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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

マッド・バレット・アンダーグラウンドⅡ

マッド・バレット・アンダーグラウンドⅡ

野宮有:著
マシマサキ:イラスト
電撃文庫


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2巻です。
1巻が電撃小説大賞、選考委員会奨励賞受賞作だった作品ですが、1巻だけの刊行ではなくそれなりに評判は良かったらしく2巻以降の刊行が決まったようです。
2巻のあとがきによると、今後も続いていくという事なので、それなりには人気あった模様。
僕の評価はまぁまぁな感じの作品でした。ただ読みにくかったという評価を1巻の時にしてましたね。

さて2巻。
1巻で悪魔を呼び出す依り代となってしまったシエナを救うことに成功した、ラルフとリザのコンビですが、それが仇となってしまい、フィルミナード・ファミリーからの依頼を断りにくくなってしまうという状態に。
それまではフリーの銀使いとして、警察なんかの仕事を請け負うことが多かったと描写されてましたが、今回はフィルミナードの依頼で下部組織を狙った襲撃に対して捜査みたいなことをすることになってます。
その過程でフィルミナード・ファミリーの下部組織スクリーム・ハウスと施術士であるドナートを保護するように動くことになります。
そして、ドナートを、そしてスクリーム・ハウスを、その上のフィルミナードを復讐の対象とする銀使いであるウェイドという人物と交戦することに。
なんども戦うことになるのですが、ほぼ毎回命からがら。ラルフの機転で命を拾ってるという展開が続きます。
ウェイドの能力が読めない上、防御攻撃に使えるようであり、悪魔の能力なしでも単体でも体術や戦闘術に優れたウェイド攻略を進めながら、何故、ウェイドがドナートを狙うのかとか、シエナを救う方法を見出したいという希望を抱いたり、覚悟をしたりという巻になってます。

1巻同様、ほぼほぼラルフの視点で話が進んでいくのですが、ラルフの知らないウェイドの過去とかを読者は読むことになるわけで、ラルフとウェイドの類似を意識せざるを得ませんでした。
1巻でシエナを救えなかったら、今後、シエナを失ったら。
ラルフの行く末ってウェイドの様な状態っていう道筋が明示されたような感じがして、ドキドキする感じでした。
しかも、今回、シエナ割と危ない場所へひょっこり出てくるし。
危険危険。
まぁ、ラルフが仮にウェイドみたいになったとしても戦闘力が違いますから、ウェイドの様な行動はとれないでしょうけれど。
ラルフの能力はラルフのように特殊で銀の弾丸の悪魔に精神汚染されてない状態じゃないと有効に使えないですからね…。

1巻に比べて作者がこなれたのか、読みやすくて、展開も早いので楽しんで読むことができました。1巻も面白かったんですけれど、読みにくさはやっぱりネックにはなってたので。
こういう話ですから楽しんで読んでも、最後にはちょっと悲しい展開とかあったりで、純粋に面白い!楽しいという作品ではないですけれどね。
格好良さとか、主人公(この場合ラルフ)の背負ったものなんかをかみしめながら読むという感じでしょうかね。

しかし。
リザが影が薄い。1巻でも割とそんな面があったのはあったのですけれど。
今回、特に影が薄く感じました。
常にラルフと一緒に行動していて、出てない場面がないんですけれど、ラルフの視点がシエナに行ってるのでヒロインという立場ではないんですよ。
この男くさい作品の中で、紅一点の戦闘能力者なんですけれど、ヒロインではないというだけでこうも扱いが微妙になってしまうのか。
今の状態だと、どう考えてもラルフの戦闘オプションです。
もうちょっとリザを掘り下げてほしいなぁと思いました。
シエナと絡んでると普通女の子って感じなんですけれど、それだけだと埋没しちゃう感じ。戦闘狂という描写はされてますけれど、他の銀の使いに比べると理性を保ってる風もあるし(ラルフ程ではないけれど)、今後、リザを掘り下げてほしいなぁ。もしくはリザ視点ってのも面白いかもしれないですね。

最後の最後でウェイドの精神が救われて良かったと思いました。
彼は良い人なので、復讐者として壊れた銀使いとして終わるのではなく、暖かく優しい思い出の中で逝って良かったのではないかなと思います。
その過程はとても苦痛まみれでとてもじゃないけれど救われていたとは思えませんが。
そして、今回から具体的に動き始めたシエナを救うための行動。
うまくいけばいいなぁ。
悲しい終わりは見たくないので。
海に行くという約束を果たしてもらいたいなと思いました。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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