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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

絶対ナル孤独者3 ―凝結者 The Trancer―

絶対ナル孤独者3 ―凝結者 The Trancer―

川原礫:著
シメジ:イラスト
電撃文庫


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3巻目です。
口絵横に小編が書かれていて、読み始めてしばらくしてから気が付きました。
この手のラノベで口絵が折り返しになっているとき、そこに絵が描かれていると決めつけないできちんと開いてみないとダメですね。
なんかキノでは普通に見てみるんですけれど、それ以外のシリーズだと珍しいんじゃないかなぁと思いました。口絵に文章が書かれているのって。
インタールードでは今回のキーキャラクターである小村スウがどんなキャラクターであるか簡単に紹介が入っています。
別に読まなくても本編読めばわかることが書かれているのですが、せっかくの作品の一部ですし、見落とすのはもったいないというものです。
ぜひ、忘れずに読みましょう。

目次を見て気が付いたのですけれど、この作品の章立てって1冊で1章なんですね。
今回は3巻ですので作品の章としては3章目ということになります。
途中、リーディングブランクは適度に入りますので、別段章立てがどうなっていようと構わないのですけれど、これも作品の特徴だなぁと思いました。
そして、読み終わってから、こういう章立てをしているということは、作品として、同じ作者さんの、ソードアート・オンラインやアクセル・ワールドのような長い作品にするつもりはないのかな?と感じました。
1章1章、敵の能力者のコードネームを付けていくというのはありだと思いますけれど、それだと、巻数が増えすぎると敵の数も膨大になりますからね。
なんとなくですけれど、この作品は5巻とかそれくらい、長くても10巻くらいで終了するのではという感触を感じました。

全編を通してミノル君の防御殻がどういう性質を持っているか試していた感じがします。前巻でユミコを殻の中に取り込んで防護するということをしていましたが、それが常時可能なのか調べたり、殻の持っている特性から、殻を展開したままPCからUSBメモリを引き抜けるかという事態に直面したり、コンクリに生き埋めになってそこから脱出できるかということのために、防御殻を3cmからより拡大できるかとか、そういう面が次々と物語の中に取り込まれていました。その為、いろいろミノル君の防御殻について疑問に思ったことが解消される形な物語の展開になったように思えます。
殻が外側に対してどういった動作をするのかが、物語上重要なファクターとなっていて、ちょっと厳しい展開がされたりと、ただぬるく殻について調べていただけではないのが、良かったです。
防御殻とはミノル君が過去に経験した一家惨殺事件で彼を救った姉の行動から来ている、ミノル君を隠すために利用された床下収納のイメージなのは分かってましたが、その原動力になっているのが、彼が思っていたような負の感情からくる拒絶感ではなくて、誰かを守りたいとした姉の行動からくる彼の深層心理によるものという展開はすごく主人公っぽくてよかったです。
それゆえに、人を取り込んでのミッションっていう話になるわけで、その上での悲劇が発生するのですが…。
否定からではなく、肯定的なイメージから能力が作られているのなら、ミノル君が選ぶ今後ってのも変わってくるのではないかと感じました。

物語の流れとしては展開がいきなりすぎて、ちょっと、焦ったり、困惑したりしました。救援待とうよというシーンでいきなり命を掛けだすスウの行動にビビったというのが大きかったです。確かに、敵の巣であるかもしれない場所、敵の罠が懸念される場所においそれと仲間を呼び寄せるわけにいかないのはわかりますけれど、思い切りが良すぎてちょっと引く。
たぶん、これ、作者さんの感覚だとスウはこういう人物だからというのが形成されていて、それゆえの能力がスウにはあり、前述の行動になるのですが、読者にはそのスウの人物を形成するトラウマというか、そういう部分の重さってのがそれほど伝わってくる前に、この行動が来るので焦るって感じなんだと思いました。作者のスウ像と読者のスウ像の間にギャップがあるというんですかね?スウについて、読者が思い入れを抱く前に唐突に超ヒロイン大犠牲っていうような行動とられてもーという感じがしてしまいました。
もっとスウという人物が描写されて、トラウマや彼女が恐怖している事象について、恐れる部分などが描かれているならば、納得できる行動として受け入れられるんでしょうけれど…。なにせこの巻から登場した人物で基本的にミノルとのふれあいしか描かれていないので、そんなに思い詰めてたの!?とびっくりすることになりました。

今回の敵のトランサーの能力は面白かったのですが、敵としての活躍は今一つ。ミノルとバチバチやりあうシーンがほとんどないのと、敵の幹部であるリキタイザーが活躍するシーンが多く、三下的な感じな描写になってしまったのが残念ですね。
せっかくコードネームが章の名前になっているのに、あんまり活躍してないというか、見せ場をリキタイザーに撮られてしまっている感じでかわいそうな気分になりました。
まぁ、彼はオリヴィエのライバルらしいので、そんな感じでもいいのかもしれません。
今回では決着がつかずに退場したので、また出てくるでしょうしね。
敵との戦い、決着という面ではちょっと前述のとおり決着つかずなので、ちょっと次回へ続くという感じが強い巻となりました。
1巻につき、1人ルビーアイを倒していくという感じではなくなっていくのでしょうね。

次がいつでるかわからないので、話を覚えておかないとと思っていたりする作品。
でもやっぱりソードアート・オンラインやアクセル・ワールドの方が期待度は高いんだよな…。
この作品も面白いのは面白いのですけれど。
あ、そうそう。
原発事故をリアルに描くとまずいから、別の原発を用意しましたって、都心に原発はねーべさと思った。(笑)
この作品の中では原発事故はありましたが福島ではなく都心にある原発で事故があったということになってます。
ちょっとそれ怖い。ものすごく怖いから。と思いました。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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