と余接が怪異事件に巻き込まれるという話。
このネグレイトの問題の描写が鬼気迫るものがありまして。
実際にネグレイトが起こっていた形跡はなくて、人形が変わりに虐待現場に置かれているという体で話が進んでいくんですけれど、途中までは人形に置き換えられてるけれど、本当の子供は?という風に進んでいきますし、本当の子供はいないんじゃないかとなってからも、なんかその異常性が際立っていて、読んでいてすごく気持ち悪いものを感じました。
割と物語シリーズの怪異は気持ち悪いというのは少なくて、軽く読めることが多いんですけれど、今回のこれの様にたまに心臓をわしづかみにしてくるような、重い話が割り込んでくることがあります。今までだと羽川さんの受けてたネグレイトや老倉さんの過去がそれにあたりますが、それに匹敵する緊迫感がありました。
読んでいて気持ちが悪くなるんですよね。こういう作品ですから、そう思わせたら作者の勝ちなんだと思います。
結果的にはそうなるのかという結果が待っていて納得できました。
起こってしまっていた悲劇は回避できなかったけれど。
それを羽川さんとの会話でマイルドに締めくくるあたり、キャラクターの使い方がうまいなと思いました。ここ、本来であれば羽川さんではなく戦場ヶ原さんの出番の場所なんですけれど、綺麗にまとめて作中の雰囲気を日常に戻すキーとして今回は戦場ヶ原さんではできないということで羽川さんになってます。
しかし、羽川さんいったいあなたは何者なんだ。(笑)

撫子の話は怪異の専門家としても今後活動していくことが分かっている撫子の初仕事の話となっています。
マンションの自殺未遂続き問題の解決。怪異がらみかの調査と怪異がらみだったらその対処法の検討まで。
ひとりでそれを解決するのは初仕事には重いので、アシスタントとして阿良々木家からの退去を命じられた余接が同行するという形になっています。
撫子と余接が会話することで、思考が回っていって謎を解決するという形になっています。高校入学前で引きこもり、しかも引きこもる前も学習成績はどちらかというと悪かった撫子にしては上出来な推理を披露して幕。
今回はうまく行ったようです。
撫子の過去があるので彼女が普通の生活を送れなくなっているのは仕方ないのですけれど、ちょっとネグレイトっぽくなった生活を送っているのは苦しいところです。
この巻、結局全編にわたって親の重すぎる愛ゆえのネグレイトがキーワードになってるのね。
面白い構成だと思いました。

しかし、今後、また昔みたいに仲良く話す阿良々木君と撫子の姿は見れるのかな。
撫子の恋心は無くなってしまったけれど、友達として話せる未来が来てくれるといいなぁと思いました。
割と撫子が不憫で…。
スポンサーサイト
Comments

Body

« »

06 2019
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
アクセスランキング

ぽちっと押されよ。
プロフィール

はがね

Author:はがね
日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
オタなので、ジャンルはオタ方向に傾倒。

チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アフィリエイト