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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

火の国、風の国物語8 孤影落日

火の国、風の国物語8 孤影落日

師走トオル:著
光崎瑠衣:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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久しぶりに続きを手に取りました。シリーズ自体は最終13巻が既に刊行されている状態で、すべて購入済み。積本の中から消化という形で手にとりました。もの凄くおもしろいかというと疑問は残りますが、王道的なファンタジーの戦記ものとしては、例外的に読みやすくラノベらしいラノベなのかもしれません。
これ読んでると、初期のファンタジア文庫のラインナップのイメージがあるんですよね。現代物のストーリーが多くなったラノベ界において、こういった純ファンタジー世界のストーリーものは貴重です。

前巻でアレスが敵国には敵国なりの正義と覚悟があって、戦争の犠牲となりうるのが自国となんら変わることがないばかりか、罪を負っているわけではない少女を自分の手で倒さねばならないという悲劇を経験して、今後どのように考え、行動していくのかが描かれると思って読み始めました。が、これが、大きく予想外な展開されて少し困惑。

章立てが各章の間に間章が挟まってるという感じで各章は前巻から続くストーリーが続いています。撤退していくミレスデン王国軍の動きを監視するために行動するアレスたちと、もう一つ残っているディレニア王国に相対するフィリップを描いているのですが、すごく分量が少ないのです。メインが間章の方になっていて、こちらではジェレイドたち反乱軍が如何にして勝利を得てきたか、圧制を敷いて農民たちを苦しめた領主をどのように打倒したかを描く回想となっていました。本編の数倍どころかほとんどのページはこちらが占めています。
アレスが活躍してた時に描かれていなかったジェレイド側の補完なのでしょうけど無くてもジェレイドやミーアに対する印象は変わらなかったかなというのが僕の抱いた感想でした。たしかに、苦しい戦いと、裏表のある各キャラクターの思惑というのは面白かったですが、本編が今後どうなっていくのかの方が気になるというのが本音。ドラゴンマガジン誌上に連載された分をうまく本編と融合させて一冊にまとめたのはうまいと思いましたが。

ほんの少ししか描かれていない本編ですがものすごく大きく物語が動きました。
アレスとフィリップに訪れた転機。ものすごい転機です。
パンドラがアレスから離れ、フィリップの方へつくという転機。
アレスのやり方、性格を考えればパンドラがアレスについているのは非効率ですし、フィリップについていた方が、彼女の主の思い=大量の血の流れる凄惨な戦いや悲劇は起こりやすいのは確かです。僕がパンドラの主であればもっと早く行動を起こしていたかもしれないなとも思います。
いろいろなものを持っているけど、これまでそれらを手に入れるための最大の力であったものを失ったアレス、すべてを失ったけど求めてやまなかった力を手に入れたフィリップ。これから2人がどうなっていくのか、ものすごく気になるところです。特に動揺っぷりが酷いアレスはどうなるのかしら?戦えるのか心配になります。正直、それしか能がないのに。

でもアレスには気付いてもらいたいな。パンドラの助言なんかよりも大切で力強いものをすでに得ていてなにも恐れることはないことを。
まぁ、主人公ですしいずれは気付くんでしょうけど、果てしてどれくらいかかるのかな?
何となく、最後の敵に成るのはきっとフィリップだなと感じました。彼も救われてほしいキャラクターなのですけどね。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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