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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

灰と幻想のグリムガル

同名のラノベを原作としたアニメ。1クール12話で放送されました。
原作未読で視聴。
ジャンルはファンタジー作品に分類されるのですが、下地としての設定で、主役たちを含む画面に登場するほとんどのキャラクターがグリムガルという世界の住人ではないということが挙げられます。現代、もしくは近未来の地球、そして日本を故郷とするキャラクターたちがグリムガルといういわゆるファンタジー世界で生きて行く様を描く物語となっていました。
主役のハルヒロを含め、キャラクターたちがある時点以前の記憶が無いこと、「目覚めよ」という呼びかけと共にグリムガルの世界で目を覚ます事から異世界召喚ものに思えるのですが、グリムガルでの職業や技能といった考え方がゲーム的であって、未帰還者ものにも思えます。どちらかなのかはアニメでは判断はつきませんでした。
作品を見ている間は普通にファンタジーものとして見れるのですが、折にふれて技能の話が出てきたり、「目覚める」前の記憶に関しての言及があるので、これが帰るべきところが別に存在するという作品だという事を印象付けられていました。
主人公パーティの1人であるモグゾーが彫刻をするシーンがあるのですけれど、グリムガルではありえない飛行機を作っていたりして、主人公たちがグリムガルの住人ではないという事はすごく印象に残りました。
ただ、生きて行く為に、グリムガルで義勇兵とならざるを得ない主人公たちは今日という一日を生き延びて行く為に、必死になっていくというストーリーになっていました。

作品の大きな特徴はその絵柄と音楽にあったと思います。絵柄はいわゆる動画部分はセルアニメっぽく(今ではセルではなくてCGで塗られていますが)表現されているのは仕方ない事なのですが、背景はエッジをわざとあいまいにしたぼかした感じの水彩で描かれていて、登場人物も含め止め絵では全てその手法での描き方がされていました。すごく、1枚の絵というのにこだわって制作されているなぁと思いました。すごくきれいなのです。絵が。
12話(最終話)でバンクの利用ミスがあったのですが元々の絵の出来がよすぎるため、バンクミスがすごく目立ったのが残念でした。多分、今後販売されるBD/DVDでは修正されるでしょうけれど。
あと音楽。(K)NoW_NAMEというクリエーター集団がOP/EDを含めてBGM、挿入歌も担当しているのですが、集団で創作しているという強みからか、挿入歌がすごく多いです。というかほぼ毎話に挿入歌があったような勢いで挿入歌が作られているという力の入れよう。BGMも作品世界にあった、少し柔らかめの音楽が多かったように思えます。もちろん戦闘シーンとかではロック調の力強い音楽が流れますが。こういう、絵とか音楽とかにきちんと力が入っている作品って好感が持てる。

今日を生きる。明日へとつなぐという事をテーマとしていて、グリムガルでの生活風景を描写するとことが多かったです。最初のうちはゴブリンを倒すのにも苦労して、お金が無く装備が買えないとか食事を切り詰めないといけないという話があったり、生きる為に強くならないといけないという話があったり。
仲間の死を乗り越えないといけないとか、常に、生きるという事を視聴者に意識させるような作りになっていたと思います。
マナトを失う前と後で主人公のハルヒロの負う責任の重さが変わったり、それによって生きるというのはどういう事なのかというのを考えさせられるような作品でした。
現代の日本で生きていた前提がうっすらと見えるハルヒロたちが戦いで仲間を失うなんてことに慣れているはずもなく、マナトが死亡した後の困惑やパーティを立て直そうしたり、けじめをつけるために敵をうったり、マナトの墓前に報告するところなど、マナトの死の前後で「生きる」意味が変化しているのが分かります。
ただ何となくから、明確に生き残るへ。グリムガルへ来る前は失ってしまっていた活力をどこか取り戻したというような印象をもちました。

12話と短いアニメでしたけれど、これはこれで満足。
確かに、ハルヒロたちはどのようにしてグリムガルへ来たのか、そして元いた場所へ帰れるのかとかそういうところは全く描かれてなくて、積み残しの伏線になるのですけれど、原作も未完のようですし、これはこれで良いかなと思えるラストシーンでした。
「また明日」って言えるってすごく素晴らしいことだとなんか実感させられる、そんなアニメでした。

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