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フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展

フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展

現在、森アーツセンターギャラリーで開催されている、フェルメールとレンブラント展を見てきました。
今、いろいろ見たい展覧会が各所で開催されているのですけれど、体調と予定との相談で1つ見に行けるか行けないかというのが現在の状況。そんな中で、行けたら行こうと思っていたのは江戸東京博物館で開催中のダ・ヴィンチ展でした。
もう2ヶ月もすれば安定して見に行けそうだったのですが、各展覧会の開催期間が3月末か、4月頭まで。そんな感じだったので、いつ、江戸東京博物館で開催中のダ・ヴィンチ展を見に行くか、行けないかと考えてる時でした。電車の中でふと目に入った展覧会の広告、それが今回見に行ったフェルメールとレンブラント展の広告でした。
大好きな17世紀のオランダ美術を扱った展覧会。そしてフェルメールとレンブラントが来る。これは見逃せないということで、体調や予定と相談した上で、今日、無理やり時間を作って見に行きました。
フェルメールが1点、レンブラントが帰属作品を含めて2点と目玉となる作品は2点ほどという展覧会ですが、オランダ美術は好きなジャンル。デル・ネールや、ヤン・ステーンなども来てるだろうと期待して見に行きました。
展示作品数は全部で60点。森アーツセンターギャラリーはあまり大きくない美術館なので、展示数が少な目なのは仕方ないかな?という感じです。80点から90点くらいの作品数の展覧会を多く見てたので少なく感じました。
ゆっくり鑑賞して1時間半ほどで見れる数でした。

17世紀のオランダ美術で扱われた題材のレパートリーをジャンルごとに数点から10数点ほどずつ集めたという展覧会でした。
オランダ黄金期の美術をかいつまんで味わうという感じでジャンルがいろいろと細かく分けられていました。宗教画や神話を題材としたルネサンス期から受け継がれているテーマや、風景画、静物画、建築画、海洋画、肖像画、風俗画と多種多様な感じです。その中でも風景画はオランダ独自の風景画とイタリア美術の影響を受けた風景画と分けてありました。また、レンブラント系列の画家の作品はレンブラント派ということで1ジャンルとしてまとめてありました。
目的のフェルメールは風俗画、レンブラントは今回は神話題材の絵となってました。
フェルメールの風俗画はいつもの感じですが、レンブラントはいろいろな題材で描いてる画家なので、どんな作品なのかとワクワクしながら見に行きました。まぁ、「ベローナ」だってことは知ってましたけれどね。なにせ展覧会のポスターに描かれちゃってますからねぇ。

全体的に光と影の対比が面白い美術展でした。
展示されている作品は作者問わずですが、比較的暗めの印象を受ける作品が多いです。これはきっと、その当時の技術的な問題でそうなっているのだと思いました。たぶんなのですけれど、明るい色を使うと経年劣化によって白っぽくなってしまうので、色合いとして濃い色で描くことが多かったのだと思うのです。
そのうえに劣化を避けるためのニスが塗られ、400年という年月によりニスすらも劣化して、今日僕が見た絵の色合いは描かれた当時よりも暗く沈んだ色に変色したものだと思うのです。その結果としてですが、現在の僕たちが見るこの時代の絵画は比較的暗い印象を受ける作品が多いと思います。
その中でも特徴的なのはレンブラントをメインとするレンブラント派の作品。これらは初めから陰影を考えられて描かれた作品で、暗い画風も意図して制作された作品だと思います。
それに対して、展覧会の全作品の中でもひときわ目を引くように光の存在感を描いた作品が1点ありました。それがフェルメールの「水差しを持つ女」でした。
この陰影の印象付けが素晴らしい展覧会で、「水差しを持つ女」が主役ですよと、もう見るからにわかるような展覧会でした。

さて、僕の目でみて印象に残った作品ですが…。
フェルメールの「水差しを持つ女」はもう、外すことができません。フェルメール特有の光の空間の中で、水差しに手を伸ばしてたたずむ女性の姿を描いています。この絵の情景は朝の情景で、窓を開けつつある女性の姿です。というか、要は朝、顔を洗う前の女性の姿を描いた作品でなかなかにこういう姿を描いていいの?とか思いながら、フェルメールの技巧を堪能しました。
レンブラントの「ベローナ」ももちろん印象に残ります。「水差しを持つ女」とは対象的に暗い背景の中で浮かびあがる戦女神の姿は、それだけで神々しさがあります。まぁ、描かれている女神さまが結構ふくよかで、好印象なおばちゃんな感じなのですけれど、身にまとった鎧や盾、剣といった装飾が彼女が女神であることを印象付けていました。
そのほかで印象的だったのはヤーコプ・ファン・ライスダールの「家と鳩小屋のある砂丘風景」という作品でした。すごく精緻に描かれた風景画で、草の一本一本、木の葉の一枚一枚が描かれている構図全体の大きさ、ダイナミックさの中にものすごい精緻に描かれた絵がすごく印象的でした。ライスダールって有名な芸術家ですが、この展覧会にはもう一枚ライスダールの名を冠した作品がありました。「水飲み場」という作品で、こちらはサロモン・ファン・ライスダールという方の作品。こちらも同じく木の葉の一枚一枚まで精緻に描かれた作品で、同一人物の作品だと思ってたんですけれど。ヤーコプの叔父さんがサロモンでした。ていうかライスダールって家族で画家やってるのね。初めて知りました。これからはどのライスダールなのか気を付けてみないと。
あと、珍しい感じで印象に残ったのは建築画の数々でした。プロテスタント教会を描いた作品や架空の教会の絵ですが、教会内部を描いた作品っていうのが珍しくて印象に残りました。

いろんなジャンルの絵画が一度に見れる、すごく面白い美術展でした。
そして、大好きなオランダ芸術を見ることができて大満足。
フェルメールとレンブラントという二大画家の作品だけじゃなくて、いろんな画家の作品を見ることができてすごく素晴らしい感じでした。
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