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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

火の国、風の国物語9 黒王降臨

火の国、風の国物語9 黒王降臨

師走トオル:著
光崎瑠衣:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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ちまちま読み進めてやっと9巻。
8巻でアレスがパンドラの加護を失い、その代わりにフィリップがパンドラの加護を受けると言う大きな転機があり、その結果、世界がどうなっていったかと言うのがこの巻の展開でした。
世界といってもペールセール王国に何が起こったかと言うこと。

先ずは前巻よりずっと続いていた戦争状態にひとまずの結末が得られた。それは反乱軍は取りあえず鎮圧というよりは平和条約を結んだ的に動きが止められて、北からの侵略は退けたと言うことで国としてはまずまずの展開です。
だが、その結果失ったものがでかすぎます。
ぶっちゃけ、もうこの作品は刊行されて時間が経っているので、遠慮無くぶっちゃけますが国王と王太子が死んでしまった。フィリップの策略によって。
これがパンドラの正しい使い手であるとばかりの悪役っぷりでアレスとは好対照。アレスはパンドラの目的である災厄をもたらすと言うのを、上手く押さえ込んで平和への道を模索してましたが、フィリップは対象的に野望の為になら別に災厄が訪れても構わないと言うスタンス。
力を手に入れてから簒奪を謀るまでの切り替えの速さが異常に早くて、いきなり突飛な行動に出てきたと言う印象が無くもないですが、今後の敵としては収まる所に収まったと言う所でしょう。

対してアレスはと言えば、力のよりどころを無くして失意呆然中。
相談しようと王太子の元へ行こうとすれば、フィリップにはめられて王太子殺害の汚名を着せられてしまうとか何とも不甲斐なさ過ぎる状況。
守りが無くなって恐怖に駆られるのは分かるのですが、剣も鎧も全部放り出して言ってしまったものですから、それをパンドラに良いように利用されています。
ホントにこの巻のアレスは見る影も無いと言う感じでした。

フィリップの突然の王位簒奪計画発動で度肝を抜かれましたが、戦争が終結していく過程がやっぱり英雄頼みなんだなぁこの作品。
今まではアレスやミーア、今回はフィリップと戦争状態、戦闘状態が終結するのに必ず英雄の誰かが関わっていると言う王道と言えば王道な流れ。
今回はダークヒーローが担当したので凄く後味が悪い流れになっていました。

あと4冊。
9巻は割とこの作品にしては薄め(それでも電撃文庫の平均くらいは厚いのでファンタジア文庫としては厚めの作品です)でしたが、残りの4冊はそれなりのボリュームがあるようです。
きっとこっからアレス対フィリップの図式で再び戦乱が始まるんだろうな。
でもアレスは個人としての英雄だから最初はジェレイド対フィリップで始まるのかな、そんな予想を立てながら読了しました。
起承転結の転の部分って読んでいて面白いんですよね。この巻も面白かったです。
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