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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

世界の終わり、素晴らしき日々より2

世界の終わり、素晴らしき日々より2

一二三スイ:著
七葉なば:イラスト
電撃文庫


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2巻目。
1巻目でコウとチィの2人のすれ違いと絆を描いていましたが、この巻では2人にこれから関係していく人たちとしていろいろな人物が登場してきます。
1巻にも登場していた上野のコミュニティを訪れた2人はそこで、人が激減してしまったこの世界でも力強く生きる人たちを見ることになります。
変わってしまった世界の中で、変わっていない平凡な人々の暮らし、そういったものに2人がかかわっていくというストーリーとなっています。
こう書くと何か平和なコミュニティにコウとチィという異分子が紛れ込むことで、重大な事件が起こり、平和だった日常が崩れていくような予感がしてしまいますが、実際にはそんなことはなく。平凡な人の集まりはどこまでも平和に、たった2人でつらい旅を続けてきたコウとチィに一時の幸せな時間というものを与えてくれます。
その過程を淡々と描いたのがこの2巻でした。

平和なコミュニティには大人もいて、子供もいて、具体的な人数は書いてなかったのですが、数百単位くらいでは人がいる印象を受けました。
これだけの人数が集まっているというか、生き残っているというのが、この作品ではびっくりな状況です。
1巻ではほとんど人が存在していないかのように描かれていたので、人が集まって学校運営やお祭りが開催できるレベルに人が残っているというのは印象的でびっくりしました。
この上野のコミュニティに人が集まっている分、他の場所は人がいないという状況にはなっていそうですけれど。
それと、展開から考えると、1つの街で数人レベルの生き残りはいるようです。
この巻で出てきた、実花、翔、空という少年少女は幼馴染のようでしたし、コミュニティ自体が彼らの住んでいた町に形成されているようでしたので、少なくともその人数は生き残っているということですからね。
集まれば、それなりの人数は生き残っていそう。

さて、この巻でメインで描かれるのはコウとチィを中心とした若者たちの恋模様です。
チィに恋した空、コウに恋してしまった翔の兄弟や、翔のことが好きである実花という人物が絡み合ってひと時の青春的な淡い時間をコウに過ごさせてくれます。
それと同時にコウの出自を知っている人物がこのコミュニティにはいて、コウがどういった人物だったのかが描かれていきました。
コウ、背負っているものが重い感じがしていましたが、そういうことだったのねという感じです。コウが「高国」の言葉もこの国の言葉も流暢に使う理由とかも、この巻で開示されています。
コウは背負ったものの大きさから、これ以上、このコミュニティに留まるべきではないと判断し、最後にはチィとともにまた去っていくことになりますが、置いていかれた人達それぞれの思惑も今後どうなるのか気になるところですね。
コウの出自を知ってなお、付き合おうとしてくれるかというところですが、あんまり障害になりそうにないかなぁって思いました。
なぜかというと、コウの出自の問題はあるものの、コウという人物をきちんと知っている人たちだから。過去のコウがどうあれ、今のコウがどういう人物かを知ったうえで翔などはコウに惹かれたわけですしね。

たぶん、このコミュニティはコウとチィが帰ってくる場所になる。
そう感じました。
やさしさがあふれてる。そんな雰囲気を感じられる。
こういった場所があるっていうのは人ととして幸せだと思うんですよね。
苦難の時代を描いている作品ですけれど、この巻では希望っていうものが見えていた、そんな気がしました。
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