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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

COP CRAFT6 Dragnet Mirage Reloaded

COP CRAFT6 Dragnet Mirage Reloaded

賀東招二:著
村田蓮爾:イラスト
ガガガ文庫


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6巻目。収録話は7話となっています。2巻目に2話と3話が中編で収録されていたので、巻数と話の話数が一致していないんですよね。
今回の話はサンテレサ市長選の選挙活動のさなか、候補が次々に殺害されて、その犯人を追うという話になっています。そのさなかにティラナが感じた術の匂いから、死人使いの関与が疑われ、1巻の敵であったゼラーダの影が見え隠れするという話になっていました。
今回は話にスピード感がとてもあり、事件が起こる、調査、さらなる事件発生、調査、敵のところに行きつく、決着とスルスルと話が進んで行った感じです。
この作品が目指している1時間物の刑事ドラマを見ている感覚というのに近い感じがしました。
ただ、内容は1巻から引きずっているストーリーにまつわるところでしたし、事件のボリュームに対して解決があっさりした印象を受けました。
途中途中はそれでもいいのですけれど、決着のシーンとか、せっかくのゼラーダとの決着なのだから、もっと内容を詰めて話を膨らませてもよかったんじゃないかなぁなんて思いました。具体的には上下巻体制にするとか。
それくらいのボリュームがあっても満足できる内容だったと思います。
単純なストーリーの中に微妙に次につながっていく伏線(ティラナの兄の影がちらほら見え隠れする)がはられていて、割と重要な巻だったかも。
ゼラーダとの因縁に決着がつくという意味でも重要な巻であるのには間違いはないのですけれど。

選挙戦を扱った話で、候補者が割と過激な人種差別的なことを平気で発言します。
本作では地球人とセマーニ人という差別の構図があるので、現実の民族差別とは切り離して描けるのですが、対立を現実の民族問題に置き換えるとすごくリアルに響いてきます。その過激な事を言っている候補者に聴取しにいったり、それで差別的な物言いにティラナが憤慨してたりします。マトバの方は割と達観していて、誰が市長になっても変わらないというスタンスで冷めた目で選挙を見守っているスタンスに居ました。
なんか現実の多くの選挙の様子をみているようで、微妙な気分にさせられた。
特にこの本が刊行された時期、アメリカでは時期大統領候補選の真っ最中でしたしね。現実には差別発言が目立ったトランプ候補が当選しましたけれど、これからアメリカはどうかじ取りしていくのですかね。
この巻を読んでいて、現実の世界の行く先が少し気になりました。
マトバの言ったように「誰がなってもそう変わらない」のか、ティラナが感じたように差別的な候補が当選したら「最悪な状態」になるのか。
蓋を開けてみなければわからない事ですけれど…。

さて、前の巻とこの巻の間に1年の合間がありました。
次はいつでるのかなぁ…。
この作品も展開がゆっくりなんだよなぁ…。1冊当たりはスピーディに読めるので、次が出てくるまでのブランクが結構残念なんだよなぁ。
ドラマ仕立てだから毎週読むのが理想なんだろうけれど、それは無理だろうしなぁ。
せめて年2冊くらい出てくれればうれしいのだけれど。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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