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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~

透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~(1)

沖田×華:著
講談社コミックス


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透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~(2)

沖田×華:著
講談社コミックス


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普段、コミックの感想は書かないのですが、この本は勧めたいと思ったので書くことにしました。
著者である沖田さんが学生の頃に、産婦人科の看護師見習いといしてバイトしていた時の経験談をコミック化したものとなっています。
普段、男性には縁遠い産婦人科ですけれど、一見の価値有りと思いました。

1つ1つのエピソードは基本的に悲しい話が多かったりします。
それは産婦人科がまぎれもなく生と死を扱うところだから。
人工妊娠中絶の話は当然のように繰り返されますし、死産や、性的暴行を受けていた少女の話や、産後間もなく死亡してしまった子供の話、お母さんが出産時の失血により死亡するなど、不幸な話がずらっと並んでいます。
でもそれは現実として起こっていることで、人の生と死というものを考える上で外せない事がらなのではないかと思いました。
子供を産むという事について、そこで発生するいろいろなドラマをまざまざと見せつけられるのが産婦人科という病院なんだなと思いました。

印象的だったのは日本人の三大死因は何かという先生の問いに、主人公である作者が答える場面。主人公は一般的に教科書に書かれている内容を答えるのですが、先生はそれに教科書なら正答だけれどもと断ったうえで、間違えであると指摘します。
一番の死因は人工妊娠中絶だと先生は答えを言います。
そして、作者が中絶で取り出された胎児の処理を任されていた時に、既に死んでいる胎児に語りかけ、太陽の日を浴びせ、外の風景を窓からであるけれども見せてから業者(胎児を埋葬する業者)に引き渡すところ…。すごく印象的で息をのみました。
タイトルの透明なゆりかごとは、この堕胎された胎児が入れられるカプセルのような容器を指しているのだと思います。

生まれてきた事。生まれてきたからできること。生きているからできること。
そういったことを考えるときに頭の片隅に、この本で描かれていたように生まれてくることができなかった子や、生まれてきてからも不幸な生い立ちに立たされた人、幸せであったか、不幸であったか、そういった事を置いておいた方が良いと思いました。
人は生まれてきただけで素晴らしい事ではあるけれど、それを上手く活かせない人もいたりする。
そういった問題を淡々とこの本は語りかけてくる。

普通、この本は女性が読む本だと思うけれど、男性も知っておいて損はない。
むしろ、女性が抱えることになる苦しみや重さ等を分かってあげるために男性こそが読まないといけないのかもしれないと思いました。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
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チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

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