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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察

ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察

鎌池和也:著
凪良:イラスト
電撃文庫


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7巻目です。
「正統王国」「情報同盟」「資本企業」「信心組織」という4大勢力とその他という勢力で塗り替えられた本作の世界地図。
その中で、かつての大国はどうなったかと言うのがこの巻のテーマというかネタとなっています。世界の警察を名乗っていた大国の残党が、テロまがいの事をして、4大勢力の支配下にない、共同で管理すると言う建前でにらみ合っているオセアニアを支配下に置いてかつての勢力を取り戻そうとすると言う話になっています。

世界の警察といえばアメリカで、オセアニアに存在する、ある程度の大きさを持った大陸と言えばオーストラリアなんですが、具体的な名前の描写は一応避けられています。ただ、Cから始まるアルファベット3文字の組織とかCIAの事ですし、バレバレな感じではあります。CIAの暗部というか、非合法組織として人には言えない手段をとることがあると言うのは映画なんかでも描かれる事なんですけれど、この巻ではそれが割とえげつなく描かれています。
しかも、アメリカという国を失い、世界の警察としての国の建前を失って、かつてのプライドだけで行動している状態。過去の栄光にしがみついてそれを取り戻そうと言う一団と主人公であるクウェンサーとヘイヴィアが戦うと言う展開になっています。
正義とは何かという面にテーマを置いていて、それが元CIA側には無く、普遍的な正義がクウェンサーやヘイヴィアが取った行動の方にあると言う流れになっています。

どうして、アメリカが無くなってしまったのかは描かれていませんでしたけれど、その片鱗の一部は見えたかなぁと言う感じ。
アメリカのあった北米には「情報同盟」と「資本企業」の本国があると言う事で、世界が再編された時に、資本主義社会を求めた一派と、情報社会を求めた一派とに別れたと言うのが下地としてちょろっと語られた感じですね。その過程でかつての大国は大義を失い、世界の警察という立場から転がり落ちて行った。
普通に現実の世界状況を見る限り、アメリカが世界の警察という立場から転がり落ちる事は無さそうですが、オブジェクトという兵器がそれを促したと言うのがこの作品の世界なんだろうなと思いながら読んでました。

そういえばサブタイトルの「亡霊達の警察」ですが、読んでいて思ったのは「警察の亡霊達」なのではないかなぁという事でした。
まぁ、そう書いちゃうとネタがバレバレになりそうですけれど。
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