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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

新作ガンダム。2クール25話で放送されました。
事前に監督とシリーズ構成を「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のコンビが務めるという情報が入ってたので、どういうガンダムになるんだろうとすごく疑問に思ったのを覚えています。
一環して戦争というものを描いてきたガンダムシリーズの中にあって、この監督とシリーズ構成のお二人はどう物語を紡いでいくのだろう、「あの花」とガンダムじゃ、ジャンルが違いすぎると思ったものでした。
ふたを開けてみたらしっかりガンダムしていて、ですが戦争というものをテーマに据えていないという面でいままでとは全く違うガンダムがそこにありました。
毎週、ドキドキしながら見てましたね。ものすごく僕好みの作品に仕上がっていて、僕としてはものすごく楽しんで視聴できました。こういう作風大好き。

いままでのガンダムはGガンダムを除き戦争という事をテーマとしていたと思います。メインとなるテーマは別にあったとしてもそれは「戦争下での」という但し書きがつくテーマ性で物語がつむがれていたと思います。対して今回の鉄血のオルフェンズのテーマは「家族」というもので、「戦争下の」というわけではないのが特徴的だったと感じました。
結果的に主人公たちが軍隊相手に戦うというストーリーではありますが、描かれている家族像というものは戦争に関係なく成立し、いろいろな家族のあり方が世界にはあるという事を描いていたように思えました。
これはガンダムではあまりなかったかなぁと思います。もちろん、ガンダムでも家族像を描く事はありましたが、あくまで戦争下での家族のあり方を描いていたというのが、今までのガンダムとこの鉄血のオルフェンズの違いだと思います。

テーマが「家族」という事で、いろいろな家族のあり方が描かれていました。
主人公たちの鉄華団は孤児たちの集まりで、マフィアのファミリー的なつながりを持った集団です。血のつながりはないけれど、生きる道を同じくする仲間=家族という考え方で、団長のオルガはいろいろ悩みながらも、彼らを引っ張って行く。危険な仕事でも受けないと、貧しい彼らには生きる道が無い。それをなんとか覆して、商売(民間警備会社というかPMCですね)を上手く軌道に乗せようと苦悩していました。
鉄華団の一員であるビスケットの家族が貧しいけれど幸せな生活を送る家族として描写され、鉄華団の目指すべき場所として描かれていたように思います。貧しいのでビスケット自身は鉄華団の前身であるCGSへ出稼ぎしてましたけれど、鉄華団の子供たちの理想として、幸せの象徴、戻るべき場所の象徴としてビスケットの家族は描かれていたように思います。
それとは別の理想のあり方として、鉄華団の兄貴分となる名瀬のハーレムとしてだけれど、女性たちの救いの場となっているタービンズという家族のあり方も描写されていました。タービンズのあり方も鉄華団から見れば1つの理想として見れたと思います。
また悲しい家族の象徴として、ヒューマンデブリという存在が設定されていて、家族というものが引き裂かれて奴隷として商品として売り買いされていく子供たちも描かれました。買われた場所によっては兄弟で銃を突きつけあう事もあるような時代の悲しみが描かれていましたがこれはすごくガンダム的かなぁと思ったところでした。その他にも保身のために娘を売り渡してしまうクーデリアの親、権力にしがみつく為に子供を利用するマクギリスの養父、政略結婚を子供に押し付ける特権階級であるギャラルホルンの統括をするセブンスターズの一族たちというのが、否定されるべき「家族」のあり方として描かれていました。
また、オルガが選択した家族のあり方を、普通の家族のあり方ではないとして、現代に生きる日本人の普通の家庭のような家族のあり方とは違うと、鉄華団と行動を共にした大人であるメリビットが叫ぶ姿が印象的でした。
メリビットの言い分は確かにそうなんだけれども、鉄華団が結成された理由、意味、そして流れた血の重さを考えると彼らはメリビットの言うような「普通の家族」のあり方をそのまま受け入れられない状態になっていて、その辺はクライマックスでの悲しい盛り上げの部分だったと思います。
最終回付近でメリビットのセリフを聞いて作品を思い返した時に、ずっとこの作品は家族のあり方を描いてきたと実感しました。
それまでも鉄華団、タービンズ、ヒューマンデブリと家族のあり方は描いていると思ってましたけれど、ビスケットの家族(これも幸せなだけではなく悲劇もあった)や、後ろめたい家族のあり方もおりにふれて描かれていて、それぞれの家族のありようというものが対比されていて、メリビットの語る普通の家族とどれだけ違う?と問いかけられているように感じました。
日本ではメリビットの言う家族というものが普通にあるけれど、現実で世界を見渡した時、鉄華団のような、ヒューマンデブリのようなそんな家族のあり方しか許されない地域もあるのだよというのを語っていたように思いました。
ガンダムで「家族」をテーマにしようとした監督すげぇと思いましたね。それと同時に「あの花」のような作品を作る監督だから、こういったテーマをガンダムに持ち込めたのかなと思いました。

ストーリーとしては孤児集団である鉄華団が火星で人権運動をしていたクーデリアを地球の議会で演説させるために送り届けるという話となっています。クーデリアは地球圏を統括する政権の軍隊であるギャラルホルンに反乱分子として目をつけられていて、鉄華団はクーデリアを守るためにギャラルホルンと戦っていくという話です。
物語は火星から始まりますが、火星は搾取される地域ですごく貧しい。そんなところから奮起していく少年たちを描くストーリーとなっていました。
しかし、こういった流れなので戦争というよりは警察部隊VS武装デモ集団という図式が正しい感じがして、これまでのガンダムで描かれた戦争に比べると戦闘の規模としてはかなり小さいものです。
出てくるMSも最小限に抑えられており、バリエーション機が多く出たり、装甲だけ替えましたとかが多いのも特徴だったと思います。主役機であるバルバトスが5回姿を変えましたけれど、鹵獲したギャラルホルンの機体から装甲等をぶんどってくっつけてるのが面白かったです。まぁ、プラモデルの数だせるようにバリエーション増やさないといけないのはスポンサーであるバンダイさんの事考えると仕方ないところですかね。その縛りがなかったらもっと戦闘もMSも少なかったような気がします。
多分、ガンダム・グシオンとかガンダム・キマリスとか出てきてない。

設定がかなりハードな感じを持ち込んでるので、夕方の放送時間で大丈夫かなぁと思いましたけれど…。
やっぱりBPOとかにはクレームいったみたい。
物語だから仕方ないと思うんですけれどねぇ。

しかし主人公はガンダムのパイロットである三日月だとされていましたけれど、終始一貫してぶれない精神を持っていた三日月よりも、悩み苦悩し、成長しながら鉄華団を率いて行くオルガの方が主人公らしかったと思いますね。
ヒロインに懐かれていたのは三日月でしたけれど。
三日月が理想とする家族像、生活を手に入れるまでがこの物語と言うならば、三日月が主人公でいいんですけれど、今のところ三日月はただの1パイロットでしかなく、オルガの相棒で何かあった時に奮起を促す存在ではあるんですけれど、主役ポジではないなーと思えてなりません。
第2期が秋から予定されているので、現段階では物語はまだ半分。これから三日月が主役っぽくなっていくんですかね?
秋からの第2期を楽しみにしたいと思います。

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