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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

テスタメント・シュピーゲル3 上

テスタメント・シュピーゲル3 上

冲方丁:著
島田フミカネ:イラスト
角川スニーカー文庫


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3巻上巻です。
いや、なんかこの表現おかしくないですかね?
まぁ、本来3巻となる話が上下巻になりましたということなんですけれど、シリーズものなのですから4巻(2巻も上下巻だったので)でもいいじゃない?と思うのですが、その辺はやっぱり区切りとしてのナンバリングは必要だったのかもしれないと飲み込むしかないんですかね?
さすが、ファジーに本の厚さを変化させる作家さんです。(カオスレギオンのころ、冲方さん自身がそう言っていた)
最初のスプライト・シュピーゲル、オイレン・シュピーゲルが発表されてからずいぶん時間がかかってしまいましたが、無事最終巻にたどり着きました。
実際には下巻がこの後あるので、まだこの巻で完結するわけではありませんが、このテスタメント・シュピーゲルの3巻をもって、この物語は完結する流れとなっています。

さて、視点。
スプライト・シュピーゲルはMMSの。オイレン・シュピーゲルはMPBの視点を持っていました。
テスタメント・シュピーゲルに入って統合されていくのかなと思ったけれど、結果的に1巻はMPBの視点で、2巻はMMSの視点で描かれていました。
そして2巻のラストでMMSの視点の話の最後でMPBの涼月が走り始めて終幕を迎えるという流れになっていました。それを引き継いだこの巻は完全に視点はMMS、MPBを統合した形で1本のストーリーを多角的に見ていくという流れになっています。
基本的な視点はMPB遊撃小隊の3人、MMSの要撃小隊の2人(乙、雛)が持っていますが、その他にも彼女らを支える大人たちや、敵の視点をぽんぽんと移動しながら事件を追っていくという形になります。

ウィーンで起きたテロ事件を扱ってた本作ですが、敵も味方も総力を結集していくという形になっています。もともと複雑に絡み合っている人間関係が一気に噴出してくるので把握するのがすごく大変。
できれば、スプライト・シュピーゲル、オイレン・シュピーゲルから読み直してから読むの推奨。だけど、まぁ、僕はそのまま読みましたけれどね。大筋は押さえてあったし大丈夫だろうと思って。
今までバラバラに動いていた敵方が今回の事件では結果的に連携して動いているというのが2巻までで描かれていましたから、まとまって連携した上で事を起こしてくる敵にたいして、バラバラだった味方が涼月の元へ集結してくるという話になっています。
起きている事件に対して疾走し駆け抜けていく涼月を象徴するように、味方側は情報攪乱や電源喪失が起こっている街中を蒸気機関車で移動し対応していくということになります。
基本的に現状では主人公側は対処療法というか、起きている事件に対して対処していくという形。一応、マスターサーバーである羴のある場所を目指して仲間を回収しつつ移動するという図式はあるものの、まだ行く手を阻まれており後手に回っている感は否めなかったですね。
特甲レベル3や4の謎が残っている状態で、それの解決が目的になりつつありますが、明確には敵の目的とか誰を捕まえたら事件が終息するのかとかはなんとなくぼんやりした状態。個々の組織や個人の目的はほぼ明確になってるんですけれどね。
その辺がフラストレーションではあったかな。

疾走感がたまらない。涼月が熱い。
そして、鳳の状態が心配すぎる。仲間の中で1人だけ人格改変プログラムの影響であるフロー状態から抜け出せていなくて、動きが敵側に回ってしまっているのがすごく気になります。
あと、今回あんまり出番がなかったけれど、接続官たちの状態も気になりますね。水無月は雛とか乙のフォローしてましたけど、身体はどこだ?みたいなこと言ってましたし。

最終の3巻下巻はこの7月に発売されたので、続きは連続して読みたいと思います。
どうか、皆が救われるハッピーエンドで終わりますように。
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