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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編

魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編

秋田禎信:著
草河遊也:イラスト
TOブックス


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オーフェン新シリーズの後日談を描く短編集。
中短編が3編収録されています。
限定版には新シリーズでCDドラマ化されていない残りである「女神未来」が付いてきます。
手下編銘打ってありますが、マジクを主人公とした中編のみがオーフェンの手下の話で、残りの2編は手下の話ではありませんでした。
魔術士オーフェンの新シリーズと銘打っていたのは作者さんの構想の中の第4部に当たることは割と知られていますが、これで第4部が完結となります。

マジクを主人公とした話が中編で、残り2編は短編となっています。
マジクの話は、結果としてオーフェンとたもとを分かったマジクが、現在の状況と過去を見つめ直す事件を経て、自分の立ち位置をどうするか決める話。
彼は周り道をしてしまいましたが、結局のところとして、自分が立つべき場所がどこか確認したという話になっていて、過去の自分や思い出と向き合う話になっていました。
これ、未発表の第3部の断片をかなり意識させられる話となってました。というか、これを読んでいると、旧シリーズ(第2部)でオーフェンに師事することをやめたマジクがどういう道筋をたどって原大陸へ渡り、再びオーフェンの元で行動するようになったのか、そしてその時の彼の心情はどういうものだったのかが知りたくなります。
特に彼の恋話に言及する部分でもあるので、なおさらそこが読みたくなる。
第3部の刊行して!と思いたくなる話でした。
結局、彼はオーフェンの後継者であることを決めたようですが、やっぱり第4部を通して読んでいても、オーフェンとの間に少しわだかまりがあったように思えましたし、それに根付いているものが第2部での決別だったのか、それだけじゃなくてその後の彼の人生も影響しているのかが知りたいですね。
なんにせよ、戦力としてオーフェンを超える能力を持ちながら、昼行燈に甘んじていた、しかも昼行燈してないときは職業暗殺者として暗い道を歩んできた彼が、現状おかれた立場や、それに甘んじている自分をバカバカしいと切り捨てて、オーフェンの「後継者」をやろうと思ったのはいいことなのでしょう。「後継者」っていうのはこの作品において特別な言葉なので、そこを意識したというのは、すごくマジクが前進したように思いました。

残り2編は短編で1編はクリーオウの実家であるエバーラスティン家の現状を描いた話。
昔の短編集のような雰囲気で、人を煙に巻くような話となっていました。
エバーラスティン家が実は王から極秘の仕事を請け負う裏稼業をしていたスパイの一族であるという設定があったのは知ってましたが、それを描いた話。
トトカンタに残っていたマリアベルがスパイとしてひそかに活躍する話となっています。
ちらっとしか描写されませんが、ボルカン&ドーチンの地人兄弟を使っているようで、しかもボルカンは歴戦の戦士に成長しているようでびっくりしました。
気軽に読める面白いお話です。

もう1編はタフレムで子供たちの帰りを待つ、レティシャ、フォルテの話。
これ、親の子離れの話なのですけれど、なかなかに最後が心温まる感じで良かったです。
それにしてもオーフェンは考えてみると、レティシャに対して冷たいよなぁ。
アザリーを追いかけ続けて去って行っちゃうし、アザリーが消えた後も帰ってこないし、子供たちはオーフェンを追いかけて出て行っちゃって、戻ってこないし。レティシャがオーフェンに何もかも奪われたって感じるのも仕方ない事なのかもなぁと思いました。
でも、そこは家族の問題だし、離れていてもというのはあると思うんですよね。
フォルテが言うように彼女らの方から会いに行けば、またもとの馬鹿みたいなやり取りで片が付く話なんでしょう。
フォルテがこんなに気のきいたセリフを吐くとか思ってもみませんでした。

この巻で第4部も終了。
とりあえずオーフェンシリーズは終了という事になっているのですけれど。
できれば、やっぱり第3部を読んでみたいですね。
とりわけ激動の時代の話のようですし、第3部すごく面白そうなんですけれど。
ただ、無謀編のキャラとはぐれ旅のキャラが入り混じるから雰囲気の調整とか大変なんでしょうけれど…。
読んでみたいなぁ。第3部。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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