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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

魔術士オーフェンはぐれ旅 コミクロンズ・プラン

魔術士オーフェンはぐれ旅 コミクロンズ・プラン

秋田禎信:著
草河遊也:イラスト
TOブックス


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オーフェンの新刊です。
出るとは思っていませんでしたけれど、再アニメ化に合わせて秋田さんにも何かやれとご達しがあったらしく、じゃあ新刊書くかという事になったらしいです。
僕は普通に本屋さんで購入したんですけれど、TOブックスの直販サイトで購入すると特典としてSSが付いてくるそうです。そういう特典つけるなら事前にもっと広告打ってほしい。気づかなかったから普通に本屋さんで購入しちゃいました。
買い直すってのもなんだし、SSはそのうちオーフェンが続いていればどこかで単行本に収録されるだろうから我慢することにしました。残念。

コミクロンが主役を務める、本編第1巻の直前の話の長編と、かつて書かれたらしいSSが1編収録されています。
なんで、コミクロンが主役の作品を書いたかというのは長々とあとがきに説明があるんですけれど、まずはこれの前に刊行されたアンソロジーでコミクロン率が高かったこと。あと、本編を書いていた時期にさんざんぱらコミクロンをなぜ殺したんですか?と言われ続けたことなどが理由のようです。
それプラス、オーフェンという作品が続けられている間にいろいろな矛盾が生まれていて、それを解消するための作品を書こうという事になったことがこの作品が生まれた経緯という形のようです。
今回解消されるのは、本編第1巻で、コミクロンが死ぬまでオーフェンがコミクロンに気づかないという矛盾の解消。第1巻ではオーフェンはハーティアに言われるまで対アザリー戦(実際はチャイルドマン戦)で死亡したのがコミクロンだと気付いていなかったという描写があります。名前は知っていたけれど顔は知らなかったというような描写になっていて、それは後に書かれたプレ編と矛盾するという事で、コミクロンの容姿がプレ編の頃より4年たってかなり変わっているというのを表現するために書かれた作品という事になります。
こういった矛盾を数多く抱えてしまっている作品であるオーフェンで、矛盾を解消していこうというのが今回の企画のようで、全3冊を予定しているそうです。これはその1作目という事になりますね。

コミクロンがどう変わったかというと。
美女になった。(笑)
もともと髪を伸ばしている描写がありおさげにしていた彼ですが、女性に間違えられるからという理由でおさげを止めたようです。
それが、顔が美形に成長したのもあいまって、長髪美形の女性と見まごう容姿に成長。元のコミクロンしか知らない人にはコミクロンだと分からないという事になったという理由づけがされています。
オーフェン=キリランシェロも純朴な美少年から目つきの悪いごろつきに成長という事でキリランシェロ時代しから知らない人は本人だと分からないってのが今までさんざん言われてますが、この巻で相対するオーフェンとコミクロンはお互いに気づかないまま別れていくという展開になってますが…。さすがにお互いに戦ったんだから気づくだろと言いたいなーって思いました。
コミクロン側からはオーフェンの呪文は聞き取れてなかったようで、特徴的というかコルゴンの真似をしているオーフェンの呪文に気づくことはありませんでした。オーフェンがコミクロンの呪文を聞き取っていたかは分からないですけれど、あの特徴的な呪文を聞いてたらコミクロンだって気づきそうですから、聞き取れてないんでしょうね。
最後までオーフェンはコミクロンの事を女性と思っていたような描写がありました。
どんだけ美形やねん。コミクロン。

話の展開はコルゴンに最接近領にスカウトされたコミクロンが最接近領に出向いて試験を受けるという話なのですが、天才天才と自分では言いながらも人の話をいまいち聞いていないコミクロンが山賊のアジトに連れていかれてそこが最接近領だと思い込んで行動するというお話し。
さすがコミクロン、やることが相変わらず抜けていて面白いです。
ドタバタの末に山賊の一党が2つ壊滅し、山賊に身をやつしていた少女を救うというストーリーはなかなかにコミクロンらしいかなと思いました。
基本、悪意はないんですよね。コミクロン。やってることはハチャメチャなんですけれど。
それで、コルゴンと再会して最接近領に行くかとなったところで、過去の清算の為に一度、《塔》に戻る決心をするコミクロンという事で、この話は終了になります。
コルゴンとコミクロンは結果的にこれが今生の別れになるわけですが、コミクロンが死んだことでコルゴンは《塔》を出て行ったとされてきたのにちょっと疑問が出てくる内容でしたね。
何時頃からコルゴンが最接近領の一員として行動してたかが明確になったので、コミクロンに対してどれくらい入れ込んでいたかが分からなくなった感じがあります。
それまでは変人どうし気が合う相棒同士だったんだろうという事でなっとくしてたんですけれどね。コルゴン側から見るとコミクロンは消去法で残ったメンバーって感じに描かれてました。それはそれでちょっと寂しいですね。
やっぱりコルゴンとコミクロンは相棒同士であってほしいなって感じました。
コルゴンのけじめってアザリーの事なんだけれど、それはティッシを泣かせたアザリーに対してけじめをつけるという事で、よく言われていたコミクロンはティッシのことが好きだったという話の裏付けになっています。
この決意の結果はあっけないものになってしまう訳ですが、彼の覚悟とかちょっとカッコイイなっておもいました。
だってさ、アザリーと決着をつけてもティッシはきっとコミクロンの方は見ないんですよ。それを分かったうえで決着をつけるって言っている。自分との決着なんですよね。
そういう男の意地みたいなのはやっぱりかっこいいです。

SSはコミカライズの時に書かれたものらしく、メタ発言が混じる番外編。
設定の矛盾があるのは仕方ないんだよっていう話になってました。
設定がころころ変わっていったからねっていうのをチャイルドマン教室の面々に語らせたという話。
コルゴンの設定の変化が面白すぎです。

さて。
作者当人は隙間編と名付けたかったらしい、今回の作品群。
あと2作あるらしいですけれど、次が待ち遠しいですね。
どの辺の合間に入る話になっていくんでうかねぇ。期待したいですね。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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