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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

白銀の救世機

白銀の救世機

天埜冬景:著
黒銀:イラスト
MF文庫J


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第8回MF文庫Jライトノベル新人賞【最優秀賞】受賞作。
ロボットものである事と新人賞の最優秀賞と言う事で手に取ってみました。
読み終わったあとの感想になんか困る作品だった感じ。

遠い未来を舞台にしています。現代の人間はほぼ絶滅していて、アウタースノウと呼ばれる特殊な雪に覆われて、正体不明の敵の驚異に晒されている世界。
この世界に生き残った人間は感情を捨て去っていて、その代わりに得た脳で即座にプログラムを実行する事で動かす機械によって戦いを続けていると言う世界観です。
感情はそのプログラムを阻害するモノとして、感情をもっていると落第の烙印をおされ廃棄処分=殺傷処分になると言うかなり、きつい戦いを強いられている世界観です。
アウタースノウが食料から兵装まで、何でも作る素材になる為に、人間はすべからく兵士しか居ないと言う世界です。
この世界観は秀逸で新人賞を受賞するに値する世界観だと思います。
とても想像力をかき立てられます。

旧世界。つまり今の人類が敵と戦う為に使っていたのが主役機になるゼストマーグで、これは逆に脳内プログラムで動かすのでは無く、感情=イデアをエネルギーとして動くロボット。
主人公であるアルツは、脳内プログラムが上手く組めない劣等生で廃棄されそうになったところで旧世界の生き残りである那雪に出会ってゼストマーグのパイロットになります。
そして、同じく廃棄処分をぎりぎり間逃れていた仲間達と出会って、感情というモノを知っていくと言う話となっています。
この感情を知らなかった新人類であるアルツ達と感情で生きる那雪のやりとりやジェネレーションギャップは読んでいて面白いのですが、肝心の戦闘となると、急に文章が単調でゼストマーグが次々となんか新しい武装を繰り出したりするんですが、相手がその間、同じ攻撃をずっと続けてるんですよね。戦隊ものの名乗りのシーンじゃあるまいし…。戦闘描写はすごく単調で面白く無い。
世界観描写や、新人類と旧人類の違いのギャップの描写に対して、ロボットものなのにロボットの活躍が格好良くないのは致命的な気がしないでも無いなと感じました。

そして受賞して刊行が決まってから決定されたのかも知れませんが、2巻へ続くと言う終わり方をしています。
こういうのは新人賞ものでは御法度なんだけどなぁ。
全体的にそういったちぐはぐさが目立つ作品で、まだまだこれからだなぁと思ったりしました。こう言った事はアスキー・メディアワークスの電撃大賞や富士見のファンタジア大賞では少ないので、MF文庫Jの新人賞は全体的にまだ甘いのかしらと思ったりも。
とりあえず、2巻がすでに刊行されていたので2巻までは読んでみようと思って買ってみましたが、その後はどうするかは微妙な所。
せめて、もう少し戦闘描写が熱く、格好良ければなぁ。

あ、あと、今時のラノベらしく、普通にハーレムものです。
実質的に男は主人公のアルツくらいであとは脇役ですからね。
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