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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

天狼 Sirius the Jaeger

P.A.Worksによるオリジナルアニメ。1クール12話で放送されました。
僕はTOKYO MXで視聴していたんですが、何故か12話の放送予定が当日になって延期され、11話が2回放送されるという事態に。
他局では予定通り放送されたようで、完成が間に合わなかったとかいう事情ではなさそうなのですが…。
何だったんだろう。
12話を見た感じ放送コードに引っかかりそうなシーンとかなかったし…。謎。

吸血鬼とそれを退治する狩人と呼ばれる集団の戦いを描いていくストーリー。
主人公のユーリィは天狼(シリウス)と呼ばれる一族の出身で、人狼の血を引いているというのが基本的な設定です。人狼というけれど、劇中のシリウスが半獣半人の姿になったりはせず、人を越えた肉体能力を保持しているという感じになっています。
シリウスはある目的により、吸血鬼に滅ぼされてしまい、ユーリィはその最後のひとり。
一族の復讐と狩人としての使命の中で自暴自棄な行動や人との接触を余りたがらない無口な人物としてユーリィはあります。
兄のミハイルが吸血鬼化して生きていたことを知ると、さらに復讐や兄への家族愛の中で揺れ動く感じになっていきます。
舞台になるのは昭和初期の日本、その後、樺太やユーリィの故郷であるドッグヴィルに移っていきます。

一見、吸血鬼はよくある吸血鬼像のまま、人間の上位種として傲慢に動いているだけかと思ったら、滅びに向かう病により無限の生が保証されなくなっていて、その病を癒す方法を探し求めているとか、その為に人智を越えた英知を授けてくれるシリウスの匣を探し求めていたりという普通の吸血鬼とは違った設定を持っています。
人間を無差別に襲ったりするけれど、彼らには彼らの事情があるというところでした。

ユーリィの心情としては兄のミハイルを救いたい、吸血鬼を殲滅する使命も果たしたいという中で揺れ動きながら、さらに、シリウスの匣の事を知り、さらにどうすればいいのかというのを思い悩みながら、自分のやるべきことを探していくという感じになっています。
最後にはユーリィはシリウスの匣を手にすることになりますが、そのころには目的が変わって、狩人の組織から抜けひとり旅をするようになるという流れになっています。

ユーリィの葛藤と戦いを見ながら、シリウスの匣についての謎を追っていくというのが視聴者に提供された楽しみとなります。
最後にユーリィが手にした力と、それに見合った目的意識は滅んでしまったシリウスへの思いからくるものかと思うと悲しいものがありました。
それでも、友和の道を探そうとするユーリィの姿には心を打つものがありました。
それまで敵であったものも等しく救おうと、その英知を使おうとする覚悟というのは、物語の冒頭のユーリィにはないもので、刹那的に行動していたユーリィが遠い未来を見据えるようになったという喜びとその茨の道行きに心が苦しくなりました。

12話で綺麗にまとまっていてすごく素敵な話だったと思います。

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