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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

氷結鏡界のエデン13 楽園現奏-エデン・コード-

氷結鏡界のエデン13 楽園現奏-エデン・コード-

細音啓:著
カスカベアキラ:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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最終巻です。
13巻+外伝(不完全神性機関イリスの分)5冊と、計18冊に及ぶ物語も終了。
イリスの5巻、本編の12巻とこの巻については結構な厚さがあって実質的には20巻あった感じ。
前作の「黄昏色の黄昏色の詠使い」と比べると倍のボリュームがあった計算です。
でも内容の濃さでいえば前作のが上で、エンターテイメントとしてはこちらが上でという感じでした。
両作に共通するセラフェノ音語による詩を核として描かれた物語は、とてもきれいな印象でそれはエンターテイメント性を上げてアクションを取り入れた本作でも変わりませんでした。
とてもきれいで素敵なストーリー。
ただ、長くて読み終わってみるともう少し短くてもよかったんじゃね?とか少し思った。
ものすごく面白かったとまではいかないけれど、面白く楽しませてもらえたと思います。
次回作もやはり世界観がつながっているようなので、期待したいところです。

さてこの巻ですけれど…前巻で最終決戦が始まって途中で終わってしまったので、その続きからという展開なのですが、結局のところ語るべきことはあまり残ってなくて、ユミィとイグニドの邂逅と決着、イリス出撃、そして世界がどうなっていったかというところです。
僕はイグニド=ユミエルが誰も犠牲にならないやり方を知っているのではないかと思っていたのですが、そうじゃなかった。純粋にシェルティスが犠牲にならないやり方へ誘導するために行動していたのがちょっと意外でした。そのためにはノイエ、ノエシスの双子が犠牲になるのはずで、それは許容しているのがすごく意外に思えました。
なぜ意外に思ったかというと、彼女も結果的にユミィであって今回、なぜユミィと2人に分かれてしまったかが描かれましたが、分かれてしまった後のこと、分かれたときのことを記憶していること、シェルティスが犠牲になった場合のことを知っている以外はユミィと変わらない人物なんですよね。それなのに、他人が犠牲になるやり方を許容しているというのがすごく違和感を僕の読後感に残しました。
もしかしたら彼女は自分がユミィに勝てないことを薄々気づいていて、それならば自分=ユミィが犠牲になるだろうというどちらに転んでもシェルティスは救えるやり方を目指していたのかもしれないです。作中の彼女はあくまでユミィ、シェルティス両人の選択を否定して異篇卿として行動していましたけれど。
ちょっとその辺が納得いかない部分として残っちゃった感じです。
イリスの分は「不完全神性機関イリス」を読んだ人のためのサービスって感じでなくてもよかったかも。なかったらなかったでもストーリーは構成できたなぁと感じました。でもこういうサービスがあるってのもいいものですよね。
しかし、巫女の第1位と千年獅の第1位がそういうことかよ!と突っ込んでしまった。千年獅の第1位ほんとに千年巫女を守っているよ!そりゃ普段出てこれるはずねぇ!とか思っちゃいました。まさかイリスのキャラがイリス以外にも残ってたってのは予想してなかった…。確かに、「イリス」でミカエルと剣帝は世界に残ってましたけど、まさか千年稼動し続けてるとは思ってなかったよ。

最後はやっぱりシェルティスに任されて。
シェルティスは消えてしまう覚悟をした上でエデン・コードを詠います。
ご都合的な感じはしましたけれど、やはり救われる術ってのは残っているべきだと思いますしこれはこれでよかったんだと思いますね。
この物語で誰かが救われないで終わるのは後味が悪いですし。
イグニド=ユミエルも新しい道が見えたようでそれでよかったんだと思います。

長かったけれど、最後まで読んで本当にきれいで素敵なストーリーだなぁと思いました。
人の「思い」、「想い」の物語。そんな感じの物語でした。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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