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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ヘヴィーオブジェクト 一番小さな戦争

ヘヴィーオブジェクト 一番小さな戦争

鎌池和也:著
凪良:イラスト
電撃文庫


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12巻目です。
今回はいつもの三章構成ではなくて、作中の時間経過に合わせて1日1章という形で進み、全7章で構成されています。
1章で発生する事象が1つある構成は変わらずなので、細かい事件が連続して起こっていくという形になります。
ひとつの問題をクリアするごとに別の何かが発生していくといった形で最初は落下してくる人工衛星を人口密集地に落ちる前にオブジェクトで迎撃するというのが任務だったのですが…。最後には今までどんな戦いにも負けたことがないスーパーエリートとの戦闘という形に移行していきます。その間に細菌兵器のラボが見つかったり、感染拡大の恐れがあるので敵国から地域を封鎖されて救援物資が届かない状態になったり、破壊しても破壊しても甦ってくる敵性オブジェクトとの戦いがあったりと、細かい事象がてんこ盛りで進行していきました。
いつものへヴィーオブジェクトよりぎゅっと要素を詰め込んだ感じで読み応えとスピード感があった感じでした。

そういういろいろある中で軸として描かれているのが1巻でちらっと出てきたイグザクトジャベリンのエリート。
彼女が軍を退役してエリートとして教育、調整されていた状態から脱して、一般人と同化できるかという試験をクウェンサーが担当するという形で、一般人だったらこういうことをしますというスタンプを集めていくというのが描かれています。
ちょっと、一般人でも敷居が高い難問もあったりして、ちょっとこれ受からせる気あるのかなぁって思いました。
だって、休暇のような状態であったとしても、試験されるのが軍の内部であって、しかも試験官も軍人が担当(クウェンサーは実際には学生だけれど)するのです。普通にしてたらスタンプなんて集まらない。クウェンサーが甘々だから彼女=キャスリンはスタンプを順調にためていくけれど、普通に真面目な軍人さんが試験官だったらこれ、スタンプなんていっこうに溜められないと思うんですよね。
案の定、軍には金のかかったエリートを手放す気はなくて、というのが最後の方に明かされます。
ただ、甘々なクウェンサーが試験官だったおかげで、キャスリンはスタンプを集めきり、最後の難関であった民間の後見人を確保するという問題を、さらっとクウェンサーが何とかしてしまいハッピーエンドを迎えますが…。
クウェンサーのパパがかっこよすぎ。(笑)

しかし、一番小さな戦争というサブタイトル。
何を示してたんだろう。
いくつか思い当たる節があるんだけれど、どれの事だかいまいちわからない。
これが一番小さな戦争なのか?という疑問がどの項目にも当てはまるんですよね。
軸として描かれていたことを考えれば、キャスリンの軍との勝負ということになるのかな?
それとも、無敗のオブジェクトであるオールド・ファッションの行動を示していることなのか…。
そのどちらかだと思うんですけれどね。
タイトル詐欺とは言いませんが、タイトルが作中の何を指しているのかよくわからない巻でした。

ところで。
1巻以降は順不同で読んでも構わないとされている本作ですが…。
やっぱり無理があるよ…。
この巻、マリーディとか出てくるんですが、北欧禁猟区について全く説明がなかったし。
唐突にでてきて退場していくから何のことやらになるよ。1巻しか読んでなかったら。
その代りに情報同盟のおほほについては、正体をクウェンサーたちが知らないとか1巻以降を読者が知らない前提になっているとか、ちょっとバランスが難しくなってると思う。
まぁ、順不同で読む人はいないと思うのですけれどもね。
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