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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

Fate/Labyrinth

Fate/Labyrinth

桜井光:著
中原:イラスト
角川書店


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Fateのスピンオフ小説。
数々のスピンオフが出ているFateシリーズですが、大本のstay nightとは別に1つの個別の世界観を持って展開しているシリーズが幾つかあるのが特徴になっています。
それがPrototypeだったり、ApocryphaやEXTRAだったりすると思うのですが、本作はそれら個別の大本になるそれぞれから、少しずつピックアップして構成したFate全体のスピンオフ的な作品となっています。ただ、登場人物の関係から、stay nightの世界観、Prototypeの登場人物をメインに書かれているのでこの両作のスピンオフ的に見えます。とくに世界観や登場人物をほとんどがstay nightに依存していますので、stay nightのスピンオフとして書かれたのだと思います。
実際のストーリーもZero(冬木の第四次聖杯戦争)とstay night(冬木の第五次聖杯戦争)の合間の出来事として書かれています。
それなのに、読んでみるとこの作品、明らかにPrototypeのスピンオフなのです。
なぜならば主役として描かれているのが沙条愛歌であり、彼女が退場した後でも、主役の座を引き継ぐノーマが彼女を意識し続けるから。
まぁ、作者がPrototype 蒼銀のフラグメンツの作者さんなので、愛歌を主役に据えたくなるのは仕方ないことかなぁと思いました。
という事で、この作品はstay nightの世界に一時的に迷い込んだ愛歌のストーリーとなっています。

終盤登場する人物(グレイという少女)を知らなかったのですが、どうも何かに出ている雰囲気がある。気になって調べてみたら、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿に出てくる登場人物でした。ロード・エルメロイⅡ世の事件簿の事件簿は流通形態が一般書籍ではないので、本屋さんで普通には売ってないので未読でした。そのためこの人物がどういった人物なのか分かりませんでした。
ロード・エルメロイⅡ世はZeroのウィエバーであることは知ってますし、他のスピンオフにもちょくちょく顔を出していたので知っていたのですが…。
この作品を読んでから、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿が気になってしょうがないです。
多分、そのうち読むことでしょう。(入手は同人誌屋さんやアニメショップで購入できます)

さて。内容。
ダンジョン攻略をサーバントが行ったらどうなるのかというものでした。
ただ、7人というのは多すぎるからか、4人に限定されていて、セイバー(アルトリア)が居るので魔力供給の関係からマスタ―が1人。5人でダンジョン攻略をしますよという話になっています。
セイバー以外のサーバントは召喚元である聖杯(本作では亜種聖杯という、冬木の聖杯のコピー品)からの魔力供給で単独行動という設定になっています。
選ばれたのはセイバー、キャスター(メディア)、アサシン(ハサン)をstay nightから、アーチャー(ロビンフッド)をEXTRAから選択されています。
セイバーとキャスターとか面識あるじゃん!とか思ってたのですが、どうも先に書いた通り時代設定がZeroとstay nightの間らしく、この2人に面識がありません。ただ、キャスターがセイバーにドレスを着せたいとか言っていて、stay nightでセイバーがキャスターに捕まった時にドレスを着せられていたのの伏線になってたりしてました。
サーバントの目的はそれぞれバラバラなのですが、一時的共闘としてダンジョン攻略を目指すという形になっていました。それをなしたのが愛歌の存在。すごく意外でした。

愛歌という存在は、Prototypeでは毒婦の様に描かれています。全てを見通し、全てをからめ取って行く悪魔のような存在。それが本来の愛歌です。
ですが、愛歌には純粋にセイバー(アーサー)に恋をする少女としての一面もあり、それはあまりPrototype 蒼銀のフラグメンツでは描かれていませんでした。
ノーマに憑依する形でこの作品世界に存在することとなった彼女は、能力を制限されていて毒婦のような一面よりも、恋する少女の方の一面が強く出ているように描かれていました。
聖杯戦争がからまなかったら、能力により万能的になんでもできる存在ではなかったら、普通だったら、本当はこんな愛らしい少女なんだよとPrototype 蒼銀のフラグメンツの読者に教える為にこの作品が書かれたと言っても疑わないくらい、純粋さを見せつけて物語半ばで去って行ってしまう。元の世界へ戻ってしまう。
それでもこの作品の主人公であり、最後までその存在の影を残していくのは流石ですが…。

ダンジョンものとしては単調で、罠があってもサーバントの能力があればあっさりと解除されてしまいますし、モンスターを配置してもサーバントの能力にはかなわないという事で、最後までダンジョン探索物としては単調でつまらない感じでした。緊迫感があまりなかったです。
マスタ―である愛歌が消えた後には、セイバーが魔力不足により消えかかるとかあるんですけれど、本来の聖杯戦争に呼ばれたのではないという事で、サーバントたちにもあまり焦りはないですし、目的が果たせなくてもそれはそれ的な感じが漂ってました。
あくまで愛歌の普通の少女としての一面を書く為だけに書かれたという感じが否めないところでした。

愛歌が好きな人は買って読むと純真な愛歌が見れてよいのではないかと思います。
そうじゃないと単調なダンジョン攻略物なのであまり面白くはなかったですね。
Fateの1ストーリーとしては楽しめるのですけれど。
多分、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿を読んでいるとまた違った感想が出てくるんじゃないかなと思います。
そんな作品でした。
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