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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

君の名は。 Another Side:Earthbound

君の名は。 Another Side:Earthbound

加納新太:著
新海誠:原作
田中将賀、朝日川日和:イラスト
角川スニーカー文庫


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映画「君の名は。」のストーリーを補完する外伝集。
スピンオフ的な話ではなく、サイドストーリーというか、映画本編の間に挟まる形になるエピソードを収録しています。
映画ではどうしても滝と三葉の視点というか、この2人を俯瞰して見ている視点で描かれているため、描き切れない登場人物の内心とかが出てきます。
そこに目を付けて書かれたのが本作となります。
焦点が当たるのは4人で、三葉の中に入っているときの滝、テッシー、四葉、三葉の父となります。それぞれ1本の短編形式で書かれています。
著者は脚本協力として映画にもクレジットされている方です。

4者それぞれで映画で描き切れなかった部分を補完するように書かれています。
三葉に入っているときの滝のパートでは、男女の肉体が入れ替わったときの困惑が事細かに描かれています。映画では肉体感覚の違和感というのはあまりクローズアップされていませんでしたが、御神体の山へ行く際に滝の入った三葉が祖母一葉をおぶろうとしてふらつくシーンがあります。このシーンがまさにそうなのですが、肉体感覚のずれってのも当然あって滝ができることが、三葉の身体ではできない。その辺を描くのが映画ではちょっとした描写だけになってしまっている。これの補完がされていました。
テッシーのパートでは田舎の町である糸守町を出るに出れないテッシーの心情、糸守町に暮らす人のテンプレート的な人物として彼の心情が描かれます。
四葉のパートでは滝が入った三葉に戸惑い困惑しているさまを描きながら、宮水の習わしとかを描いています。
三葉の父のパートは少し毛色が違っていて、最初と最後は映画の1シーンにつながるのですが、中で描写されるのは三葉たちの母である二葉とどうやって出会ったか、そしてどのようにして結婚し、どのような心情をもって町長となったのかが描かれます。
そして、重要なのが、映画では描かれない三葉の説得に応じて避難誘導をするという決断をするシーン。そこに至る過程が描かれていました。

どの短編も映画を知らないとなんだこりゃという話なのですが、この作品をこれだけで読む人はいないと思うのでこれはこれでありかなとおも思います。
ただ、「君の名は。」の小説は角川文庫、これは角川スニーカー文庫とレーベルが違います。なぜにこれは角川文庫じゃないんだろうと思いました。
「君の名は。」のファンであれば、読んでおいて損はない作品。
あの世界観がより重厚に感じられるようになる作品となっています。
くれぐれも、映画ないし小説で本編を知らないうちに読まないこと。
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