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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

アルスラーン戦記13 蛇王再臨

アルスラーン戦記13 蛇王再臨

田中芳樹:著
丹野忍:イラスト
光文社カッパノベルズ


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13巻です。
実は12巻を読んだ時にあまり面白く感じなかったので、その後、なかなか読む気になれなくて思いっきり放置してました。
この巻の刊行は2008年です。実に8年も放置してしまったのですが、昨今テレビでアニメ化されていますし、15巻が最近刊行されて完結間際になったので、読むのを再開しようと思い積み本の山から発掘してきて読みました。
えぇ、発掘でしたよ。(ずいぶん下の方にあった)

この巻は5章ある中で淡々と状況が進行していく印象がありました。
蛇王の眷族になったトゥラーンのイルテリシュが、魔軍の元でどういう感じに過ごしているかとか、チュルクの動きとか、ミスル国へ落ちのびたヒルメスの動向とか、周りの各国の近況を描くので半分。
傷を負いながらもアルスラーンに助力を求める為に旅をしてきたエステルが、やっとほんとうにやっとアルスラーンの元へたどり着き、話が出来たというのに、残念ながら戦傷が悪化して命を落とすとか、やっとアルスラーンの十六翼将がそろったとか、魔軍対策の為にエクバターナの地下神殿を調査に行ったら、ザラーヴァントが命を落としたとか、アルスラーンの周りの近況が半分と言ったところで構成されていました。

なんか、アニメで登場人物の復習をしているからか、すごく読みやすくて、誰が誰だかとかよくわからなくなる作品なのに、今回全然迷わなかった。
特にザラーヴァント、トゥース、イスファーンはいつもごっちゃになってしまうのに、今回は誰が誰だかきちんと把握して読めました。
なのにザラーヴァントは悲しい結末を迎えてしまいました。蛇王が眷族を作るってのが最終的には人間を魔物に変えてしまう事もあるみたいというのを知らせる鍵となっていますが、ザラーヴァントが誰もいないところで打ち取られてしまったので、まだアルスラーン達にはその事実は明確には伝わってないのがもどかしい。
ナルサスやファランギースなら答えにたどり着きそうですが、その辺は次巻以降に持ち越しのようです。
蛇王の眷族については、人間を狂わせるだけではなく、怪物に変えてしまうという面ですごい嫌悪感を感じました。

なんといってもこの巻でのメインはエステルの死だと思う。
アルスラーンとエステルは国や宗教、立場を超えて友人関係を結んでいたし、エステルはアルスラーンにとって、きっとかけがえのない女性になりうる人物だった。
そのエステルが非業の死を迎えてしまったのに、王として振る舞わなければならないアルスラーンの苦しみとか悲しみとかそういう面がすごく伝わってきて悲しかった。
葬儀に手を尽くしたり、花で埋め尽くされた墓をそれでいいと言ったり、アルスラーンの悲しみが伝わってくるシーンがいくつもあって、語られる分量以上に、エステルの死が読み手である僕にも堪える展開になっていました。

さて。
元々は14巻完結と言っていたはずだったのですが、情報を調べてみたらいつの間にかに16巻で完結に変更になったようです。
まだ、蛇王との戦いは本格的には始まってませんし、銀の腕輪の所持者の謎も進展しないままです。
あと3冊。ちゃんと終わるのでしょうか?
そして、エステル、ザラーヴァントと立て続けに主要登場人物の一角が失われたので、「皆殺しの田中」の異名を持つ作者の魔の手が他の登場人物にも影を差しはじめてそうで怖いです。十六翼将も何人が生き残れる事やら…。
近いうちに刊行済みの14巻、15巻も読んでおこうと思っています。
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