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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

甲鉄城のカバネリ 暁

甲鉄城のカバネリ 暁

笠岡淳平:著
美樹本晴彦、たまきまさひろ、柏木仁:イラスト
マッグガーデン


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アニメ甲鉄城のカバネリの前日譚を小説化したものです。
アニメ本編より約2年前を描いているという事ですが、読んだ印象ではアニメの直前の話のような印象を受けました。
というのも、アニメの時点でも若い登場人物ですから2年という年月は大きいはずですが、思想、思考においてほぼアニメのスタート時点と変わらないような感じを各登場人物から受けたからです。
多分、元々は時期はあまり気にせずに書かれたけれど、生駒と逞生がツラヌキ筒を作るまでの試行錯誤期間が必要という事で、2年前としたんだと思います。

1つの事件を3つの視点から描いていて、生駒、来栖、菖蒲の視点からのアプローチがされています。菖蒲の視点はかなり少なめで、後に顕金駅を脱出した甲鉄城の一行の指導者となるべき人物として正しい物の見方をする片鱗を見せるだけで終わっています。物語を引っ張って行くのは生駒、そして来栖の2名という事になります。
プロローグ、エピローグではアニメ本編のどこかのタイミングという描写になっていて、過去にこんなことがあったと甲鉄城内でいろいろな人物が集まって話をして、この作品の本編は回想された過去という事になっています。
和気あいあいとした甲鉄城の雰囲気と、過去の生駒の生き方が対比されていて生駒はこう変わっていったんだなというのが分かるようになっていました。
また、逞生と生駒が意気投合し、カバネ研究について語り合うシーンがあり、カバネについての設定の補完がされていました。アニメ本編では語られなかった、他国の状況やカバネがどういった規模で蔓延しているのかなんかが、端々に書かれていてファンには嬉しいところです。
こういった設定解説みたいなエピソードはアニメ本編にはありませんでしたからね。

ストーリーは戻ってきた駿城に乗っていた1人の女性が、カバネに感染していないかのチェックの為の監禁期間に脱走し、それを問題視した生駒が(勝手に)動いて女性を探すという話。もちろん、本来は武士がその役目をするはずで来栖は命令に従って動いていて、そちらの視点で事件を追っていきます。そのうち来栖は別の問題に巻き込まれていくという話になっています。
描かれるのは生駒、そして来栖の覚悟の話で、生駒は無名という目的が無いせいか、無軌道な感じを受けました。まだ、迷いがあるそんな感じ。カバネを倒す、今度は逃げないという思いから、カバネになる疑惑のある女性を追う事になるのですが、何をしていいかわからずという面が目立ちました。また他人との係り合いを拒絶していた生活を送っていた事から協力も得られず困り果てるところに、カバネ研究をしていた逞生と偶然話があってという流れになってます。
逞生がアニメであれほど生駒に対して責任を感じていた面とかの、根本がこの時代にあったのかなぁと思いましたが、そうではなかったです。ただ、生駒を孤立から救い出したのは逞生だった。逞生、本編での出番、活躍の割には重要なキャラクターですよね。
いろいろなキャラクターをつなぐ役目を担っていたキャラクターだったんだなぁって思いました。

カバネリファンなら読んでおいて損はない小説。
ただ、カバネリ本編知らないとちょっと楽しめないかも。
まぁ、スピンオフなんでそんなものでしょうけれど。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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