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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング

ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング

川原礫:著
abec:イラスト
電撃文庫


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18巻です。
9巻から始まったアリシゼーション編もこの巻でラストを迎えます。
つまり、キリトが帰ってくるという巻になっています。いや、長かったですねアリシゼーション編。

アスナが呼びかけても帰ってこなかったキリトの精神、もうどうやったら起きるんだ?って思ってましたが、きっかけはラフィン・コフィンの首領であるPoHがアスナと戦っていて、アスナがピンチになったことでした。キリトの記憶の中にあった、アスナ、シノン、リーファ(直葉)の姿、言葉にプラスして、アンダーワールドで培った友情、ユージオとの記憶が想起されたことにより、キリトは目を覚ますことになります。
なんか、直接、彼を覚醒へ導いたのは仲間たちの声、記憶だったのですが、状況が状況でしたので、PoHとの因縁の方が強く作用したのかとも思えちゃうのはちょっと微妙な感じがしました。
ですが、ユージオの記憶が必要だったというところに、アリシゼーション編で描いてきたアンダーワールドという世界のありよう、現実世界と違わない魂の在り方を描いているのだなと思いました。

覚醒してからのキリトはまさに無双。
アスナがてこずり、マザーズ・ロザリオを使っても倒し切れなかったPoHをスキル・コネクトでの連撃で圧倒、そして、アンダーワールドで言うところの神聖術、つまりシステムコマンドを使って捕まえて緩慢な死への牢獄へ。
また、ガブリエルとの戦いは剣士としての戦いが大きなウェイトを占めていましたが、それはシステム・コマンドが彼にガブリエル=サトライザーに通用しなかったからで、割と絶望的な戦いかなぁと思わせぶりな感じから一転、少年ジャンプの漫画のようなノリで皆の思いを乗せたスターバースト・ストリームで決着がつきます。
なんとなくなんですけれど、キリトにはシステム・コマンドや心意を使った戦いよりも、剣士としての戦いが似合うなと思いましたし、それで決着をつけてほしかった。
でも、ここまで相手が異様な存在になってしまっていたのでは、この決着も致し方なしかなぁと思いました。
キリトが覚醒してから、決着がつくまでが早いこと早いこと。

物語を通してキリトにはユージオが、アスナにはユウキが自分を奮い立たせる記憶としての存在として描かれていたのはグッとくるものがありました。特にアスナがマザーズ・ロザリオを使うところや、キリトがスターバースト・ストリームを使うところとか、これまでの集大成という感じでしたね。
彼らの最大の剣技をもって相手に相対するというのは、かっこよさを伴ってました。
特に、キリトのスターバースト・ストリームはユージオの思いも乗せて本来は無い17連撃目を止めとして繰り出したりして、ぎりぎりの勝負感を出していました。

総合して考えると、SAO編はキリト、AOL編はアスナが至る道筋を描き、GGO編は敵のありようが描かれて、その集大成としてこのアリシゼーション編があったように思いました。その結果がスターバースト・ストリームであり、マザーズ・ロザリオであり、サトライザーのあの姿だったのかなと思います。
サトライザーのあの姿はシステムの範疇を超えて変容した姿=心意による変貌なのでしょうけれど、それを育んでしまう殺伐としたものがGGO編では描かれていたような、そんなこと思い返しながら読んでました。

さて、キリトはこれで目覚めましたけれど、現実世界の描写の方が実はこの巻の肝です。アンダーワールドでのキリトの戦いを読んでいるより、実はこっちの描写、てんやわんやさを読んでいた方が面白かったのはちょっと複雑な気分。
ですが、いろんなことが立て続けに起こっていて、読み応えがあるのは正直こちらでしたね。
この巻のテーマになる時間の牢獄。オーシャンタートルへ侵入したガブリエルの部下の無法によりSTLが暴走して5000倍の加速率という中に、キリトとアスナが取り残されるという展開。200年という長い時間の牢獄の中で人は精神を損なわずにどれだけ耐えられるかというのを描いていくのは現実世界側からとなっていました。
牢獄に閉じ込められてしまったキリトとアスナが無事帰還してくるのも、仮想世界ではなく当然、現実世界。
そういったことから、現実世界の描写が外せない巻となっていました。これまで、現実世界での描写はあるけれどもストーリーのメインがアンダーワールドという仮想世界側に置かれていたのに対して、この巻だけはストーリーのメインが現実世界側に置かれていました。
だからこそ、キリトとアスナがどうやって、時間の牢獄に耐えてきたかっていうのは、ほぼ描かれていません。
ですが、想像はできます。真に結ばれた伴侶がいる場合は200年という時間の流れでも人は耐えられるということ。それが描きたかったことだと思います。
ただ、それはぼかされていましたけれど。

200年たったアンダーワールドの姿が最後にちらっと描かれていましたけれど、あまりの変わりよう(進歩の仕方が半端ない)でびっくりしました。
最後にアリスが帰還して終わりとなるんですが、あの世界にアリスなじめるのかな?現実世界にはなじめてたようですが…。

というわけで、アリシゼーション編がこれで終了。
ソードアート・オンラインは、作者さんがWeb小説として書いていたものの改定版ですが、Web小説として発表されていたのはここまでとなります。
だからか、この本の装丁は最終巻であるかのように飾られています。物語はここで終わるなんて書かれてますしね。
あぁ、これで終わりか…って思ったら、最終頁にありました。次章予告。
描きおろしによる次の章が展開されるようです。
これが、不穏なんですよねぇ。知性間戦争となっています。なんとなくですが、現実世界人とアンダーワールド人との戦いになっていくのかなぁって感じです。
剣で戦ってくれればいいんですけれど…。そうじゃなかったらソードアート・オンラインじゃなくなっちゃうよ…。(汗)
来年の刊行のようなので、それまでゆっくりと待つことにしましょうかね。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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