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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

OUT OF CONTROL

OUT OF CONTROL

冲方丁:著
ハヤカワ文庫JA


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僕から言われたところで冲方さんはうれしくもないだろうけれど、これれまで何シリーズか冲方さんの作品にふれた上でこの本を読んだ感想が、冲方さんどんだけ天才なんだ?と言うことだった。
天才故に悩み、天才故に色々な表現でもって普遍的なテーマを描いていると思う。
このOUT OF CONTROLに収録された7編の小説はある状況下に置かれた人間の心の変化にテーマが置かれてる。しかもそれはホラーだったり、歴史小説だったり、SFだったり、自伝的なものだったりと描き方はもうバラバラも良いところである。僕が冲方さんを天才だと思うのはこういうところだ。筆を選ばなさすぎる。もっともそのテーマを描くのに適した舞台を持ってくる。その姿勢とそれをやるための準備、努力を惜しまない人なのだなと思うのです。

人間とは?人はある状況下でどのように考えどのような行動をとるのかか?この短編集に収録されていた各エピソードはどれもが特殊な状況化を提示した上で、登場人物がどう考えて行動しどうなるのかと言う形にまとめられている。定型と言えばその通りなのですが、それを感じさせない雰囲気が、冲方さんのすごい所だと思う。
特に最初の『スタンド・アウト』、『日本改暦事情』、『箱』なんてのが同じ体裁、流れでもって描かれているのなんて普通は気が付かない様な気がするんですよね。

天地明察を読んだ直後に『日本改暦事情』を読んだのでとても面白かった。
同じ事件、同じ人物を描いているのに長編として仕上がった天地明察と『日本改暦事情』では少し人の考え方が違う。『日本改暦事情』の方が急であって、それはやはり長編と短編の差を思い、感じさせるものがあった。
『スタンド・アウト』は作家になる前の冲方さん、そして『OUT OF CONTROL』は作家になった後の冲方さん。常に苦しんでる人だなぁと思った。
作家さんのものの考えってのはこうなのか、現実と創作の境の一歩が危うくなるようなそんな世界に彼らは住んでるのだろうか?そう思わざるを得ない。
もちろんそれは僕がその作品が大好きでしょうが無い冲方さんだからかも知れないけれど。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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