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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

絶対ナル孤独者4 ―刺撃者 The Stinger―

絶対ナル孤独者4 ―刺撃者 The Stinger―

川原礫:著
シメジ:イラスト
電撃文庫


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4巻目。
3巻目でサブタイトルだった凝結者があまり目立たなかった上に、彼との決着はつかずに終わりましたが、今回も刺撃者とは決着はつきませんでした。なんとなく半分づつ話がずれこんだ感じがします。今回の半分は凝結者の掘り下げをしている話となっていましたので。
凝結者である三川の過去とトラウマを描いていて、彼の掘り下げがされています。巻のタイトルは刺撃者ですが、刺撃者は敵として登場しただけでまだ謎が多く、どういった人物かもわからないので、彼の活躍というか、彼との戦いは次巻以降になると思います。そうなってくると、メインが彼との戦いなのに、また新しく出てきたルビーアイのコードネームがサブタイトルになる可能性が…。
このサブタイトルの付け方、あんまりよろしくない気がしてきました。(笑)

この巻で、物語は大きな転換点を迎えた感じがしました。
物語的には静かに状況が複雑化していってる感じです。
例によってミノルの殻の謎について、いろいろ調査しているっていう流れがあり、前巻で重傷を負って意識不明になったスウを心配しつつも、ある実験を行いスウの意識を取り戻すことに成功。
このときに起こった現象がなんとも不思議な感じで、孤独になれる為なはずの殻なのに、何者かのぬくもり的なものを感じるという流れになっています。
また、スウを救えたのだから、1巻で意識不明になったサナエを救えないかと考えたりと、いろいろ謎が多い能力となってます。これは小出しにしている感じですね。
最終的にはミノルの意識=孤独になりたいという意思、が覆される方向へ殻が導いていくという感じになるのでしょうかね。
どうもそういう流れな感じがします。能力的なところだけでなく、その成り立ちとかを考える上で殻の本質へ迫っていくというのがひとつの結論にたどり着くような予感を感じさせる内容となってました。

もうひとつの流れは凝結者、三川というキャラクターを通じて描かれる過去と、トラウマ。それに根差した幻覚症状といったサードアイ全体に対する疑惑。
ルビーアイにしろジェットアイにしろ、能力を与えてくれるだけではなく、何かしらの思考制御を宿主に対して行っているのではないかという疑惑が持ち上がってきます。
これを凝結者、三川というキャラクターを掘り下げることで描いていっている。
その結果として凝結者、三川を捕らえることに成功したわけですが、簡単にサードアイの摘出をするわけにも行かなくなったなぁという印象を持ちました。かなり重要なポジションにいるキャラクターになりましたね。想像してなかった。
普通の敵のひとりだと思ってたのに。

そして、今回の最大の謎は刺撃者=スティンガー。ルビーアイもジェットアイも関係なく敵対している人物の登場です。
ルビーアイの特徴(獣臭さを持つ、ジェットアイ保持者によって探知される)を持っていますが、本当にルビーアイなのかも謎。
能力は一見弱そうなのに、ミノル以外ではよけるのに失敗したら致命傷っていう凶悪なもの。でも、多くのものは謎。
しばらくは彼が敵対者として物語を引っ張っていくような予感があります。

大きく3本の話を織り交ぜながら描いていたのがこの巻だったなぁという読後感。
派手なアクションシーンとかは少なかったですが、それなりに楽しめました。
何より物語の深みがより増した感じを受けて、面白くなってきたぞという感じでしたね。でも、刊行ペースが遅いので、話を忘れないようにしないといけないのはいつもの感じですかね。
まぁ、大作を何本も抱えてるからなぁ…。この作品は後回しになりがちな感じがしています。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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