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零崎曲識の人間人間

零崎曲識の人間人間

西尾維新:著
竹:イラスト
講談社文庫(西尾維新文庫)


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人間シリーズ3冊目。
前の巻から名前は出ていた曲識が主人公となっています。
この曲識が面白い人物で、零崎なのに無差別殺人をしないという人物になっています。ふたつ名は「少女趣味」。これがなんでルビをふるとボルトキープになるのかはよくわからないのですが、殺す対象を限定しているという人物です。
短編形式で4話入っていて、今まで話が出ていた大戦争や小戦争と言われる、零崎が巻き込まれた事件を曲識の視点、そして人識の視点をもって見ていくという構成になっています。
そして、大事件が。
この巻で零崎が壊滅してしまうというね…。人識と伊織ちゃんは生き残っているみたいですが、あと軋識が生死不明。それで後は全滅してしまうというエンディング。
話としては曲識の立ち振る舞いや、人識を扱う様子が面白くてノリノリで読んでいけるのですが、最後の最後にきて、この展開とは驚かされました。
まぁ、真心ちゃんが出てきてしまってはこうならざるを得ないのでしょうけれど。
あと、双識が追っていた裏で事件を操っている人物が出てきます。西東天なんですけどね…。これは厄介すぎるだろうという感じでした。
基本的に戯言シリーズを読んでいると倍楽しめますと言った感じですかね。
これまでの人間シリーズの総決算みたいな話でした。

曲識、ものすごい能力を持っているのですけれど、作中で語られているとおり、殺し名の能力というより呪い名の能力っぽいです。
音を媒介にして人を操ることができるというもので、そのできることが多種多彩。
相手の精神に影響を与えたり、動きを封じたり、操り人形にしたり。そういった操作系に加えて、音でぶん殴るという荒業すら使えるという万能系の人でした。
その人が哀川潤に会ったことで、少女だけに殺しを限定するようになったり、伊織ちゃんのために義手を欲した人識に、作り手を紹介したり、双識を撒き餌にした作戦でつられた刺客をあっという間に殲滅したり。
中々、ものすごい人でした。
正直ですね、双識よりも軋識よりもそして人識よりも強く見える。
作中の都合で哀川潤よりは弱く、想影真心よりは弱く設定されていますけれど、彼女らの強さって文章に表せない理不尽さというものもあるので、それを抜きにすれば、戯言シリーズ、人間シリーズ通して、一番強いという印象を与えてくる人物でした。
其れなのに、真顔で少女しか殺さないとか、何かにつれて「悪くない」として何かを許諾したり、とても面白い人物でした。
西尾維新さんの作品にはこのころから普通の人って出てないんだねぇ。

結局のところ、曲識は幸せな一生を送ったなぁと思いました。
哀川潤に憧れて、彼女と戦うことを望み、そして叶えて破れて笑って死んでいく。
殺人鬼として、零崎として生きていく上で、それはとても「悪くない」ことだったんじゃないかなと思いました。
作中では「いい!」と叫んでいますが。
なんとなく、彼としては完全な肯定よりも中途半端な「悪くない」が似合ってるきがしす。そして、殺人鬼だったけれど、哀川潤に出会ったことで彼は人間らしく生きたんじゃないかなぁ。何よりも面白い人物でありました。人を喰った感じがよかった。
双識も面白い人物でしたけれど、僕はこの曲識の方が好みだったなぁ。
もっと活躍がみたかったです。

さて、次からは人間シリーズの完結編になるんですけれど…。
4冊なんだよな。どれから読んだらいいんだ?零崎人識の人間関係って…。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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