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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ヘヴィーオブジェクト 外なる神

ヘヴィーオブジェクト 外なる神

鎌池和也:著
凪良:イラスト
電撃文庫


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10巻目です。
あとがきで、作者さん自身が1巻目以外は順不同で読めると書いているのですけれど、その前提は読んでみると完全に崩れてしまっている気がします。
情報同盟のおほほと腐れ縁がある状態が説明無しで発生していたり、いきなり8機もののオブジェクトのバトルロイヤルが行われたり、2巻以降で出てきた様なオブジェクトの動力炉についての言及や、各国のパワーバランス的なところの説明が一切無しでストーリーが進められる所なんかがあって、いきなりこの巻を1巻の次に読むのは辛いと思われる。せめて既刊の半分くらいは読んだ後じゃないと、この話を読むのは唐突過ぎるよなぁと重いながら、読んでました。
こう言う、1巻の後に読んで平気かどうかが気になる作品って、このヘヴィーオブジェクト以外に知らないので、なかなか楽しいとは思うんですけれど、流石に作者さんも、1巻の後に最新巻を読んで良いと公言するのは諦めた方が良いかなぁと思います。

陸軍、海軍、空軍、海兵隊、宇宙/サイバーに続く、第6番目の軍隊として心理戦専門部隊としての軍隊をテーマとして3つの事件を描いています。
各事件で1章で、3章構成。いつも通りの構成です。
この心理戦専門部隊がどこの国に所属しているか明かされないのが特徴的でした。
一応、情報同盟の所属っぽい感じではあるのですけれど、明確にはなっていなくて、しかも中心で動いている人物が、この部隊の先輩に当たる人物を自身の復讐心のために利用すると言う行動に出ている展開がされるために、なおさらどこの所属かが分かりにくくなってました。もしかしたら、特定の国家に所属はしてないのかも。
メンバーのコードネームがクトゥルフ神話のアウターゴッドの名前が用いられていました。これがサブタイトルに繋がってます。

この第6の軍隊の行動として、クウェンサー、ヘイヴィアが今まで取ってきたような各オブジェクトの弱点を突く直接的な攻撃方法の考案というのではなく、オブジェクトの操縦士たるエリートの精神状態へ攻撃を加えると言う方法でのオブジェクト攻略が展開されました。これ、今まで誰も気がつかなかったのかなぁと思わないでもないです。たしかに、オブジェクトのコクピットから見た戦争はどこかゲームじみていて、余り心理戦とか効果無さそうには思えるのですが、特攻兵器という相手の心理に恐怖を植え付ける兵器は第二次世界大戦で日本が使った訳で…。
それが今回の話では使われたという感じではありました。後に続く感じでは無さそうでしたけれど、一定の効果があるのが分かった以上、今後の話ではこう言う兵器が出てくる事も考えには置いておかないといけないのかなと思いましたね。

第6の軍隊を明確に危機として描いていたのは、この特攻兵器についての章だけで、残りは第6の軍隊に所属していた人物が、戦争の結果として家族を失い、その復讐を遂げる話になっていました。
その復讐が大規模で、世界大戦の引き金を引きそうになるのをクウェンサーが何とか押しとどめるストーリー展開。
ここで、自分の信念と正義の為だったら自由に動くクウェンサーと、国を裏切れないヘイヴィアの違いってのが明確になって、今までにも何回かあった2人の対立の構図が明確な形で描かれました。
結果はクウェンサーの思惑が上手く行くことで、丸く収まった形でしたけれど、この2人の相棒という形の崩壊と言うのも、考え方によってはあるのだよと言うのが、示されたようで、怖い感じがしましたね。
どちらかと言うとクウェンサーのが正論と見えるのですが、実際にはクウェンサーのとった方法は綱渡りだし、普通の人の考え方としてはヘイヴィアのが正しいものの見方をしている。でもクウェンサーを応援したくなるのは、やはり主人公だからかなぁ。
一応、ヘイヴィアも主人公なのですけれど、ウェイトが若干違う感じですね。ここ最近の巻ではそれが明確になっていってる感じです。

ここ最近の巻では一番、手に汗握るというか、ハラハラドキドキさせられたストーリーでした。なかなか面白かった。
やっぱりアニメ化されると作者のモチベーションも上がるのかなぁ。なんてことを考えました。
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