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Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ5

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ5

桜井光:著
TYPE-MOON:原作
中原:イラスト
角川書店


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最終巻です。
1991年の聖杯戦争を断片的に描くことでつづって来たこの話も、最後を迎えます。
Fate/Prototypeとしては、すでに短編のダイジェストアニメがあり、それでは1999年の聖杯戦争が描かれているので、ある程度、この話がどのようになって終わるのかは周知されている状態です。そのうえで、どれだけ魅力的にこの物語を締めくくれるかがこの作品の価値を決めるのかなぁと考えながら読みました。
この巻は断章的ではなく、一連の流れとして書かれている印象を受けました。それまでも必要なことだけをピックアップして書いているだけで、あまり断章的な印象は強くありませんでしたけれど、より連続した流れを描いている印象を受けました。
前の巻までで、敵対勢力がすべて消え、マスターは死亡ないし脱落。サーヴァントは消滅するか愛歌の配下にあるかのどちらかという状態。
その状態にあって、勝利を約束されたセイバーの心の内を描いていくことになっています。

愛歌のやりように疑問を抱いてしまい、また、聖杯をくれると断言した上で、最後の儀式のためにといって聖杯のもとへ案内しない愛歌に対して、セイバーがだんだんと疑念を抱いていくという流れ。
聖杯を起動するにはサーヴァント「7騎」をくべる必要があるのは冬木の聖杯戦争と一緒の設定。つまりサーヴァントはその願いを聖杯に託すことはできないんですよね。システム的に。
中途半端に起動した願望機としての冬木の聖杯でギルガメッシュは受肉を果たしたりしてましたけれど、このPrototypeの聖杯はそんな偽りの願望機としての役割も持っておらず、むしろ悪の存在を生み出すものとして機能します。
愛歌はそれをセイバーにあてがうことで、ブリテンの救済を願うセイバーに、歴史の修正によって結局は救えないブリテンの代わりに東京を救わせることで彼の願望をかなえようとします。
でも、その為にはセイバーをくべることはできないので代償が必要。そのためにキャスターとアサシンを使って、無辜の人々を犠牲にするという方法に出る愛歌という流れが展開されます。
愛歌の愛は重いし、怖いんだよね。愛さえあれば何をしても許される理論で動いてるし、キャスターやアサシンを聖杯にくべることもなんとも思ってない。自分に忠誠を誓ってくれている相手にすらそれですからね。

そんな流れの中、セイバーは綾香と出会い、救うべきものは何なのか。ブリテンの人と東京の人と差があるのかという考えに至ります。
それは、それまで戦ってきたアーチャー達が導いてくれた道だったというのがなんとも感動的でした。
特に、前の巻でアーチャーは東京を守るために犠牲になって消滅してますからね。
そして行動に出るセイバー。
東京を救うために、綾香という無辜の民を救うために。愛歌との袂を分かって戦う姿を見せてくれます。
「約束された勝利の剣」の使用方法がFate/stay nightとは違っていて、円卓の騎士の承認が必要とか格好良かった。

全5冊で描かれた、Fate/Prototypeの前日譚。
1991年の東京での聖杯戦争の話はこれで終了しました。
セイバーが救いを得るのはFate/stay nightと同じ流れで、あぁ、これを原点としてFate/stay nightは作られていったんだなぁとか感慨深いものを感じました。
そして、1999年の聖杯戦争、Fate/Prototypeもぜひ、全編を制作してほしいなぁと感じました。だってこの話が素晴らしいラストを迎えているのに「To be continued」なんですもん。愛歌がどうなっていくのか、再び綾香の前に、今度はブリテンの救済を願う王ではなく、1人の騎士として立ったセイバーはどう戦っていくのかぜひ見たくなる。
小説でもアニメでもゲームでもいいから、Fate/Prototypeを見せてくれと思いました。
そう思わせたら、前日譚であるこの作品は成功だよね。
とても楽しめました。
セイバーがとても格好良かった。王道だけどね。
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