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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

エーコと【トオル】と真夜中の落雷少女。

エーコと【トオル】と真夜中の落雷少女。

柳田狐狗狸:著
MACCO:イラスト
電撃文庫


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まさか2巻が出るとは思っていなかった作品。
雰囲気は1巻同様、ギリギリ、鬱にならない程度のテイストで鬱っぽい内容を描いて居ます。
エーコの一見丁寧でおとなしそうな口調とエキセントリックな行動が面白く、作品の世界にすっと入っていけて、内容も面白い。
せっかく2巻が出たのでシリーズがちょうど良い長さで続くことを望みますね。

今回もエーコは事件に巻き込まれるのですが、前回の事件より能動的にエーコを巻き込んでいるというか、エーコ自身に迷惑が掛かるようなやり方がされている事件となっていました。
勿論、他人というものに興味を抱かないと言う特徴はあるものの行動自体はアクティブなエーコは自分からこの事件に首を突っ込んで、自分に降りかかる気持ち悪さを何とかしようとしていきますが、初めは空回ってより自分の立場を悪くする一方。それでも、エーコは止まらないで調査を続けていくんですけどね。
何よりエーコの今の人格がかなり破綻した性格なので、その調査方法がはらはらさせられる。ぶっちゃけ洒落じゃ済まない行動とか平気でする。そういったことのブレーキになるのが【トオル】の役目だったのですが、今回は【トオル】の言葉はエーコに対してすれ違い気味。エーコが【トオル】の中の人に気が付いてしまっていると言うことから、信用度が下がった感じです。1巻の方が耳を傾けていた様な印象を持ちました。
そんなエーコをギリギリの所でフォローしてる雪村先生とかの苦労が計り知れない。

それにしてもエーコは他人の目を気にしない、他人というものに興味を抱かないと言う性格をしているのですが、そのきっかけがあったわけですが、どれだけ苛烈な思いをすればああ言った人格形成がされるんだろう?1巻で若干過去の事件についても触れられていたけれど、それを乗り越えて元の人格を取り戻す所がこの作品の行き着くところなのかなと思いながら読んでました。

前回も化学とかに絡んだトリックがされていましたが、今回も燃素説、キャヴェンディッシュとオームの法則等、化学がらみのネタが絡められたなぞ解きになっていました。まぁ、これ、ミステリとしては与えられる情報が少ないので読者の立場からはなぞ解きは不可能だと思いますけれど(エーコの一人称でストーリーが進むのでエーコが得ていない情報は表層に出てこない為)、解き明かされてみると伏線の張り方とか上手いなと思ったりしました。この辺は前巻も思った事です。

しかし、今回の事件は気持ち悪かったな。
犯人の心情はとても理解出来るのだけれども、その事でそれだけ恨みや憎しみを抱けるのだろうかと。
エーコは彼女なりに理解はしたようで、彼女らしくもなく、少しでも犯人の罪が軽くなるように動いて行きましたけれど、エーコとその事件の犯人の対比があった上で、エーコの方が気持ち悪くとれる様な言があったのですけれど、僕はエーコの方に感情移入していました。
犯人のような行動を取るのではなく、エーコの様に閉じてしまう方が普通なんじゃないかと思ったりしたのです。
犯人の行動も途中までは理解出来るのですけれど、そこから先、踏み出してしまった先が理解出来ない。というか押しつけがましい気がして、嫌な感じでした。これは友達出来ないタイプだなーと、被害者達もやり方は悪かったけれど、そう思うのも仕方ないよなぁと思ってしまった。
ちょっとそう感じた自分の精神状態大丈夫かな?とか考えてしまう作品でした。(笑)
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
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チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

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