FIL:Blog

とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルランドの至宝 ―ボスを超えて―

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルランドの至宝 ―ボスを超えて―

現在、上野の東京都美術館で開催中の「バベルの塔」展を観覧してきました。
この展覧会はブリューゲルの「バベルの塔」を中心に16世紀のネーデルランドの美術を集めた展覧会となっています。
といっても、ネーデルランドの一般的な絵画を集めたわけではなく、ブリューゲルという画家の作風へ繋がっていく流れを集めてテーマとしたといった感じの展覧会になっています。
その為に16世紀という時代の美術の流れとして宗教画がメインの流れであったことを紹介した上で、ブリューゲルが大きく影響を受けたヒエロニムス・ボスの作品を展示、また、ボスに影響を受けた作品群を展示した上で、ブリューゲルの作品を展示していくという形になっています。
「バベルの塔」の展示はラストでした。

展示作品は最初は16世紀ネーデルランドの彫刻作品から始まりました。
当時の彫刻作品は木製が多く、また教会などの装飾としてつくられたものが多かったので、裏面を見てみると平らになっているものが多かったです。
また、現在では色が落ちてしまっているものが多かったですが、当時は綺麗に着色されていたそうです。
着色すると木製か金属製か石製なのかわからなくなるので、着色されるのが普通だったそうです。
基本、宗教的なモチーフのものが集められていました。
意外にイエスより使徒や聖人が多かったのが印象的でした。使徒ならまだだれかわかるのですが、キリスト教徒じゃないので聖人の像はだれ?という感じでした。まぁ、宗教者であることは分かるんですけれどね。

つぎに展示されていたのは当時のトレンドである宗教画。僕がよく見ている17世紀のネーデルランドの作品群であるフェルメールやレンブラント、ルーベンスのような写実的な風俗画とは違った、それ以前のちょっと戯画的な雰囲気をもった宗教画が展示されていました。イエスはもちろんモチーフとして多かったのは聖カタリナでした。なんか、人気だったんですかね?
そして、時代の流れとして宗教画から風景画や風俗画へ時代が移っていく過渡期の作品群が展示されてました。
印象に残ったは、宗教画でありながら風景画として描かれている作品が面白かったです。ヨアヒム・パティニールという方の作品で「ソドムとゴモラの滅亡がある風景」という作品がすごく印象的でした。聖書の中の有名な一節であるソドムとゴモラの滅亡のシーンなのですが、主役であるロトの家族を小さく描いていて、風景画として完成している作品です。ですが、この作品はあくまで宗教画。とても印象的でした。

さて、ヒエロニムス・ボスの作品。
2枚の油彩画とボスのようにと描かれた作品群。これは油彩に限らずエングレービングなどの版画を展示していまいた。
ボスについては僕はこの展覧会を見るまで知らなかったのですが、奇才と呼ばれる画家さんです。
その特徴はシュルレアリスムのような雰囲気を持った絵。その特徴は様々なクリーチャーたち。悪魔たちの象徴なのかもしれないけれど、奇怪な姿をした生き物がずらずらと描かれている作品群。
これをですね。ボス自身の作品からブリューゲルの作品までずらずらといっぱい見せられるのですよ。
正直ですね。気持ち悪いんですよ。異形の悪魔の絵とか見られたことがある方は分かるかと思うんですけれど、何というかですね。悪魔然とした雰囲気の姿じゃなくてコミカルというか、顔に足だけ生えてるとかそいう姿ね。生理的嫌悪を引っ張り出してくれるような作品群を延々延々見せられて。
頭がぽわーってしてきましたね。
普通の人を描いていても身体のバランスが崩してあったりして、本当に頭がぽわーってなってきました。
脳が疲れるのよ。まじで。

そして脳が良い感じに疲れたところで最後の作品がものすごいスペースをとって1枚だけぽんと展示されてました。
周りにはその絵についての説明パネルがいくつも。
「バベルの塔」です。
残念ながら移動観覧式。目の前で止まってみることはできない感じでした。
止まってみるには移動観覧の位置から2歩ほど下がった位置で移動観覧している人の後ろからの観覧になります。
この絵の真骨頂は緻密に描かれた人物だったり、装置だったりするので、この展示方法は残念でした。ただ、それでもその緻密さが分かりますし、すごさがわかるのですがいかんせん絵との距離がネックと思っていたら、背後に日本の芸大の学生たちが作成した拡大模写があって、そっちで細かいところを確認することができました。
しばらく、この模写と本物の間を行ったり来たりしながら細かいところを確認して楽しみました。

あと、この「バベルの塔」のブースの脇に映像コーナーがあって、3Dでバベルの塔を作ったうえでの解説動画を流していました約5分の作品。
これ、すげぇなぁと思いながら見てました。
この動画みて、再度、本物を確認しての繰り返し。

「バベルの塔」がメインなのは間違いないのですけれど、ブリューゲルもその原点になったボスも作品が少ない画家でどうやって構成するか迷った感がある展覧会でしたね。
数少ない油彩画を一同に集めることは難しかったみたいで、版画で数増しした印象は否めなかったです。
でも面白かった。ただし、脳はすごく疲れる。(笑)
頭おかしくなるかと思ったよ。あの不思議な絵。
スポンサーサイト
Comments

Body

« »

08 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
アクセスランキング

ぽちっと押されよ。
プロフィール

はがね

Author:はがね
日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
オタなので、ジャンルはオタ方向に傾倒。

チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アフィリエイト