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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

甲鉄城のカバネリ

甲鉄城のカバネリ 上

三輪清宗:著
美樹本晴彦、たまきまさひろ、柏木仁:イラスト
マッグガーデン・ノベルズ


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甲鉄城のカバネリ 下

三輪清宗:著
美樹本晴彦、たまきまさひろ、柏木仁:イラスト
マッグガーデン・ノベルズ


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同名アニメのノベライズです。
A5サイズのノベルズでの刊行で上下巻。A5サイズのラノベブランド増えてますけれど、その中のひとつ、マッグガーデン・ノベルズからの刊行です。
前日譚も同じブランドで出てましたのでそれからの引き続き的に本編ノベライズがされました。なお、作者は前日譚とは変わっています。
しかし、ノベライズというジャンルに、割高なA5サイズの本を2冊で出すというのはどうなんでしょうね。アニメの原作となるのなら話は別ですが、ノベライズって基本的にアニメ本編があってというのが念頭に置かれてしまうので、トータルで約3千円という金額を出すかというのがちょっと読んでて思ったことだった。
作品の感想とは異なるけれど、ちょっとその辺の本の価値的なところが少し気になる感じでした。
ノベライズがそれ単体で作品として成り立っていればいいのですが、どうしても原作となるアニメの視聴が必要となるとなるのであれば、価格は抑えるべきではないかと思ったのです。つまりノベライズが原作の副次的なもの、補完するものであり、その域を出ないのであれば、本の価値としてあまり高くないのではないかと考えたのです。
ノベライズではそれ単体で、作品として成り立つものと、原作があってこそという作品があるのですが、後者の場合、やはり価値的なものは低いかなと思わざるを得ないかなというのが僕の考えです。
メディアミックス、各メディア単体でも楽しめるというのが基本だと思っていますので。

さて、本作はどうだったかというと。
原作アニメが本編としてあることを前提に書かれたノベライズで、本編の補完的な役割と持った作品となっています。
アニメでは描きにくいキャラクターの心情を描くという形になっていて、主人公である生駒の一人称視点での作品。
生駒視点で描かれている最大の利点は、カバネに対する研究をしていた人物なので、舞台背景をきっちり説明できること。
また、無名をどう思っているのか、妹と重ねてみているのかとかそういう、アニメの画面では推し量れない部分が明確に描かれていることでした。
読みながら生駒がだんだん無名と妹を重ねてみたり、美馬と自分を重ねて共感できる面と相容れない部分があることなど、やはりアニメの画面では伝わりにくい部分がはっきりしていくのに面白さを感じました。
ですが、生駒視点を貫き通していることで、ストーリーを追うのが若干苦しいところがあるのです。前半の八代駅での出来事の最中や、磐戸駅での滅火がヌエとなっているときや、甲鉄城から落下して金剛郭で合流するまでの間、生駒は意識を失っていたり、メインストーリーに絡まない位置にいるので、その部分が後からの伝聞形式で書かれています。
そのため、ストーリーのメインの流れがすごく簡素化して書かれてしまうという現象が起こっているので、この物語を楽しむには若干不足という形になりますね。

ラストは原作アニメと同様ですが、生駒の心情を語っている面で、アニメ本編よりも満足度は高いです。たしかに、ロードムービーである本作で、旅はこれからも続くで終わっているのですが、アニメ本編よりも希望が持てる終わり方になっていました。
また、舞台である日ノ本の状況がより詳しく書かれているため、次への期待感も上がるという感じがしました。
続きが作られるかどうかは分かりませんが、この終わり方であれば、最後に無名と生駒が救われて終わるエンドを描く続編があってもいいじゃないと思わせる結末になっていました。
このノベライズを読むと、甲鉄城のカバネリの続編が期待したくなります。

僕は甲鉄城のカバネリは好みの作品であると思っていました。ただ、物足りなさを感じた作品でもあった。その面が補完されたので満足はできました。
でも前述したとおり、この作品はアニメ作品の補完を目的としたノベライズなので、読むのならばアニメを見た上でとなるのかなと思いますね。

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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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