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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ヘヴィーオブジェクト 第三世代への道

ヘヴィーオブジェクト 第三世代への道

鎌池和也:著
凪良:イラスト
電撃文庫


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6巻目。
5冊目の感想では「冊目」と表現していたのですが、この6巻目からは「巻目」と表現した方がよさそうです。
と言うのも、この作品の前提であった1巻以降はどこから読んでも良いと言う前提が崩れて、前の4冊目まで(5冊目は外伝で有るため除外)で起こった事が前提条件となっている物語になっているからです。一応は出てくる固有名詞的には1巻の「トライコア」までしか出てきてないんですけれど、クウェンサーとヘイヴィアが派手に何回かやらかした後という描写がありますので、2冊目以降の話があってこそ、この巻の状況が発生すると言う状態であると言えるでしょう。ぎりぎり体裁は保ってるのかも知れないですけれど、流石にこの冊数がでてて、それまでの話が無い前提で新たな話を構築すると言うのは難しいと言う所でしょうか。なので、僕としては少なくともこの巻は前に出てる巻を読んでから読む必要があると判断しました。

前の巻は外伝ということでフォーマットが3章構成ではなかったのですが、この巻はいつも通りの3章構成になっています。
3章それぞれで、所謂、僻地で普通の隊員からは嫌がられる任務に従事することになる主人公2人。それぞれの場所で「正統王国」の中で悪い噂の絶えないユニコーン部隊とやり合ったりする話となっています。
ただ、そんな闇の部隊とも言える部隊に「ユニコーン」なんて格好いい名前が付いてる理由は3章を読み始めたら察しろという感じになっていて、どんでん返しの展開が面白かったです。
自分の身分も名声も捨てて、泥を被って目的の為にどんな事でもやってきたユニコーン部隊は最後まで読むとちょっと格好いい。
しかも、自分たちがやってきた事が許されない事であることを承知でやっている。それしか目的を達成するのに取れる手段がないから。
その割り切りと目的意識、ちょっと憧れますね。悪役らしい悪役であった彼らが、読み進める間に格好いい悪役に変わって行くのが面白かったです。

今回出てきたオブジェクト、ブロードスカイサーベルは、これまで出てきたオブジェクトより強力で発想などが飛び抜けていて第三世代と言う触れ込みでしたが、あんまり強そうなイメージが無かったです。主砲自体は強力なものでしたけれど、使いどころを間違えてるというか…。
用意されている舞台、敵と相対するには用途が違うオブジェクトを無理矢理もってきた印象です。
ちょっとちぐはぐ感がありましたね。
理由は色々語られて居ましたけれど、相手が近くに居るところで使う事を想定していないオブジェクトで、敵となるクウェンサーやヘイヴィア、ユニコーン部隊が近くで動き回って対処していった事により能力を生かし切れなかった感じです。
ヘヴィーオブジェクトと言う作品は、生身で究極兵器であるオブジェクトに挑むと言うところが魅力ではあるんですけれど、それが進む度、オブジェクトの究極性がぼやけていくという欠点がありますね。

次巻以降はどういう展開になっていくんですかねぇ。
そろそろ、生身のクウェンサーとヘイヴィアがオブジェクトを倒すと言うだけの話では、おもしろみが無くなるような気がするんですけれど。
ただ、ネタはいっぱい持っていそうな作者さんなので、どこまでもこの内容で行くのかも知れないですけれど。

あ、そういえば僕が持っている初版本は扉ページに誤植があります。
サブタイトルが前巻の「死の祭典」のままなんですよ。
バック絵に同化しているタイトルロゴのサブタイトル部分はちゃんと「第三世代への道」の英語表記になっているんですが、普通のフォントで書き込まれているサブタイトルは修正し忘れたみたい。
持っていたら将来、高値付くかなぁ…。ラノベじゃむりか。(笑)
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