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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

S.I.R.E.N. -次世代新生物統合研究特区-

S.I.R.E.N. -次世代新生物統合研究特区-

細音啓:著
蒼崎律:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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細音さんの新シリーズ。
氷結鏡界のエデンの最終巻で予告されていたとおりに刊行されました。
これが1巻目で6月には2巻目が出るそうで、刊行ペースが早い感じです。
もちろんシリーズが続いていくにしたがってそれなりのペースになるのでしょうけれど。
氷結鏡界のエデンの最終巻で黄昏色の詠使いの登場人物であるカインツが出てきてましたけれど、どうもそれはこの作品の世界に関係するようで。
黄昏色の詠使いも氷結鏡界のエデンもこれも、やはり同じ世界観を共有する物語となっているようです。
同じ世界観というより、多元宇宙観といったほうがいいのかな?

黄昏色の詠使いに出てきた名詠式によく似た、生物や物体の他世界からの召喚をするというのがキーになっています。
それが旧約とか新約とかあるみたいでまだよくわからない状態ですが、舞台設定の説明に終始していたような物語の流れになっていました。シリーズの1巻目ですからそれは仕方ないところかなぁと思います。
ただ、もちろん1巻目からすべての情報が開示される訳はなくて、いろいろな伏線が張り巡らされたり、情報が伏せられたりしています。
その辺が、なんとなく黄昏色の詠使いや氷結鏡界のエデンにも繋がっていく要素で占められていて、この作者のシリーズを読んでいる身としてはわくわくニヤニヤしてしまう部分ではありました。
ただ、セラフェノ音語に関係した物語だけでいろいろやるのも、そろそろ卒業しても良いんじゃないかなぁとか思わなくもない。
セラフェノ音語による詩が出てくると、とても綺麗だし素敵な感じはするのだけれども、セラフェノ音語との舞台背景のマッチングがどんどんずれていっているような気がしないでもないんですよね。
なぜならば、この作品の世界観がものすごく生命科学が発達した風に描かれているので、そこへきて召喚がどうのっていうのもなぁというのを感じなくもないのです。その辺はきちんとうまく物語、設定に組み込んでありましたけれど、3度目になるとそろそろね。

肝心の物語ですが、お人よしの主人公が頑張る話。そして、意思を持ったものは対等に扱われるべきだというメッセージ性がこめられている感じでした。
主人公のミソラがバイオテスタと呼ばれる人造の幻獣たちを保護しているとか、その幻獣たちと対等の立場であるべきだと語るのですが、その辺がそのままテーマになるのかなと感じました。
物語自体は始まったばかりでどう転んでいくのかわかりませんけれど、やっぱり最終的にはセラとかアマリリスとかアマデウスとか出てきそうな雰囲気ではあります。
登場人物の能力とかに科学的な説明がつけられていたのは、ちょっとおおぅ!と思ってしまった。
勉強してるなぁという感じがしないでもないですが、言語で見せてきた著者の別の一面を見た感じがしないでもないです。

この作品、なんとなく長続きはしないような気がするんですよね。これから面白くなっていく雰囲気は十分以上にあるんですけれど、はじめから設定の核心に近いところがバンバン公開されていってる気がしますし。
とはいえラノベだからなぁ。普通に10冊とか出るんだろうなぁ。
細音さんの作品だから雰囲気は綺麗なんだよな。綺麗過ぎるきらいはあるけれど。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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