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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

小説 機動戦士ガンダムNT

小説 機動戦士ガンダムNT
福井晴敏:ストーリー
竹内清人:小説
矢立肇、富野由悠季:原案(「機動戦士ガンダム」より)
カトキハジメ、大森倖三:イラスト
KADOKAWA


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映画機動戦士ガンダムNTのノベライズ小説です。
これ、11月26日頃に発売されているんですけれど、映画は11月30日から公開でした。
映画を見る前にこれを読んでしまうと内容が全部わかってしまうんで、発売日に購入してはいたのですが、読むのは映画を見てからと思っていました。
で、実際に映画を見てから読みました。
ノベライズはなるべく避ける方針で本は購入しているのですけれど、これはガンダムなので、より深く知りたいという欲求もあって購入しました。

機動戦士ガンダムNTの映画と本作の違いですが、登場人物の心情をどこまで描いているかということになります。といっても、心情を映画よりもより深く描写されていたのはヨナ、ミシェル、リタ、ゾルタンくらいであとはほとんど映画と変わりません。
戦闘シーンなんかは逆に簡素化された印象があるノベライズとなっています。戦闘シーンの簡略化で如実にわかるのはナラティブガンダムがA装備で最初にフェネクスを追い詰めていくシーン。サイコキャプチャーを使う前に廃棄コロニー内に居るフェネクスを外側から追いかけてビームサーベルとミサイルで動きを狭めていくシーンがまるまるカットされていて、いきなりサイコキャプチャーで捕まえに行ったりしていました。
まぁ、小説ですからね。アクションシーンで魅せるのは難しいのでその辺のアレンジは許容範囲です。

深く描写されることになったヨナ、リタ、ミシェルの三人の過去と心情の描写はさすがに小説でという感じです。ランボーの詩を題材に三人の過去の心情、行き着くところを描写していくというのは映画にはありませんでしたから、この辺はじっくり読ませてもらった感じがあります。
特に、ミシェルの心情は深く深く掘り下げられていて、もともとの「不死鳥狩り」には居なかったキャラクターであるのに、この話を描くのにとても重要なカギとなっていました。
ミシェルのヨナやリタに対する心情は映画を見ただけだと、幾分どうとでも取れる部分があるのですけれど、その辺をきっちり誤解のないように描いた作品と言っていいかもしれません。
もちろん、主人公はヨナなので、基本はヨナを中心に描かれていくのですけれど、それに伴って描かれたミシェルの心情がとても切なく、悲しく、苦しいものでした。
彼女の抱えていた喪失感、後悔、罪悪感、そういったものの大きさが分かっていくにつれ、読んでいて苦しくなる感じがしました。
映画でももちろん読み取れる部分ではあるのですけれど、喪失感の部分は勘違いされる部分でもあるかなと思いました。
彼女が抱いていた喪失感、そして、涙の意味は僕が映画でぱっと瞬間的に感じたものとはちょっと違っていました。
そういう理由でというの気が付かされて心のつかえが取り除かれた感じがしました。
また、最後のシーンではヨナの心情が描かれ、心の中でつぶやくシーンが描かれています。これによって、映画ではポっと出てきておいしいところを持っていた上、締めの台詞までかっさらうあの人の印象が薄れて、ヨナが前を向いて未来を見ている姿が見れるのでとても良かったと思います。

心情描写以外では地球居住者と宇宙居住者の確執とかが3人を結びつかせる原因になっていたり、あぁ、これガンダムなんだと、ガンダムの基礎を押さえた感じのストーリー展開は納得させられるものがありました。
UCもそうでしたけれど、ガンダムが持っているいろいろな側面を使えるだけ使って物語を組み立てていってるなぁと感じました。
その辺は短編であった「不死鳥狩り」にはなかった部分で、より良いガンダムサーガの一部になっていると思いました。

作品としてとても良い作品だったと思いました。
これを読んだうえで再度、映画を見たくなるという作品ですね。

ものすごく細かいことなんだけれど気になった部分。
シナンジュ・スタインのメインカメラについてモノアイと表現して、シナンジュ・スタインの持つ雰囲気などを表現している部分があったのですが、シナンジュ・スタインのメインカメラはガンダムタイプのツインアイ。
事細かに設定をチェックした上で出来上がっている作品なので、その辺の描写は気を付けてほしかったですね。
まぁナラティブの設定であるνガンダムの前に作られたサイコフレーム試験機という設定自体が逆襲のシャアの設定であるネオジオン側から提供された技術であるサイコフレームを急遽νガンダムに組み込んだというのとバッティングするというでかい設定ミスが存在する作品ではあるんですけれど、本作でも映画でも作中ではその話出ないので、気にならないというかなんというか。
あと、ラストバトルのいいところでナラティブとフェネクスを取っ散らかってる部分がありました。これは誤植の類だと思うのですけれど、一番盛り上がってるところで、そういうのがあるの気になるので気を付けてほしいなって思いました。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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