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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ボーパルバニー

ボーパルバニー

江波光則:著
中原:イラスト
ガガガ文庫


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江波さんのガガガ文庫新作。
悪党たちがそのアイデンティティを掛けて生死と向き合う話。
ピカレスク小説の一面を持っていて、視点が章毎に各登場人物に変わるので純粋なピカレスク小説ではないのでしょうけれど、悪漢譚であることは確かです。
中国マフィアが抗争の中で一時的に隠した3億円を横からかっさらった6人の若者達。
その6人がそれぞれのアイデンティティでもって、その山分けされた金を運用し、悪は悪なりに生きていたところへ、襲いかかってくる謎のバニーガールと戦っていくという話となっています。

主人公の怜たちは悪党なんですけれど、それぞれきちんとしたアイデンティティをもっていて、それを脅かす謎のバニーガールと戦っていく。
戦い方がそれぞれの人物で違っていて、面白い。
話にスピード感があって、各キャラクターの情動とかが、すっと入ってくる感じはちょっと怖い。
悪漢の考えに同調できちゃうのが怖いなぁって思いました。アイデンティティが確立された人物の快活さ、格好良さってのが上手く出てたと思います。

それと魅力的なのはなんといっても殺人バニーガール。
ボーパルバニーというタイトルはウィザードリィでプレーヤーキャラクターの首を一撃で落とすウサギのモンスターにちなんだタイトルなんですが、まさにそれそのものなイメージのキャラクター。
謎があって、やたらと強くて手に負えない感じの敵。
最後にはこのキャラクターも生い立ちが語られたりして、ちょっと悲しくなった。
そして、気持ち悪さを感じました。

各章のタイトルがウィザードリィ(1作目の狂王の試練場)にちなんだものになっており、話の内容もそのタイトルに合わせてある感じになってます。
すごくシンクロした感じがあってすごいなぁって思いました。

面白かった。
でも面白いと感じてしまった自分をちょっと否定したい気分になるかな。
なにせ本当に悪党しか出てこないんで。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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