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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

されど罪人は竜と踊る8 Nowhere Here

されど罪人は竜と踊る8 Nowhere Here

浅井ラボ:著
宮城:イラスト
ガガガ文庫

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7巻から続いて竜に追われている少女アナピア編。この巻でアナピア編は片が付きます。
前巻はわりとアクションをベースに話が進んでいき、アナピアの過去の足取りを追っていくという話と、ジヴとガユスのすれ違いを描いていました。ジヴとガユスのすれ違いでは大人の恋愛の上手く行かない様を描いていましたけれど、それ以外の所は謎を追っていく楽しさと、アクションの派手さスピード感が重視されていて読みやすい印象だったんですよね。実は。され竜では非常に珍しいことに。
この巻ではうって変わってアナピアの激しく悲しい過去と、その生い立ち、追い詰められた様が描かれており、重く、非常に鬱々しく、悲しい物語が延々と続いていきます。
誰もが上手く行かなくて誰もが騙されていて全てが悪い方向へ進んでいった結果、こうなったという展開がされて、最後まで締め付けられるような印象を抱きました。
途中の旅のシーンまではまだ良かったんですけれど。

愛がこの巻ではテーマになっていて、愛というものがどういうものかという問いかけがなされます。
それはアナピアというキャラクターを通して行われるのですが、彼女が受けてきた惨劇、悲劇を考えればアナピアが愛を求め、押しつけてしまう人格を形成してしまったのはすごく分かる。
ただ、押しつける愛を受け止められる人も居れば、受け止められない人も居る。悲劇だったのはガユスは押しつけられた愛は受け止められないタイプの人間だったことだと思う。
これがギギナだったらまた別の結末があったでしょうし、また他のキャラクターでも別の結末が有ったでしょう。でもガユスが選べるのはお互いを尊重しあう愛であって、そうで無い場合、彼は受け止められない。
またそのために精神的な押しつけを他者に発する者の対しての、ガユスの立場、スタンスってのも悲劇の引き金になった。
でもそれでガユスは自分を責める結果になったけれど、仕方ないことだと思うし、ガユスは何一つ間違ってないんですよね。
でも彼はそれが自分の責任であると自らを責める。
何一つ解決しないけれども。

せめてもの救いは諸悪の根源が考え得るもっとも非情な罰を受ける事になったことが描かれて居た事かなと思った。
そこだけがこの巻でスカっとする部分だったな。

これからガユスはどうなってしまうんだろうか?
立ち直れるんかなぁ?
先の話が13巻まで出てるので立ち直っては居るんでしょうけれど。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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