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マグリット展

マグリット展

現在、国立新美術館で開催中のマグリット展を観覧してきました。
普段、僕が行く展覧会はルネサンスやバロックがメインで、20世紀美術であるマグリットの作品展というのは珍しい感じです。
ですが、昔、マグリットの作品をモチーフとした絵を見て衝撃を受け、その絵のモチーフとなった作品が来ると言う事で、これは見ておかないとと思ったので行ってきました。
マグリットはシュルレアリスムの代表的な画家。本当のシュルレアリスムとはちょっと方向性を異にする画家ではあるものの、シュルレアリスムの巨匠の1人としてまず間違えなく挙げられる画家。
そして、普通の人には難解なシュルレアリスムの絵と言う事で、身構えていきました。そのテーマ性を理解できるかと言う、画家と僕の勝負という感じでしょうか?
まぁ、全敗という感じでしたけれどね。すごく難解でした。
説明が無いと理解できないよ。(笑)

マグリットの初期作品から晩年の作品まで、その変遷を余すところなく網羅されているといった感じの展覧会で、展示作品数は約130点。プラス、資料的な物品(主に過去のマグリットの個展などのパンフレットや、商業作品として書かれた絵の印刷物など)も展示されていてすごくボリュームのある感じでした。
ただ、目玉の1つであろう、有名な空中に浮かぶ巨石を描いた「現実の感覚」は東京展では5/13からの展示ということで見れなかったのが残念です。
この作品を目的に見にいく方は、展示期間が短い(東京の後で開催される京都展でも期間途中までの展覧となるそうです)ので要注意です。ただ、この作品は、普段は宮崎県立美術館に収蔵されているようなので、あわてなくても国内で見れるから安心かも。
僕のお目当ては「白紙委任状」と言う作品。これ、同じモチーフで複数描かれているのですが、これも2枚展示される予定のところ1枚は期間限定となっていて5/13からとのことでした。同じく宮崎県立美術館の収蔵ですので、こちらも見ようと思えば見に行ける作品です。ゴールデンウィーク中ですからねぇ。宮崎県立美術館としても目玉の収蔵品を貸し出せなかったんだろうなぁと推測しています。まぁ、僕としては有名な方というかワシントン・ナショナル・ギャラリーに収蔵されているのが見れたので十分でした。
「現実の感覚」はやっぱり心残りではあるなぁ。

展覧会全体の印象ではそこかしこで「?」と言う表情をしている人がいっぱいという感じ。
説明を読んでも、音声解説を聞いても理解できんと言う作品が多かったですね。そして空間の演出的に気持ちの悪い作品も多かったと思います。シュルレアリスムの持つ、夢や無意識の世界を描くと言うテーマ性、非現実性が如実に出ていて、作品の雰囲気はどこか、暗澹としたものが多かったように思いました。
世界が大戦へ向かっていく時代背景や、マグリットの育った環境からそういった絵を目指したのかも知れませんが、何故このようなテーマをチョイスしたのかと言うのが見えないので困惑する絵が多かったです。
意図的に歪められて描かれた枠や現実には同居し得ない物品を並べるといった手法はシュルレアリスムらしい手法ですけれど、見ていると自分の足下がおぼつかなくなるような感覚は怖かったですね。

さて、展覧会全体で印象に残った作品は、「白紙委任状」、「目」、「空の鳥」といった作品でした。
「白紙委任状」は空間の前後を意図的に入れ替えた作品。目に見えるものと見えないものの関係が曖昧になった作品で、僕が見たかった過去に衝撃を受けた絵のモチーフになっていた作品です。
やっぱり本物がもっている迫力って言うのは違いますね。
「目」は特殊な作りが目を引いた作品です。黒く塗りつぶされた背景の絵に、丸く切り取られたキャンバスがその上に貼られている作品なんですけれど、その丸いキャンバスに人の顔の片目部分をアップで描いた作品。図録でみるとただの目の部分のクローズアップに見えるんですけれど、実際の作品はキャンバスは貼り付けられてるので、凹凸があって影が出来ます。つまり、絵の人物が穴を通してこちら側をのぞき込んでる臨場感がある作品でした。
「空の鳥」はマグリットの作品としては有名な、夜の空に鳥の形にくりぬかれた青空を描くと言う作品です。夜間と昼間の同居というテーマで描かれたようで、不思議な存在感がありました。

不思議な空間を楽しんできたという感じの展覧会で、面白かったです。
そして難解でした。
展覧会としては混雑してなかったのが特徴的だったかなぁ。やっぱり、シュルレアリスムの難解さというのがあるので、人気はそんなにないんでしょうか?僕が3月に見たルーブル美術館展がまだやっていたのですが、そちらにお客さんを取られている感じ。ルーブル展はすごく混雑してて入場制限してるみたいでした。
ゆっくり見れたので、僕としてはありがたかったですけれど。
やっぱりシュルレアリスムは難解ですね。
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