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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

愚物語

愚物語

西尾維新:著
VOFAN:イラスト
講談社BOX


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通算19巻目。
ファイナルシーズンを終えて、前巻の次回予告ではネクストシーズンとされていた巻です。接物語と言う予告になっていましたが、実際に出てみたら愚物語と言うタイトルでした。何があったんだろう?
ちなみにシーズン名はオフシーズンという事になったようです。
この巻で終わりかなのかが気になる所でしたが、次回予告がこの巻にもしっかりと載ってます。どこまで続くの物語シリーズ。
物語シリーズは伸びれば伸びるだけ、アニメ化もしそうで怖いシリーズなんですけれどね…。

さて、この巻の表紙は斧乃木ちゃん。中編が3編収録されているこの巻ですが、余接なんちゃらと言う話は収録されておらず、ただ語り部が斧乃木ちゃんである話があります。
これまでは暦なんちゃらと付く物語以外は、ちゃんとその巻で物語があるキャラクターが表紙だったと思うのですが、ちょっと違うパターンになっています。
また、怪異は語り部にならないと言うスタンスがこの巻で崩れることになりました。
収録されている中編はそだちフィアスコ、するがボーンヘッド、つきひアンドゥとなっています。この3人の愚かさを描いた作品群と言う事でのタイトルでしょうか。

そだちフィアスコは、直江津高校からどうやら関西の高校へ転校した老倉育のその後、転校した先でどのような人間関係を築いていったか、2年間ほど引きこもっていた彼女がどのような行動をとっていくのかというのが描かれています。この話、すごく後ろ向きで未だに阿良々木君にこだわっている彼女の心情で語られていくので、すごく読んでいて苦痛に感じます。
卒業までの1ヶ月間だけ平穏な人間関係を築こうとして、大失敗して回りの破局を救うものの自分は孤立しちゃうという結末。彼女のこの先が心配になります。常にこんな様子で生きていくのかしら。彼女。

するがボーンヘッドは、神原の部屋の片付けをしていたら、レイニーデビルの残りのパーツのありかを示す地図を見つけてしまうと言う話です。
神原の物言いに切れた阿良々木君が彼女の部屋の掃除をしないと言ったことから、今回、神原の部屋の掃除をするのは彼女自身と忍野扇となる話。忍野扇が男性として出てる時と、女性として出ている時と、二通りあったのが何故かと言うのがここで明かされた感じです。女性として出てたのは阿良々木君の前で、その時は彼の反面を映し出す鏡でしたけれど、男性として出ている時は神原の反面を映す鏡となっていたという事のようです。
前の巻で扇についての種明かしで唯一残ったところがここで明かされて、彼(彼女)についてのストーリーに幕が降ろされた感じです。
神原はまぁ、相変わらず短絡的で面白いキャラですが、確かに愚かではあるかも知れないですね。彼女を縛るレイニーデビルの呪いはもうないのに、地図が出てきた時にそれを確かめてしまうあたり、彼女の危うさを示しているようです。

つきひアンドゥは、月火の怪異としての特質がどんなものなのか、改めて描く話です。
月火は学ばない。死を迎えた時にそれにまつわる記憶を失うので、死について学ぶ事が無いという話なのですが…。
彼女を愚かとするのはなんか、違和感がありました。それは彼女の性質に由来することであるし、彼女自身がどうこうできることではないので。
それよりも、月火の前でうっかり人形の真似を失敗する斧乃木ちゃん、そして、それを繰り返しちゃう所にちょっと笑いました。馬鹿すぎる。
撫子のその後も描かれていて、彼女がしっかりと成長しているのがちょっと嬉しかったです。

全体の半分をそだちフィアスコが占めているので、その印象が全体を引っ張ってしまい、最後まで何となく読みにくさを感じていました。
ちょっと、老倉さんの心情に飲まれると、すごく嫌な気分にさせられるので、きつかった印象が残りましたね。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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