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フェルメール展

フェルメール展

現在、上野の森美術館で開催中のフェルメール展を観覧してきました。
この展覧会は普通の展覧会と違ってチケットが入場日時が指定されているもので、当日券はそれまでに予約でいっぱいになってなければ購入できます程度の扱いとなっています。なので、観覧するには必然的に事前のチケット購入が必要になるという展覧会です。こういった手法を取り入れたのは、日本でも人気の高いフェルメールの作品が8点同時公開され日本初公開の作品も含まれるということで、混雑が予想されているからでした。
当然僕は今日のチケットを事前購入していたのですが、台風25号が来る来ない逸れる逸れないとヤキモキさせられました。
混雑すると予想した主催者側の読みは当たりでしたね。予定時刻(僕は朝いちばんのチケットを取った)より前に美術館についたのに入れたのは予定時刻を20分も過ぎてからでした。長蛇の列。
でも時間指定入場制のおかげで、中に入ってからの混雑はそれほどでもなく、フェルメール作品以外はかなりゆったりと見ることができました。
フェルメールの作品でもものすごく人だかりになってるということはなく、比較的ゆっくりは見れたと思います。
展示作品数は47作品。展覧会の規模としては小さめでしょうか。60点を超える作品を展示する展覧会も少なくないので、やはり小さくまとまっていた印象を持ちました。
あと、普通の展覧会と違うのは音声ガイドが必ず貸し出されること。作品目録がぺらい一枚紙じゃなくて小冊子になっており、展示される作品すべてに解説が書かれていること。小冊子に解説が書かれているので、展示室の壁には作品名と作者名くらいしか書かれていません。
ブース毎のテーマは普段通り壁に書かれていましたが…。

さて。
今回のフェルメール展では東京と大阪で開催されるのですが、フェルメール作品について展示作品が若干違います。また東京展でも入れ替えがあります。
つまり…。全部見たい人は東京で2回、大阪で1回見に行かないといけません。
大阪点ではフェルメール作品が6点に減るようなので、大阪の人は東京に来ないと8点を見ることができないというね…。
入れ替わる作品は、東京展で赤い帽子の娘が12月20日までの展示で、取り持ち女が1月9日からの公開になります。大阪展では恋文が追加される代わりに真珠の首飾りの女、ワイングラス、牛乳を注ぐ女の展示がなくなるようです。要注意。
図録には今回来日する10点、すべて収録されています。

展示作品の構成は過去のフェルメール展でよくありがちな構成です。
フェルメールの時代のネーデルランド美術を集めてきていて、肖像画、宗教画、風景画、静物画、風俗画と展示されてきて、最後にフェルメール作品を大きな部屋で一気に見せる構成です。
美術館の形と間仕切りの仕方の関係で2か所ほど人が溜まっちゃう場所があってそこはちょっと改善してほしいなぁとか思いました。

普段、ネーデルランドの画家の展覧会に行くと、例えばフェルメールを中心にした展覧会に行くと、レンブラントやルーベンスがしれっと1枚2枚混ざってるものですが、今回の展覧会では大物は完全にフェルメールに絞った感じでした。
いや、ヤン・ステーンやデ・ホーホなんかも有名な画家ですが、レンブラントとかに比べると一段、知名度が下がりますからね。
今まで何度もネーデルランドの画家の作品を展示する展覧会には足を運んでますが、今回の展覧会ではあまり聞いた覚えのない画家の作品が多かったです。
でも、どれも一流の作品、絵の迫力は折り紙付きです。
あと、女性画家の作品が多く展示されていたのも特徴かと思います。これまで女性の作品ですといって飾られてたのを見た記憶がありませんですし。その辺はすごく面白かったです。

印象に残った作品はヘラルト・ダウの本を読む老女という作品とアリ・デ・フォイスの陽気なバイオリン弾きという作品。
本を読む老女はレンブラントの弟子の作品で、あれ?レンブラント?と思った印象を残す作品でした。陰影がはっきりしていて暗いバックの中に浮かび上がる老女の姿が印象的でした。また、解説のよるとこの絵に描かれた裕福そうな老女が読んでいるのは聖書の一節で、財産を貧しい人と共有しなさいという戒めを書いた部分という皮肉がすごく印象的でした。
陽気なバイオリン弾きは作品自体はすごく小さな作品なんですが、精緻に細かく描かれた人物像がすごく印象的で引き込まれる感じがしました。まるで酔ったバイオリン弾きが目の前にいるかのような印象を受けました。
そして、その他では外すことができない印象を残したのがハブリエル・メツーの手紙を書く男と手紙を読む女の2作。連作になっているのですが、男が書いた手紙を受け取った女性が読むという構図になっているのですが、この2作、ものすごくフェルメールの作風を意識して書かれていることが分かります。光源が左側にあり、人物を淡く照らしている様や、部屋に置かれた絵や天球儀などにもフェルメールの影響を見ることができますし、何よりも、この手紙を読む女ってフェルメールの手紙を書く女だよね?!って感じの一連の流れになっているんです。フェルメール作品によくでてくる黄色い上着を着てるんですよ…。もう、誰がどうみてもフェルメールの絵に影響されてるの丸わかりでしょって感じでした。

さて本命のフェルメール。
8点の内、4点は僕にとっては再会です。また会えたねと言いたくなりながら、鑑賞しました。牛乳を注ぐ女、真珠の首飾りの女、手紙を書く女、手紙を書く婦人と召使の4点は過去のフェルメールを題材とした展覧会で鑑賞したことのある作品でした。
残りの4点は初見でしたが、やっぱり印象深くのこりますね。フェルメールの光の造形というか、そういったものが。
ただ、マルタとマリアの家のキリストは初期作品ということもあって、他のフェルメールの作品とはちょっと印象が違う感じを受けました。
なによりも大きさが大きいの。一般的なフェルメールの作品の倍くらいの作品でしかも風俗画や肖像画ではなくて、宗教画。
これだけがすごく浮いた感じがしましたね。
他の3点はあぁ、フェルメールだと安心した見れた感じ。赤い帽子の娘は背景こそありますが、真珠の耳飾りの少女を彷彿とさせる印象をもちました。
フェルメールブルーの外套?と赤い帽子のコントラストがとても印象的でした。

いろいろ、今回の展覧会は初めての事が多くて面白かったですね。
初めて見る画家の作品、初めて見るフェルメールの作品、初めての時間指定入場。
作品外のところでも初めてが多くてちょっと困惑もしました。
でも見に行って良かった。
できれば取り持ち女を見たいなぁとは思うんですが、もう一回行くにはちょっと普通の展覧会より価格設定が数百円ですが高いのと、時間指定がネックですねぇ。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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