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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

フェノメノ 美鶴木夜石は怖がらない

フェノメノ 美鶴木夜石は怖がらない

一肇:著
安倍吉俊:イラスト
星海社Fictions


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ホラー作品。
イラストに惹かれて購入したんだけど、正直ホラーである事も何にも考慮せずに購入しました。
ぶっちゃけ安倍さんの表紙絵に惹かれて買った作品です。
購入してから作者がまどマギのノベライズを担当したニトロの方だと思い出し、ジャンルがホラーで有る事を確認しました。

面白かったです。
ホラーに対して面白かったと言うのはちょっとなんか変かも知れないですけれど、読者に対して恐怖心を与えるタイプのホラーでは無く、恐怖体験をしている登場人物の心理状態を描くタイプの作品です。心理状況の描写が丁寧で、それ故、面白かったと言う表現を使いました。
主人公は恐怖体験をしているのですが、周りはその恐怖体験している主人公を見て助言するなり、さらに恐怖を与える方向に行くなりしていて、状況的には怖がっているのは主人公だけという感じの流れになります。その自分が怖がっているのにそれをみて楽しむ周りの状況や、悪化させるヒロインに憤慨しつつ恐怖する主人公の心情変化が何とも面白かったです。

主人公は山田凪人(ナギ)と言う大学生。
ラノベとしては登場人物の設定年齢が高いのですが、これはブランドが星海社Fictionsであって、ごく一般的なラノベの本流である角川系列の作品ではないからだと思います。これが角川系列だったら彼は高校生になっていたのかと思います。そうなると1話目が出来なくて都合が悪いのですが。
彼が物語りの中心で恐怖体験をする人間となっています。

3章からなる短編集の様な作りになっていて、3回の恐怖体験を主人公であるナギがするのですが、読み終わってみると一連の事件がきちんと理由があって繋がって起こっていると言う作りになっています。1章、2章の事件が有ったから3章の事件が発生し、1章、2章の事件は3章で語られる過去の事が無ければ起こらなかったと言う実にテクニカルな構成。
きちんと1連の作品として仕上がっているのが、何とも素晴らしい調和を見せていて、作品内容で語られる恐怖又は違和感を主題とした内容と非常にアンビバレンツで面白い。
ストーリーとしてはナギが夜石という少女と出会い、またクリシュナという女性と出会うことで、過去のトラウマから起こる恐怖体験に対し、オカルト非耐性彼が乗り越えて成長していくと言う青春ストーリーです。
オカルトなのにナギの成長を語る作品になってると言うのも面白かったです。

登場人物の設定はナギがごく普通なので、ヒロインの2名にピーキーな設定が割り振られていたりします。クリシュナさんはとてもラノベらしいヒロインキャラなのですが、割喰ってるのがメインヒロインである夜石。
普通だったら警告されなくても夜石と付き合おうとか近寄ろうとか思わない。つか、オフ会に出てきたら出入り禁止されちゃいそうなキャラ設定です。
女子高生なのに風呂嫌いで酸っぱい匂いがするってのはどーよ。メインのヒロインなのに。ゲロ吐くし。見た目が美人と表現されているのに行動が残念過ぎるというか痛すぎる。電波通り越してる感じがするキャラクターでした。ここまで扱いの酷いヒロインってのも初めて見たよ。

読んだ時点で気が付いたら2巻が出てて、さらに3巻目の刊行予定が出てました。
このシリーズは読み続けようと思います。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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