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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

僕だけがいない街

同名のコミックを原作とするアニメ。ワンクール12話。
タイムスリップもので、主人公の悟はリバイバルとタイムスリップ現象を呼んでいました。悟の能力は事故や事件を避けるために短時間、タイムスリップしてそれを解決、回避することができるというものでした。
そういう能力をもった悟を主人公にすえて、彼が歩んできた人生をもう一度歩みなおすという話になっています。
リバイバルは事故、事件を回避するという性質がありますので、ある一連の事件を回避するという形で大きなリバイバルが発生することで、30前という年齢の悟が小学生時代に戻って事件を追っていくという話になっています。
タイムスリップを絡めたミステリ作品でとても面白かったです。

悟は小学生時代に同級生が殺人事件の被害者になるという経験をしており、さらに、その容疑者として捕まったのは近所の仲のよかったお兄さん。お兄さんが犯罪を犯したとは思えない悟は警察に証言をしていますが、子供の証言として流されてしまったという苦い過去を抱えています。
そして、リバイバル能力がきっかけになり、現在でその真犯人に母親が気が付いてしまい殺害されるという事件に巻き込まれる。しかも第一発見者となった悟はその第一容疑者として手配されてしまうというところで最初の大リバイバル。すべての事件のきっかけとなった小学5年生時代へと戻っていき、そこで犠牲者となる雛月加代を救うために尽力するということになります。
最初の動機って、加代を救いたいというよりも、義務感だったように思えるんですよね。リバイバルという能力を与えられた自分への義務感。
それによって悟は加代を救うために尽力していたと思います。自分の無力さによって無実の罪を着せられたお兄さんへの贖罪の意味もあったと思います。それらの感情が先に立ってたのが、最初の悟というキャラクターの性格でした。

1度目のリバイバルで加代を救うことに失敗して現代に戻り、警察に捕まって連行されそうになったときに再度リバイバルが発生して過去にまた戻ることになります。
このときの悟は少し変わっていて、1度目のリバイバルで得たものに少しずつ気が付きあったと思います。最終回で彼自身が語る1歩前に出る勇気というのがそれで、その1歩前にで出ることで得られるもの。かけがえのない仲間という存在、それらを持って2回目の事件解決に挑むという話になっています。
2回目のリバイバルではことが成功すれば、現代で築いてきたものを失うということを覚悟した上でリバイバルすることを望んで、挑んでいきます。
この辺の悟の心情の変化っていうのが、うまく表現されていて、グッとくるものがありました。
現代で得た信頼関係は、過去に戻って時間の流れが変わってしまったら、なかったことになる。それでも加代を助けるんだという気概をもって悟がリバイバルで再度過去へ戻るときとか、中盤の大きな見せ場だったと思いますね。

2回目のリバイバルでは加代のことを救い出すことに成功し、他にも連続殺人事件の被害者になった小学生たちを次々に救っていくことで悟は目的を達成していくのですけれど、これ、悟が連続殺人犯の犯行を邪魔してるだけでは、解決にならないと思ってみてました。どうやって犯人にたどり着くんだろうと思ってたら、未来を見通して行動する悟の行動に疑問を持った犯人が悟を狙うというクライマックス。なかなかにハラハラさせられました。
結果悟は小学5年生から26歳までを昏睡状態ですごく事になり失いますが、それによって手に入れたものをもって事件を真の解決に向かって進めていく。悟が事件時の記憶を持っているかを確認しに来ていた真犯人に、記憶を取り戻しているぞと啖呵を切る悟のかっこいいこと。

悟は結果的に連続殺人事件で犠牲になった小学生たちを救い、えん罪を受けていたお兄さんを救いましたが、この物語の本質はそこじゃないと見終わった後に思いました。
彼が救ったのは彼自身の人生だったのだと思います。それは母親殺しのえん罪を着せられかけたという自分を救ったという意味ではなく、一歩を踏み出せずにいたことで、真の「仲間」というものを持っていなかった彼が、本当の仲間を手に入れるという物語だったということ。
本当の「仲間」を手に入れた彼の人生はその後、充実したものと変わり、最初にリバイバルで過去へ飛んだ時の売れない漫画家というポジションでうだつの上がらない人生から彼自身を救い出した。
そういう話だったと思います。

話がきちんと落としどころへ収まってすごく見終わったあとに爽快感がありました。
終わりよければすべてよしではありませんが、この物語ではきちんとハッピーエンドがハッピーエンドとしていきつきます。見ていてこれは気持ちの良いものだなぁと思いました。
原作は未読なんですけれど、最終回に合わせるように連載も終了したようなので、アニメと話しの流れは一緒なのかな?
とても良作でした。

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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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