FIL:Blog

とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

撫物語

撫物語

西尾維新:著
VOFAN:イラスト
講談社BOX


このアイテムの詳細をみる
オフシーズンに入って3冊目。
オフシーズンは複数のエピソードを収録しているケースがフォーマットというか、短編集的な要素がありましたけれど、この撫物語は「なでこドロー」1編だけを収録した長編作品となっています。
撫子の話が思ったより膨らんだ為とあとがきに書かれていて、予定されていた「まよいイーブン」と「よつぎノーサイド」は未収録になったとのことです。
オフシーズンは次の結物語で終了するとあとがきにはありましたが、「まよいイーブン」「よつぎノーサイド」もあることですし、僕は次で終わりってのは全く信じてません。あと3冊くらいは出るに違いないです。
刊行時期が傷物語の映画のBD、DVDと重なったこともあり、いろいろなタイアップが展開されていました。スマホアプリもあったようですし、僕がこの本を買ったときには専用の袋とシールが付いてきました。この手のおまけいらない…。(笑)

一度、神になったことで異能の力を持ったままになっている撫子が、その能力を使ってあることをしようとした結果失敗し、その後始末に翻弄される物語となっています。
神になったことの影響が撫子に残っているとは僕は思ってなかったので、ちょっとびっくり。普通の中学生に戻ったと思っていました。さらに、いつの間にかに斧乃木余接と親交を持っていたりと、またちょっとびっくりする展開。撫子が余接の月火への愚痴を聞いているというのは面白かったです。
あの後の撫子が引きこもりになったようなことは、前のオフシーズンで月火が少し言っていたような感じがしましたが、実際にその姿が今回描かれます。事件後は引きこもって漫画家目指しているという前提で物語がスタートします。
努力した結果を現実にものにするためには1万時間の努力が必要という説を現実のものとするため、親から中学を卒業したら働けと言われた撫子が余接の甘言にのって、努力のショートカットをしようとする話。
式神として自分のコピーを作り出して、漫画家を目指す努力時間を稼ごうとしたら、用意したコピーたちが逃げ出しちゃったという物語です。
それで、撫子と余接が式神達を回収するために奔走するという話。

基本的に撫子と余接は別行動するので、作中ではほとんど撫子が1人で行動している感じになっています。
その中で、物語シリーズのヒロインズの何人かに出会いながら、また、ヒロインズの各人のことを考えながら行動していっているのが印象的でした。
結果、物語シリーズのヒロインと言われる人物は全員、なんらかの形でこの撫物語内で言及があります。実際に登場するのは数人に限られますが、その中でも老倉さんが登場したのはびっくりでした。
まだ危うい感じを醸し出してましたが、とりあえず、撫子相手には年上として助言を与えてくれたりと老倉さんも前にむかって少し変化している様子がうかがえました。
そしてなによりこの巻全体を通して語られているのは撫子の成長。
引きこもっているけれど、それは夢を現実化するために他のすべてを切り捨てているからだし、今回みたいに必要にかられれば、外に出ることはできる。
緊急事態だからといって、学校へ行ったり、他の人とコミュニケーションをとったりもできる。
なによりも、常に被害者面をして何もしない受け身だった撫子が、自分のしでかしたことの責任を取るために、一生懸命になって、あれこれ後悔しながらも行動していくというのは彼女の成長の証だったと思います。
夢に向かって行動しているというのもその1つとも言えますしね。

そして、自分の過去の各時期の姿と向き合うことで、自分を見直していく、見つめなおしていくのが印象的でした。そして、事件を前向きにとらえて解決に向かっていくのが素敵に思えました。
最初のなでこスネークから、あざとさが見える撫子でしたが、今回の成長した姿からは好感が持てる姿が見られました。
それにしても、今回、撫子が式紙を作ったことで、その能力を使えるとみた臥煙さんから、「専門家」として働かないかと打診されるとかいう結末は、なんとなく初めから仕組まれてたことのような気がしますね。なんでも知ってる臥煙さんに嵌められた感じ?直接は臥煙さんは出てきませんが、余接を通して撫子の神としての能力の残滓を確認したのではないかと僕は思っています。
これで、撫子は割と自由時間の多い職を手に入れたことになり、親から決められたタイムリミットをクリアしつつ、漫画家を目指して努力を続けることもできる。一石二鳥の結末が待っていました。
努力したものにはそれなりの報いを。そんな感じのお話しなのかなと感じました。
それまで努力してこなかった撫子が努力ということを学んだ。そんな感じの話でしたね。

それにしても、なぜ戦場ヶ原さんはあの時間に阿良々木家に電話をしたんですかね?
ヒロインズを全員登場させるという目的のためだけかと思ったんですが、それだけとも思えないですし…。結物語に続く伏線になっているのかな?
ちょっと気になるポイントですね。なくても話としては成立するポイントなので。
何か仕掛けてあるに違いないと思っています。
さて、次が本当に結物語で最後になるのか楽しみですね。
スポンサーサイト
Comments

Body

« »

09 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
アクセスランキング

ぽちっと押されよ。
プロフィール

はがね

Author:はがね
日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
オタなので、ジャンルはオタ方向に傾倒。

チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アフィリエイト