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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

映画 聲の形

2016年9月に公開された作品です。
同名のコミックが原作。制作は京都アニメーションであり、数々の賞を取ったこと興行収入がかなり良かったことで有名になった作品です。(とはいえ、近い日付で君の名は。とかこの世界の片隅にが公開されているので存在感は霞んでいる)
僕は気にはなっていたのだけれど、原作知らないしということでパスしていて、今回、9/2にNHKでTV放送されたことで視聴しました。

テーマになっているのは障害者とどう向き合っていくかということと、いじめの問題。
特にいじめの問題は主人公である石田将也の人生を大きく左右してしまっており、障害者とどう向き合うかというのはその過程での切っ掛けでしかない感じかなと感じました。
聲の形というタイトルからは聴覚障害者とどう向き合っていくのかがメインテーマかなという印象が与えられていて、実際、視聴する前は僕自身、そういう話であると思っていたのですが、実際にはそれは切っ掛けであって、ウエイトはどこにあるのかというのは今回の映画では明確だったかなと思います。
いじめ問題とその影響の方がメインに描かれていましたね。
これがヒロインである西宮硝子の方の視点で描かれていれば、また違った展開というか印象を受けたかと思いますが、本作は健常者である石田将也の視点で描かれており、感じ方というのは障害者よりではなかったと思いました。

物語は主人公たちが小学生である時代と、高校生となった時代の2パートからなります。それまでクラスの中ではどちらかというとやんちゃな部類であった将也が、転校してきた硝子に対して行き過ぎたちょっかいを出すというところから始まります。
硝子は耳が不自由であるので、コミュニケーションは基本筆談。補聴器をしていますが先天性の難聴であるためうまく喋れない。それを「気持ち悪いもの」と感じてしまった将也が行き過ぎたからかいを硝子に行ってしまったことから、いじめ問題としてクラス内でつるし上げをくらってしまい、逆の立場になってしまうという物語になっています。
逆の立場になってしまった将也は他人との距離をとり、自分の殻に閉じこもったまま高校生になり、硝子と再会する。
そのころまでに、小学校時代の行動を反省した上で手話などを学んでいた将也に硝子が惹かれていくと言ったところの話ですが、簡単には話は進まなくて、過去、将也が硝子にしたことが問題になったり、2人を取り巻く過去の環境が高校生時代にまで暗い影を落として、事件が起こるという展開は心を締め付けられそうになりました。
いつまで2人は過去の過ちで縛られなければならないのだろう…と。
死を指向して生きるような人生を歩まなければならないのだろうと思いました。
結果的には将也には自分の行いを許してくれる友達ができ、硝子も将也の行動によって救われていく。そういった話の展開は素敵なものを感じました。

ところで。
ことの発端になったのは、硝子の聴覚障害な訳ですが、事件において、悪いのはだれ?となったときに、僕は将也が一方的に悪いとは思いませんでした。確かに彼は行き過ぎた行いをしたのですが、それをいけないことだと諭さねばならない立場にありながら、咎めもせず諭しもせず、硝子の親がいじめがあるのではとしてきたときに、ここぞとばかりに将也に全責任を負わせた担任。
この担任の行動がどうしても適切なものであったように思えませんでした。
というよりも、今のマニュアルでしか動けない典型の教師の様にうつり、いじめ問題からは体の良い生贄をささげて解決を図ったように見えました。
硝子が転校してきたときにコミュニケーションなどで便宜を図るべき立場にありながら、まったくそういう行動はとらず、硝子の自主性に任せたり、いじめともとられる行き過ぎた行動があったのを知っていながら止めないというのはどういう心情なんだろうとこの担任の人格がものすごく嫌なものに僕には感じられました。
確かに、障害者が担当クラスにいるとなれば負担増になるのですが、この担任のやり方はさすがに認められないなぁと感じましたね。

胸を締め付けられるような作品。
最後に許された将也の世界が広がっていくのがすごく印象的でした。

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