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ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア展

ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア展

渋谷のBunkamuraミュージアムで開催されていたので見てきました。
ルーベンスといえば、やはりイメージは僕にとってはフランダースの犬のあの絵。
ルーベンスはいままで見たフェルメールやレンブラントを主体とした展覧会に何点か来ていて全く見た事が無い画家ではありません。
何より、僕の好きなネーデルラントで活躍した画家で時期も重なっている画家です。やはりココは見ておくべきと言う事で、見てきました。
確かに好きな画家の1人ではあるのでけれど、フェルメールやレンブラントに比べると興味はあまりなかった画家でもあります。そういった下地で見た天才はやはり天才だったと言う感じ。

展覧会の展示物の1/3はルーベンス原画の版画です。
絵画展としてはちょっと版画が多いと言うのは珍しい感じでした。
なぜそうなっているかと言うとルーベンスという画家の作品製作におけるスタンス故だとおもいます。
彼はフェルメールやレンブラントのように個人で作品を製作するよりも、工房で弟子や助手を使って共同製作する事が多かった。
つまり彼はダ・ヴィンチと同じ製作手法をとることが多かったようです。彼も天才であり、そして彼はその技術、手法を後に伝えようとしたと言う事だと思います。
そのため、版画のような作品も多く残ったんだろうと思いました。

ルーベンスの作品には3つの描き方というか、作画の特徴がある様に感じました。
人物像と描くとき、特に肖像画を描くときその中心点はその力強い瞳。どのような人物でもその人物の考えや性格が如実に表れる瞳の表現がすごいと感じました。
それは今回の展覧会では1枚目の絵である自画像で感じられることです。
もうひとつは、普通の絵画としての絵。肖像画ではなく宗教画など場面を切り取った絵の描き方。フェルメールやレンブラントの様な精緻さで描くのではなく、ダイナミックな筆の運びと絵の具の重なりによって表現されていました。それはそれですごいのですが、良く有る絵になっている気がします。
そして最後の1つは小さい絵に使われた技法。どこか絵本的なタッチで描かれて居て、大きなキャンバス上に描かれた絵とはまた違った雰囲気をもっていました。
こういうタッチのかき分けをする人だったんだなと、ちょっと今まで見てきたフェルメールやレンブラントとは違った印象をまた受けました。

とくに印象に残った2点の作品について。
1点は版画だったんですが、「聖母マリアの被昇天」という作品。これはあのフランダースの犬で主人公であるネロが最後に見た絵を原画とする作品です。原画には無かったキリスト像が書き加えられていて、絵としてのこの作品はこの版画が完成形であるのかなと感じました。
残念ながら原画の方は今回、来てなかったので実物は見れませんでしたが、版画とするときに恐らく過去の作品に足りなかった要素を足したんだと思います。
キリストが書き込まれた絵画の方を見て見たいと思いました。叶うことはありませんが。もう1点はルーベンスの工房関係者であるアブラハム・ファン・ディーペンベークと言う画家が描いた「黙示録の女」という絵。ヨハネの黙示録の1シーンを描いた作品なんですが、ほぼモノクロで描かれて居ます。それが大理石の彫刻で有るように見せていて、すごく引き込まれる様な印象を受けました。
毎度ながら、僕はどーも、その展覧会のメインの作品や、そのテーマになっている画家の作品より別の画家さんの作品に惹かれる癖があるように思いました。
悪い癖かも知れませんけど。
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