FC2ブログ

FIL:Blog

とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿5「case.魔眼蒐集列車(下)」

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿5「case.魔眼蒐集列車(下)」

三田誠:著
坂本みねぢ:イラスト
TYPE-MOON BOOKS


このアイテムの詳細をみる
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿5巻目。
魔眼蒐集列車で起こった殺人事件とその顛末に挑む後編。
というか、魔眼蒐集列車で殺人事件は起こってそれをロード・エルメロイⅡ世が解き明かしていくのがメインなんですけれど、本質はそこじゃなくて、何故、ロード・エルメロイⅡ世のもとからイスカンダルの聖遺物が盗まれたかです。
そもそも、盗んだ相手が魔眼蒐集列車への招待状を残していかなければ、彼らはこの列車に乗ることはなかったのですから。
にもかかわらず、必然性があったかのように描かれていて、それを疑いもしなかった感じになるのは三田さんの誘導がうまいからだと思います。
結果的にはやはり、ロード・エルメロイⅡ世がすべての謎を明かして終了するいつもの流れですけれど、今回はひとつだけ謎が残ります。
何故、犯人であったハートレスは英霊を呼んだのか?それだけは残って次巻に持ち越し…。
ロード・エルメロイⅡ世が今後挑まざるを得ない、英霊との戦いへのプロローグというのが今回の話で描きたかったことだと思います。
その為に、ロード・エルメロイⅡ世は第五次聖杯戦争への参加をあきらめざるを得なくなるといった結末は、第五次聖杯戦争にロード・エルメロイⅡ世、つまり、ウェイバー・ベルベットがイスカンダルを連れて参加していないのを知っていても、少し寂しい気になりました。
彼とイスカンダルの再会はかなわなくなったのかなぁ。
確かに、第五次聖杯戦争に参加したいというのは、イスカンダルは聖杯戦争を勝ち抜けるサーヴァントだったと証明したかったというウェイバーの自己満足ですから、そんなことをしなくても、イスカンダルとウェイバーの間に交わされた絆は変わらないですし、イスカンダルが勝ち残れる素質をもったサーバントであることは疑いもしませんけれども。
でも、イスカンダルが優秀な魔術師をマスターにしていたら聖杯を手に出来たかってのも疑問ではありますが…。というかマスターがウェイバーだったからこそイスカンダルはあそこまで力を見せられたのではないかなぁと思うんですよね。マスターが当初の予定通りケイネス先生だったら令呪で行動を制限された挙句、マスターを殺されて終わるパターンなような気がします。切嗣がウェイバーを殺さなかったのって、ウェイバーが未熟で魔術師らしい行動をとってなかったからついぞ居場所を特定できずに見つからなかったからだしなぁ。
とまぁ、この本を読むとどうしても、イスカンダルとウェイバーの関係を考え直したり、第四次聖杯戦争(=Fate/Zero)の事を思い直したりしてしまいます。

この巻の特徴はTYPE-MOON世界の仕組みをこれでもかと突っ込んできていること。TYPE-MOON世界での魔術とはこういうものだよという説明というか、独自の世界観と現実の魔術などの解釈を織り交ぜながら、TYPE-MOONの世界に深みを与えてきてるのが本作でしたが、この巻と前の巻で構成された「case.魔眼蒐集列車」では、死徒の絡みや、魔眼、聖杯戦争といったTYPE-MOONの世界観の重要なところをすべてぶっこんで話を構築しました!みたいなところがあって、目まぐるしい展開が繰り広げられた感じです。
死徒の作り出す世界からの脱出や、魔眼を使った謎のトリック、聖杯戦争のシステムとサーヴァント。
それぞれが重要な要素であって、ひとつでもかけたらこの話にはならない。
ちょっと盛り込みすぎだろうと思うのですが、ひときわ盛り上がる展開だったので、良い感じでした。

ヘファイスティオンに関してはそういう設定ですかとひときわ感心。
Fateシリーズに出てくるサーヴァントは、元の英霊、ほぼそのまんまという人もいれば、いろいろ設定をこねくり回して新しい魅力を付加されている人物もいますが、このヘファイスティオンは後者ですね。
本来の伝説には居なかった人物を伝説に新たな解釈を組み込むことで生まれた人物でした。なので本来のヘファイスティオンとはちょっと違っている。ただのイスカンダルの腹心ヘファイスティオンではない。
フェイカーという新しいクラスで登場しましたけれど、最初の7騎から派生したクラス、今いくつあるんだろう。全部は知らないけれど、Fate本編につながる話ではアベンジャーにつづいて2つ目のエクストラクラスなのかな?
シリーズを総括して見回すとルーラーやらシールダー、アルターエゴ、ムーンキャンサー、フォーリナーといるようですけれど…。
さすがに英霊を7種類に分類分けするの難しかったんだろうなとか思っちゃいますよね。
まぁ、本編に当たるのでは2つ目。偽物/影武者のクラスということになります。
決着はつかずに終わったので、今後、また戦うこともあるでしょう。
その為にウェイバーは第五次聖杯戦争をあきらめたわけですから。

出来れば、イスカンダルに成長したウェイバーの姿、ロード・エルメロイⅡ世の姿を見てもらいたいと思うのですが、冬木の聖杯戦争に参加しないということはイスカンダルは呼ばれないということだしなぁ…。
彼の姿はロード・エルメロイⅡ世の心の中に刻まれたままという形で終わるのだろうか…。それとも、なにかの決着時に出てくるのかな?
今後に期待というところです。

ロード・エルメロイⅡ世の設定には冬木の大聖杯の後始末ということがあるんですよね。
そこまで描くのかしら、この作品。
スポンサーサイト
Comments

Body

« »

11 2018
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
アクセスランキング

ぽちっと押されよ。
プロフィール

はがね

Author:はがね
日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
オタなので、ジャンルはオタ方向に傾倒。

チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アフィリエイト