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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

甲鉄城のカバネリ

1クール12話で放送されたオリジナル作品。
制作がWIT STUDIO、監督が荒木哲郎氏、音楽が澤野弘之氏と、「進撃の巨人」のスタッフが集結して作るってことで放送前から少し話題になってました。また、キャラクターデザインも美樹本氏が久しぶりに起用されるってことで話題になってましたね。
ジャンルはゾンビものといっていいと思います。そこに、スチームパンクと時代劇の要素を持ってきて背景設定を作り上げた作品でした。面白い仕掛けが満載になっていたと思いますが、いかんせん1クール作品だったことがすごく残念。
ゾンビ=カバネがなぜ発生するのかとか、当初主人公である生駒が研究していた節は見られるものの、あとは終始戦闘と、物語終盤に出てくる真の敵役っぽい美馬の陰謀、復讐劇に終始してしまい、カバネの存在とかこの物語のキーワードである部分に触れずに終わってしまうという残念な終わり方をしています。
「進撃の巨人」では原作が終了していないので、それでよかったかもしれないですが、この作品はオリジナル作品。
それではちょっとストレスが溜まろうというものです。
カバネに関する歴史とか、背景とかもっと語ってくれよ、明かしてくれよ。そしてカバネリになった生駒や、無名が救われて人間に戻る術はあるのかとか、ここが見たいというポイントが描かれないままというのは、どうなの?と思わないでもありませんでした。

この描写が途中で終わってしまうというのは、人間関係の描写とかにも表れていて、生駒が無名を救いたいと思う理由というのは、過去の自分の妹への贖罪の意味や、逃げてしまった自分への戒めとして理解できるのですが、その生駒と無名の行く末がどうなっていくのかとか描かれていませんし、その他の重要人物たちの行く末も結局のところ、旅は続くで終わってしまっています。
ひとつだけ、テーマとしてあった生駒の「今度は逃げない」という意思表示だけは完結して描かれているものの全体としてはやっぱり尺不足だなぁっていう印象は否めませんでした。

逆に生駒の心の行く末、落としどころとしてはきちんと丁寧に描かれていて、無名をどう思っているとか、当の本人さえも迷っている節はあるのですが、妹の姿と重ねているのは視聴者にはすっと受け入れられますし、常識無しに育っている無名に常識を諭したり、カバネリであるという軛から解放し、人間に戻してやりたいと思う動機とかすごく理解できるものがありました。
結果的に、人間に戻すことはかないませんでしたが、死を待つばかりとなったところから救いだすことはできたという意味で、生駒の思いというのはひとつやり遂げられているんですよね。
尺が足りないからそこを描くことに注視した感じがしました。

全体的には満足できる作品なんですが、見終わった感想としては続編を望むとか、物足りなさを感じる。
そういった作品でしたね。
同じ荒木監督の作品ではギルティクラウンのが収まりが良かった感じ。あれも語られずに終わる部分はある作品でしたけれど。

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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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