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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

VARIABLE FIGHTER EPISODE ARCHIVES Vol.1

VARIABLE FIGHTER EPISODE ARCHIVES Vol.1

千葉昌宏、二宮茂幸:著
しらゆき、Ⅰ-Ⅳ:イラスト
SBクリエイティブ


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SBクリエイティブから刊行されているヴァリアブルファイター・マスターファイルシリーズの新しい展開による小説ムックです。
マスターファイルシリーズはマクロスをはじめとしてドラグナーやザブングル、ボトムズなどのロボットに焦点を当てて、機体解説をその作品世界で刊行された本であるという「設定」で行うシリーズです。
読み物として面白いのですが、公式設定ではないのがちょっとたまに傷なんですよね。
公式の版権元の協力を受けて書かれているので、ほぼ公式扱いしてしまっても構わないような気がしますが、一応は非公式の設定解釈本です。ちなみにガンダムシリーズだけ、マスターファイルではなくマスターアーカイブというタイトルで刊行されてます。
そのマスターファイルシリーズでは一番力を入れてるのがマクロスのヴァリアブルファイターについての本で、今までに何冊も出ています。
今回のこれはそれらマスターファイルシリーズの設定をベースに小説、エピソードを紹介しますと言うのが主旨。
ヴァリアブルファイターとついてるので分かりますが、マクロスシリーズのエピソードとなっています。
主役となるメカはYF-19。マクロスプラスで主人公機を務めた機体です。
今回のこの本はYF-19に関するエピソードを2編収録しています。

2編収録されていますがどちらも主人公はYF-19と言っていいでしょう。もっと正確に言えば、YF-19に搭載された操縦補助用のAIである「エアリアル」が主役という事になります。1編はYF-19の開発時のエピソードでマクロスプラスの前日談になります。もう1編は時代が進んでYF-19=VF-19Aが退役して民間払い下げになる時のエピソードとなります。
どちらも、「エアリアル」が活躍して人を助ける物語となっていますが、若干、マクロスプラスの設定と比べると幾つかの齟齬があります。たとえば、主役機であるYF-19は3号機であると書かれているのですが、マクロスプラスの設定を含め開発時のテストで使用された機体は2号機であるという設定なんですよね。マスターファイルに書かれた設定にもそうなっています。
多分これは、意図して齟齬を作っている。つまり、マクロスという作中の世界で刊行された「本」という設定になっているこの本は、作中世界で書かれたフィクションの作品であるという「設定」なんです。
ストーリーを展開するにあたり、「エアリアル」という人格を持ったAIを設定した。でもこの人格を持ったAIというのは、マクロス世界では禁止事項になっている。それでも作品として作りたいという事でフィクション扱いの作品となっているのだと思います。
そうじゃないと、「エアリアル」が高性能な人格を持ったAIであるという事が、マクロスプラスのテーマの1つとバッティングするのです。マクロスプラスはAIであるシャロン・アップルやX-9に対して、生身のパイロットであるイサムやガルドが挑んで勝利をもぎ取っていくと言う話です。そのイサムが乗ったYF-19に人格を持ったAIが積んであったとなると、イサムが勝ったのではなくて、「エアリアル」が居たからじゃんという事になってしまう。
「エアリアル」はパイロットの補助に徹していると言う事は書かれているものの、このストーリーがフィクションじゃないと、マクロスプラスの話が台無しになってしまう。
でも、YF-19のAIが高度過ぎて人格を持ったAIなのではないかと疑われたという設定は生かしてストーリー化したい。そのジレンマからこういった、YF-19のナンバリングを変えてフィクションであるとした上で作品化したのだと思います。
でも実際に読み続けてみるとそんなマクロスプラスとの齟齬やフィクションであるという扱いは、気にならなくなりました。
面白かったので。
面白いと言うのはこういった作品においては何よりも重要だと思うんですよね。また、「エアリアル」が基本的にパイロットを補助するといっても、パイロットの安全を最優先にちょっとした事をするだけにとどまっている為、別にマクロスプラスとのバッティングを考えてフィクション扱いにするのではなく、公式設定にしてしまっても面白いんじゃないかと思いました。

マスターファイルシリーズは綺麗なCGによる写真画像が特徴的ですが、この本でもそれは健在。
特にⅠ-Ⅳ氏によってデザインされた大気の妖精の姿が描かれたYF-19の美しさは一見の価値があると思います。
YF-19はヴァリアブルファイターの中でも人気の機種ですしね。
YF-19が好きな人は読んでみるといいかもしれません。
単独のヴァリアブルファイター開発史のストーリーとしても秀逸なので、その他のマクロスファンの人にもお勧めです。
ただ…本の価格が高い!ムックなので仕方ない事ですが…。できれば文庫とかで出して欲しかった。でも、文庫だと綺麗なCGが見れなくなるからなぁ。一長一短ですね。

Vol.1と付いてるので2巻目とかも出る予定なのかも。
次ぎはVF-25あたりですかね?
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
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