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ミケランジェロ展 天才の軌跡

ミケランジェロ展 天才の軌跡 国立西洋美術館

上野国立西洋美術館で公開中のミケランジェロ展を見てきました。
上野ではラファエロ展、ダ・ヴィンチ展と続いてルネサンス期の3大天才芸術家の展覧会となりました。
ラファエロ展を一緒に見に行って下さったTwitterのフォロワーさんとまたご一緒させていただき、今回もタダでの鑑賞となりました。
ありがとうございますと言う以外に言葉がありません。感謝。

今回の展覧会はシスティーナ礼拝堂500年記念の展覧会となっていて、ミケランジェロと言う大天才が歩んだ道のりを軽く触りつつシスティーナ礼拝堂の天井画と最後の審判の下書きやそれに関する書簡を主に展示していくという構成。
それと、ミケランジェロという天才が建築物にも造形が深かった事、人体について深い理解をしていた事が分かる展示がされていました。
結果的にはミケランジェロに的は絞られている展覧会なのですが…。説明や書簡などの文章が非常に非常に多く…。
ちょっと芸術作品を見ているというより巨大な実物大の芸術解説書を見ているイメージを受けました。
当然のことですが実際にシスティーナ礼拝堂をばらしたり、フレスコ画を引っぺがしてくる訳にもいかないので、天井画と最後の審判は勿論実物はありませんでしたからねぇ。
これはもう仕方ないことです。

そんな中で目を引く展示物は4つ程に限定されている感じです。
レダの下絵、階段の聖母、キリストの磔刑、クレオパトラ。この4点がすごく目を引きますね。
レダを除いてはシスティーナ礼拝堂関係の展示で「うーん」となっていた所に突然、姿を見せるという展示方法ですごく目を惹かれました。
階段の聖母の繊細さと荒々しいキリストの磔刑の像。これの製作時期の間にあるミケランジェロの年齢差ということに思いを馳せました。
完成、完全、そういったことを目指していたのが分かるような繊細さ、きめ細かさをもった階段の聖母は、そのテーマが大理石の中から浮かび上がるように存在していました。キリストの磔刑は逆に荒々しく削り出された感じがあり、未完成ではあるもののそれで良いと言う説得力を持った感じがしました。それは紛れもなく磔刑に処されたキリストであり、それが分かるんですよね。
レダは下絵なので、すごく残念ですがその美しい顔に惹かれます。それの完成物がすでに失われてしまっているというのはすごく残念でなりません。

この展覧会での最後の展示物であり、僕がもっとも魅せられたのはクレオパトラでした。紙にえがかれた素描作品でありながら、立体物であるような存在感を持った作品。色々展覧会を見ているとままあるのですけれど、天才の本気というのは怖いと感じる程の存在感がそこにありました。
一瞬僕はこの作品が彫刻に見えたほどです。
何故かこの作品の裏には別の女性が描かれて居て、こちらは少し不気味な表情をしています。
僕には毒死したクレオパトラの表裏一体な像に見えました。
永遠に美しさを保ったと思えてしまうクレオパトラ。その死さえも美しいというのが表面のクレオパトラ。毒死した時の醜さとはこういうモノだという現実を突きつける裏面。そんな印象を抱きました。

展覧会全体としては、ラファエロ展、ダ・ヴィンチ展に合わせて急遽、企画しましたという感じがしてしまって少し物足りない感じがしましたけれど。
前述した4点。特にクレオパトラが見られたのは良い経験になったと思いました。
ミケランジェロなのに一番印象に残ったのが彫刻じゃないのが微妙なかんじですけれど。
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